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本当のバレットジャーナルを知ってるかい?

手帳用のアカウントをインスタに持っている程度には、手書きの手帳が好きなのですが、数ヶ月前からほぼ日手帳をやめてバレットジャーナルに移行しました。

3000円以上もするほぼ日手帳を捨てて、初期投資数百円で済むバレットジャーナルへの完全移行。
それはたぶん手帳に求めることの違いだったのかもしれません。

時間管理をしたいのか、スケジュール管理をしたいのか、日記を書きたいのか。
それとも「ほぼ日使ってるぜ、ウェ~イ」みたいな、優位性あるいは上昇志向の発露か。

ほぼ日手帳を使っていくうちに気が付いたのは、とにかく考えたことを書き出したい、ということでした。
けど毎日はムリ。私の時間は限られている。家事、仕事、趣味などやることはいっぱい。手帳が趣味かもしれないけど、そこまで時間を割くことはできない。
けどほぼ日手帳の空白のページが増えるのはストレス。
あと、時として1日1ページでは足りない時もある。

そこで知ったのがバレットジャーナル。
しかし、ここで大きな壁にぶち当たる。
インスタでバレットジャーナルを検索すると、見栄えの良いノートが出るわ出るわ。
イラスト、レタリング、装飾がされた美しいノートの数々。
そして本屋に行ってバレットジャーナルの本を捲ってみても、とても素敵な綺麗なノートばかり。
当時バレットジャーナルを検索し始めた私が思ったことを率直に言えば、「こんなんムリに決まってるじゃん! やめやめ! バレットジャーナルなんて私にはムリムリ!」でした。

たぶん、バレットジャーナルの存在を知った何割かの人は、この段階でやめたと思います。私もこの時はやめました。

少し経って、インスタでフォローしている和気文具さんがバレットジャーナルを紹介しているのを知ってサイトを見てみたら、綺麗な絵を書く必要はないと書いてありました。

じゃあ、ってことで物は試しに無印良品で方眼ノートを1冊購入。
それで、やっていくうちに、しっくりきました。

つまり、ファーストコンタクトで間違った情報を入手してしまっていたんですね。
【バレットジャーナルとは、ノートに手書きでデコって楽しむノート術】ではなく【バレットジャーナルとは、箇条書きでタスク管理をするノート術】でした。

How toは和気文具さんから教えてもらいましたが、やはりちゃんと知りたいと思って、バレットジャーナル考案者の著作を読むことにしました。

手帳の話からいつの間にかノート術の話になっているじゃないか、と思うでしょうが、マンスリー管理とかウィークリー管理とかやるので、私の場合はバレットジャーナルが手帳になってます。

この本を読んでもう一歩バレットジャーナルへの理解を深めることができたという感じです。

手帳でタスク管理をすることにくわえて、思考整理ができるというもの。
頭の中でいろいろなことを考えていると、ごった煮状態で、何から手を付ければ良いのか分からなくなることがあります。
それならいっそ、ノートに書き出してみたら、というものです。
頭の中にあるものを書き出すというのは、昔人間関係で悩んでいた頃によくやっていたんですけど、人に言えないような愚痴とか文句とかをバーってなぐり書きして、ゴミ箱にポイしてました。それでちょっと気持ちがスッキリしたことがあります。
なので、私の場合はこの経験則もあってバレットジャーナルがしっくりくるんです。

考え事があると、脳内がそれでいっぱいになって他のことが考えられなくなってしまう。
「あいつムカつくー!!」がいっぱいあった頭の中に余裕ができて、次のことが考えられる。

まあ、そんな後ろ向きなことは置いといて。
それと同様に、やるべきこと、やりたいこと、やろうか迷っていることなどなど、生きていると考えることがたくさんあります。
それを整理して、やるべきことを細分化してそれをタスク化しよう、というのがバレットジャーナル。
だからマンスリー管理もウィークリー管理もできるので手帳代わりになるんです。

そしてタスクをこなしていく過程で、本当にこれは必要なのかとか、もっと違う方法があるんじゃないかという振り返りもします。
問題解決法でいうところのPDCAサイクルっていうやつです。
PDCAとか言葉を見ただけで拒否反応示す人はいると思いますが、私は大事だと思うんですよ。
社会は日々変わるし、社会が変われば仕事も変わるし、環境も変わるし。
それに合わせて見直すことは大事。
保険のCMじゃないです。

じゃあデジタルでも良いんじゃないの?と思いますが、手書きが良いんです。
手書きのほうが記憶に定着しやすいことは実感しているし、エビデンスもあります。

情報との関わりが強化されて、これを書いたら次にこれが連想される、ということが起こります。
こういうのを実感しているので、プロットは手書きに限ると思っています。

じゃあそんな綿密にタスク管理して、人生完璧を目指しているのかっていうと、そうではない。
より良い方向にいけば良いなとは思いますが。
今よりもちょっと良い方向になればいいな、と。
生きていくためにはお金も必要だし、お金は宝くじでも当たらない限り簡単に増えるものでもないし、増やす努力もしないとならない。
終身雇用とかと無縁な生活送っているので、自助努力が必要なんです。
フリーランスだから。

そういったわけで、ノートを綺麗な見た目にするのは二の次で良いです。
やりたいと思ったらやれば良い。
バレットジャーナルをやるのに必要なスキルは、線が引けることと文字が書けること。
なんか空間がさびしいと思ったらロフトとか東急ハンズでシールとか買って貼れば良いです。
ただ、文字は未来の自分が読んだ時に解読できる程度の文字で書いたほうが良いです。


いま私がバレットジャーナルで書いているのは、マンスリーログ、ウィークリーログに加えて、お金の管理、週イチ家事や月イチ家事の管理、しいたけ占いの写経。
そして日々思いついたこと。
時に新しく入手した刀剣男士の来歴、読んだ本の感想、映画の感想、お出かけの記録、今後の計画などなど。
これを全部一冊のノートにまとめてます。
いろいろな手帳を使うのも楽しいかもしれませんが、私は1冊に集約する方が好きです。

著者のライダー・キャロルさんは注意欠陥障害(ADD)です。
集中力にかけて、興味が湧いた方にいつも意識が飛んでいってしまっていたそうです。
なんだか身に覚えがあるような気がしました。
私はとくにADDと診断されたことはありませんが(そもそも診断できるような所に行ってないのですが)、障害のある人に合わせた環境は障害のない人にも快適であると言いますので、私にもしっくりきたんだと思います。

検索してバレットジャーナルのデコラティブなところで身を引いてしまった人は、一度和気文具さんのサイトやライダー・キャロルさんの本を読んでみてほしいと思います。
デコってる手帳を紹介するサイトや本は、とりあえず見なくて良いです。


バレットジャーナルは、デコらなくても良い!
これだけ覚えて帰ってください。

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きんじょう めぐ
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