PTA交流野球大会
PTAの役員会。まったくもって不愉快な行事だ午後6時から始まり、延々と役員の選出に時間をかける。
無駄な時間
無駄な時間
4月の恒例のイベント
そんなものは途中でバックレ、さっさと帰宅。
途中で帰ろうが、文句を言われないのは勤務時間外だからだろう。
ある日、とある教諭に話しかけられた。
「野球大会ポジションどうします?」
「は?なんすか?」
「いやPTAのヤツなんですけど」
敵愾心満タンの目でボクは彼を見て、こう言った。
「それ、いつですか」
「こんどの日曜日です」
「は?嫌ですよ」
「えっ、みんな出ますよ。ほら保護者の方との交流なんかも……」
「でません。休みは休みです。」
そこからは無視を通した。しかし社会科教諭の彼はしつこく毎日勧誘してくるのだった。
20代の自分からすれば40台の彼の意見に異を唱えることはあり得なかったのだろう。しかし、そのとき、私は講師。1年契約の派遣社員と一緒だ。
はっきり言えば、金にもならんことはしないし、その義務もない。さらに高圧的に出てくるなら、パワハラだ。
しかし、当時はそんなにメジャーな話題でもなく、なぜか自分の方が罪悪感を感じていた。
その社会科教員は今どこで何をしていることやら。
そいつは中体連至上主義のデブ体育教員の子飼いだった。
その体育教員は自分のことが気に入らないらしく、色んな嫌がらせをしてきた。これはその時の1つの些細な出来事である。