いじめは「回避」をめざす 〜ひろゆきさんの「いじめ」に関する考察〜
今日は、2ちゃんねる創始者ひろゆきさんが書いた「僕が親ならこう育てるね」の一部をレビューしたいと思います。
最近人気が出て、(たまに)過激な?発言で私たちを楽しませてくれるひろゆきさんですが、ビビッとくるような気づきを与えてくれます。
この本は、ひろゆきさんが教育や子育てについて語っている本。
特に今日は、第四章で出てきた「いじめ」についての考えを取り上げてみます。
○ 学校のいじめは「解決」ではなく「回避」をめざす
ひろゆきさんは、いじめが悪いことである、それは前提とした上で、大人の社会でも度々ある(パワハラなど..)「いじめ」が、子どもの生活中からなくなることは難しい、集団生活をしている以上、いじめがあることを完全に避けて通れない、【いじめは「解決」ではなく「回避」する方法を考えるべきだ】、と書いています。
ふむふむ。確かにそうだな。
彼が考えるいじめが発生する原因は、「異物の排除を考え、仲間意識を強くする」ということです。
人間は類人猿のころから集団生活の中に異物が混入すると、排除しようとしてきた。それは人間の習性なので、どうしようもない、とした上で、いじめを回避する方法は、『その人を排除するコストを高くする』というもの。つまり、「こいつを排除しようとするのは損だ」と思わせることだと言います。
理想は、皆にいじめがあることでコミュニティ全体の損益、いじめる側が受けるデメリットを論理的に理解させることですが、それは難しいので、物理的に「肉体を強くすること(筋トレ・格闘技など)(=あいつこえーから無理...ともわせる)」もひとつの手です、と述べています。そして、目の前のいじめに対し、いじめる側がどういう理由でいじめているのかを理解することも大事だと述べています。
特に「親」の立場として、この論理を知っていくことは大事かもなぁ。と思いました。自分で回避できる術の一つとして。
そして、いち教員としては、最後の「いじめる側の理解」という観点には考えさせられました。
いじめを悪として考え指導する。ただ「いじめなんてしちゃダメだ!」という指導はもちろん学校なのでするのですが、ひろゆきさんの言うこのポイントに立ち返って、なぜこの子はいじめをしてしまうのかなというのを、その子の環境から考えて理解しなくては。と思いました。
いじめをする子って、基本的には自分の存在について、立場が揺らいでいる子。(親子関係の中とか、他の友達との関係とか、色々あります)がほとんどなんですよね。思い通りにならない、だから他の場所で支配したい。自分の思い通りにしたい。だから、他者をいじめること以外の方法で自己の存在を保てる方法を子どもたちそれぞれに与えることができたら。
まとまりませんが、今日はひろゆきさんのいじめについての一考え、読んで私が思ったことについてまとめさせて頂きました。特に学校の先生方やお父さん・お母さんの読者の方は、コメントや意見頂けたら幸いです。
他の項目も、海外に住み、鋭い観点をもつひろゆきさんならではの子育て、教育論満載でとても面白いです。
興味を持った方はぜひ手に取ってみて下さい。Audibleで聴き放題プランの方はその中に入っているので、無料で聴くことができますよ♪
本日もお読み頂き、ありがとうございました!!😌