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イギリス人画家 アルフレッド・シスレーとは
先週神戸のスコットランド美術館展に行った記事をあげたのですが、そこで紹介できなかった素敵な作品や画家がたくさんあります。
(単純に、たくさんの作品をお見せしすぎてはあまり美術館にとって良くないと思うため)
私は美術史初心者なので、展示に行くたびに新しく知る画家がいます。そして気になった画家の作品をもっと知りたいと思うこともしばしば。
今回は私がアイルランド美術館展で新しく出会った画家、アルフレッド・シスレーについてまとめていこうと思います。
イギリス人画家のアルフレッド・シスレー。
彼は一体どんな作品を残したのでしょうか。
シスレーの作品巡りをしていきたいと思います。
また、スコットランド美術館展の見どころを前回の記事にまとめてあります
ので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。
シスレーとは?
シスレーはイギリス人の裕福な貿易商の元に生まれます。彼はロンドンでビジネスを学びますが、ビジネス美術に興味を持ち、パリに渡り画家を目指します。パリではモネやルノワール達と出会い、お互い感化し合いながら、制作に打ちこみます。
シスレーの面白いところは一貫して風景画を描き続けた所です。残念ながら彼の若い頃に描いた作品などはあまり残されていないようで、画風の変化を確認することはできませんでした。ですが、ほんの数枚シスレーの絵画を見るだけで、たとえ画面越しであってもその美しさに息をのむはずです。
それではシスレーのみた景色を一緒に見て行きましょう。
作品1 ブージヴァルでの夏
![](https://assets.st-note.com/img/1661082832027-tN2HLT6Q9o.jpg?width=1200)
こちらの作品はスイスのビュールレコレクション所蔵の作品。シスレーといえば川と風景画と言っても過言ではないほど、川を題材にした風景画を数多く残しています。画面越しでみても伝わってくる羊雲の流れる様子、とても癒される作品です。
作品2 ルブシエンヌの雪
![](https://assets.st-note.com/img/1661084982972-d9xDFmBk0f.jpg?width=1200)
この作品はパリから25キロ離れた町、ルブシエンヌの雪景色を描いたものです。静かな雪景色の中に1人の女性が歩いている様子、美しくどこか寂しさを感じます。雪も柔らかく積もったばかりの様子なのがみてとれます。
こちらはオルセー美術館所蔵です。
作品3 朝の太陽のサハール牧草地
![](https://assets.st-note.com/img/1661086985685-LQGzB7ifGD.png?width=1200)
Top 10 Alfred Sisley Paintings
『Sahurs Meadows in Morning Sun 1894』’’ 2022年8月21日
空の色味が少しずつ濃くなっていき太陽が昇ってきた様子が映し出されている作品です。彼の作品は空が多くの割合を占めていますが、空が実際に好きだったようです。
“The sky is not simply a background; its planes give depth and the shapes of clouds give movement to a picture.’’
「空はただの背景ではなく、絵画(意訳)にも深みや雲の形で動きを映し出してくれるものなんだ。」シスレーの友人アドルフへの手紙より
’’https://impressionistarts.com/top-10-alfred-sisley-paintings’’2022年8月21日
そしてこの絵からは風に流された草のざわめきが今にも聞えてきそうなところもグっとくるポイントです。
最後に
いかがでしたか?
シスレーのみた景色は優しさもありつつ中にはどこか寂しさが感じられる作品もあったのではないでしょうか。
絵画でありながらもまるで時が流れているかのような気分になる風景は本当に圧巻です。今度は実際に生きたシスレー作品に触れてみようと思います。