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【着物一年生】衣紋が詰まる問題に遭遇する

独学着付けでなんとか頑張っているのだけど、どうにも衣紋が詰まり気味。
ただ、解消法を検索すればいろいろと先人たちの知恵が出てくるので、これはおそらく多くの人が通る道なんだと思う。

何事もそうだけど、知識を頭に入れるだけだと頭でっかちになるだけで実用的ではない。
特に着物みたいな生活に密着するようなものであれば尚更。
実際に着てみないと分からないことだらけだ。
知識を入れたところで実際に着付けをしてみたところで大抵最初からうまくいくはずはなく、練習と工夫をミルフィーユ状にしていくしかうまくいく方法はない。
豚肉と白菜をミルフィーユにすると良い出汁が出て美味しくなるように、積み重ねの上にうまさができる。

衣紋が詰まるのは着付けがそもそも間違っていたり、長襦袢が体のサイズに合ってないなど、いろいろと原因があるらしい。
自分なりに考えながら対処していくしかないだろう。

ところで、なんで衣紋って抜かないとならないのかをネットの海で探してみると、大抵は「後ろ姿を美しく見せるため」(要約)とある。
ところが衣紋を抜く行為「抜衣紋」が始まった理由はむかーしむかしに<結髪が襟に当たって汚れるのを防ぐため>だったようだ。
鬢付け油の汚れが気になった遊女が始めたらしい。
そして江戸時代の中期頃からか一般化したようだ。

現代で着物の衿にかかるような結髪ってするか? と考えると、現代においての衣紋を抜く行為というのは実用性に乏しく、見せ方のひとつではないかと思う。
ちなみに私はベリーショートなので着物に髪の毛が触れることは一切ない。

衣紋が詰まる人間の言い訳かもしれないが、絶対的に衣紋を抜かないといけないわけではないんじゃないかなと思ったりする。
化粧は誰のためにするのか問題と同じで、自分が衣紋を抜きたかったら抜けばいいし、抜く必要がないなら抜かなくても良いような気がする。

ただ、どうしても衣紋が抜かれた着物姿を見慣れているので、衣紋が抜かれていない女性の和装には違和感を抱いてしまうと思う。
これは私がちょっと古い人間だから。

いろいろな物事で多様性が重視されているし、着付けについてもいろいろあって良いのでは? と、浅学ながら思うのであった。


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きんじょう めぐ
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