教採対策コツコツ1問 A#03 教育原理
昨日の教育原理の問題の解説です。
解答・解説
(1) パーカーストが1920年に実施した教育方法。従来の学級組織を解体し、教科別の実験室を設け、生徒は実験室で教科担任の指導を受けながら自学するのを原則とする。
→(イ)ドルトン・プラン
学級の廃止、生徒が自ら設定した学習プランで個別学習を行なっていく、という「個」を重視した教育方法。
因みにパーカーストは女性です。
(2) ドイツの教育学者ペーターゼンが1924年以降に実施した方法。学校は共同生活体の縮図でなければならないという観点から、学年別の学級を廃止して低・中・高学年の3集団に分け、指導する立場と指導される立場を経験しながら生活共同体として学習する。
→(ウ)イエナ・プラン
ドイツのイエナ大学教授、ペーターゼンが創始した、オープンモデル型の学校教育です。異年齢のクラス編成が特徴です。オランダ等ではこれがスタンダードのようですね。
ひとつのグループ(学級)は2学年または3学年にわたる子どもたちで構成されます。各グループは根幹グループと呼ばれ、学級担任はグループリーダーと呼ばれます。毎年学年が変わるごとに年長の子どもが次のグループに進級し、年少の子どもがグループに新しく加わります。原則として、担任の交代はありません。
日本の縦割り班活動が、1年中システム化して行われているイメージですね。
(3) ウォッシュバーンが実践した方法。読・書・算などの共通必修教科は自習書と練習書で個別学習を徹底させ、音楽や美術などの創造的集団活動は集団学習により児童の社会科を促進させた。
→(エ)ウィネトカ・プラン
パーカーストのドルトンプランが「個」を重視したのに対し、個と集団の両方が大事である、としたのがウォッシュバーンのウィネトカ・プランになります。(ウィネトカ、はイリノイ州の都市の名前です!)
(4) 経験主義的な学習指導法とヘルバルト以来の伝統的教授法を統合した方法。教材を科学型、鑑賞型、言語型、実技型、反復練習型に分け、特に科学型では5段階教授法を主張した。
→(ア)モリソン・プラン
アメリカの中等学校で行われた、モリソン提唱の学習方法です。
経験主義的な学習方法は、デューイの問題解決学習のこと。そして、科学型の教材についてはヘルバルトの5段階教授法の考えを融合したものになります。5段階教授法とは、「探究→提示→類化→組織→発表」の5ステップを踏む方法です。自発性を重視した学習方法となります。
来年度の教採に向け始動したみなさん、ポイントまとめの一助にぜひ。
本日もご覧頂き、ありがとうございました😊
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