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〈人生最悪の元彼へ〉理解するには努力がいる、勇気がいる

私は家庭環境に恵まれてこなかった。
このことをお付き合いした人には
話した方がいいかなという気持ちがあり、
いつも大まかな話はするようにしている。

最近付き合っていた彼に言われた。
「俺、
泥沼とか複雑さの耐性ないから
楽しい話だけして」と。

正直悲しかった。
知ろうとしてくれなかったこと、
聞いてくれなかったこと、
相手が私のことをそこまで大事にしたい
存在ではなかったことが。

だけど、
よく考えると彼は間違ってないかもしれない。

人は、
産まれる前も、
産まれてからもずっと、
当たり前に家族という存在に守られている。

当たり前に両親がいて、
普通の生活を過ごしてきた人からすれば
私のような人生は想像もできない。

そして、
家族に守られてきた人には
防衛本能が無意識に備わっている。
不幸なものから、危険なものから
守られるように。愛情の塊が。

だから、
何も考えていなければ
理解できなくて当たり前だった。

そう考えると、
彼にとって私の存在は
大したことはなかっただろう、
大事にしたい存在でも、
ずっといたいと思う相手でもなかったと思う。

だから、
無意識下で働く防衛本能が
破られることはなかった。

クズで最低な元彼だったけど
大事なことを気づかせてくれた気がする。

でも、私は、
楽しいだけを共有できる人より
深い気持ちこそ共有できる人がいい。
防衛本能に歯向かいながら
お互いを知ろうと努力できる人がいい。

ありがとう、
改めてさようなら。

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