熱傷があっても甲状腺内視鏡手術をした話
甲状腺疾患があり、切除となると
おおよその病院では首の下を大きく開いて甲状腺をとりますよね。
私、体に過去の熱傷が沢山あるのでこれ以上傷を増やしたくなかったんですね。しかもせっかくの熱傷部位がないところを切開して、傷を増やすのはきついなって。
最初は近くの手術数の多いところを探して通院したんです。で、大きな病院の耳鼻咽喉科の担当医と内科の先生にも同じ質問したんです。
内視鏡手術はやっていないのですか?と。
すると先生は、
とる部位が近いからね、直接開けたほうがいいんですよ 腫瘍もきれいにとれるので
と言われて、そりゃそうなんでしょうけど…
無理か…と色々逡巡いたしまして、
いろいろ調べて遠いけど
専門病院にいきました!
システマチックに体系がとられていて診察までほんとに時間がはやい!まずそこが感激でした。以前は診察に5時間くらいみておかないといけないし、いろいろな検査も別の日になってその度に前日から憂鬱でしたので。
専門病院では私からお願いしたかもとおもうんですが(記憶が曖昧)
手術の方式、内視鏡でやってみようかとの話になり
内視鏡部位に熱傷があるけど大丈夫でしょうか?
と聞いたらいけるとおもう。
術中きびしいようなら
大きくあける手術に変更しますが、
その際は傷の箇所が増えてしまいますが大丈夫ですか?
と言われ、覚悟をきめ
大丈夫です、お願い致します
となり、色々な検査を経て手術しました。
大きな病院でも熱傷部位の内視鏡手術は症例が少なかったと思います。
諦めずトライして手術をしてくれて感謝しかありません。
手術をして一年経ちました。
鎖骨下の五センチほどの傷跡は火傷と同化してまったく目立ちません。もちろん保護テープは3ヶ月ははりました。
首横にも器具をいれるための穴的な1.5センチくらいの傷跡が2箇所ほどありました。
(これは熱傷部位がないところでした)
熱傷があると門前払いもあるかとおもいます。これはケース・バイ・ケースでわたしがこのケースでいけただけかもしれません。
でも最初から熱傷があるからって、いろいろ諦めて生きていくのつらいじゃないですか、過去のわたしといまのわたしが後悔しないために、未来のためにできること、だからトライだけしてみました。
※補足 以下の手術名のみに内視鏡手術は適用とのことです※
甲状腺片葉切除術
副甲状腺腫摘出術
絵のタイトル:自由なクラゲ