成功者のルールは、驚くほどシンプルだった
初めて読んでくださる方へ
本に書かれている大切なことは、ほんの5%だと言われています。
このnoteでは、その5%を読者の方に届けることをミッションとしています。
読んだ方は、実際に本を読むのと同じくらい知識を得られます。
あなたの時間は有限です。必要な箇所だけお読みください。
こんな人におすすめ
✔自営業やフリーランスの方
✔今から、なにか始めようとしている方
✔自分についついあまくしてしまう方
✔人生の指針がほしい、一貫した人生を送りたい方
このnoteを読んで得られること
自分の人生、仕事、家族、恋愛、あらゆる場面でのルールの作り方がわかる
本書の結論
このnoteでは、本書に書かれているルールの作り方を解説します。
では、参りましょう。
成功者が実際につくったルール
スティーブ・ジョブズはこんな言葉を残した。
シンプルであることが、どれほど威力を発揮するかは、アップルの製品を見ればもう言葉はいらない。
スティーブ・ジョブズのほかにも、成功者の多くはシンプルなルールを決めている。
まず、その事例から紹介見ていこう。
ナポレオンが勝つために決めたルール
戦いの天才ナポレオンは戦いにおけるルールを一つ決め、それを部隊に命令した。
その命令とは、
「戦場では、砲台の音がなる方へ進め」
である。
混乱を招く戦場において、細かく一つ一つ決めたルールでは効力をもたない。
なぜなら、統率力を失うから。
どんなときでも、行き先を示すルールある。これが効果を発揮する。
Netflixを成功に導いたルール
今や、日本で知らない人はいないくらいに成長した動画配信サービスの会社。
Netflix。
そして、当初設定したルールが
「レンタル料金は月額制であること」
「延滞料金の徴収は廃止する」
この2つである。
まだ、インターネットが成熟していない頃からこの2つを守り続けたそう。
このルールが功を奏し、瞬く間に成長していった。
こういったシンプルなルールを設定し、それに徹することで一貫性を持たすことができる。
自分たちは何を守るべきで、何を捨てるのか。
ここが明確でない人は多い。
もし、これらかなにか始めてみようと考えている人は、ルールづくりからすることをおすすめする。
だが、適当に作ればいいというものでもない。
成功者たちは、練りに練った上でシンプルなマイルールを作り上げている。
本書に記載されているルールの作成方法を端的にまとめてみた。
ルールを作る上での鉄則
鉄則①ルールの数は少なく
まず重要なのは、ルールの数を少なくすること。
守らなければいけないルールが少ないからこそ、忘れにくく、最優先事項に集中できる。
例えば、吉野家のキャッチコピーに「うまい・やすい・はやい」がある。
これはキャッチコピーであると同時に、ルールでもある。
新商品の開発時にこのルールにそぐわない商品は、一発で排除できる。
これにより、検討すべき商品が減り、最善の選択に近づくことができる。
人間は選択肢が多いから悩み、本当に大切なことが見えなくなってしまうものだ。
鉄則②人に応じてカスタマイズできる
ルールは人によって変わる。
自分とは全くタイプの異なる人間のルールを完全に真似るのは危険だ。
例えば、あなたが痩せたいと思っているとする。
そこでアスリートの食事ルールを取り入れたらどうなるだろう。
アスリートにとって、食べることは体作りにおいて重要だ。
体を大きくするために「必ずおなかいっぱいになるまで食べる」といったルールを、痩せたい人が実行したら、当然ながら太る。
なぜなら食べる量は同じでも、運動量が違う。
だから、鉄則として、ルールは人によってカスタマイズできる必要があるのだ。
鉄則③具体的であること
ルールは具体的でなければ、効力をもたない。
ここでの「具体的」というのは、複雑であることとは違う。
言い換えると、抽象的であってはならない、ということだ。
有名小説家に、エルモア・レナードという人物がいる。彼には、文章を書くときの独自のマイルールがあるそうだ。その中の一つに
「読者が読み飛ばしそうな部分は、削る」というルールがある。
この「読者が読み飛ばしそうな部分」が重要なのだ。
これが、例えば「文章はなるべく短く書く」
というルールだった場合、削る部分がかなり曖昧になってしまう。
補足として、あなたがルールを作るときに具体的に数値化できる場合は、数値化したほうがいい。
数値ほど具体的なものはない。
「カロリーが高いものは食べない」より「〇〇キロカロリー以上のものは食べない」としたほうが判断に迷わずに済む。
鉄則④柔軟性があること
ルールには柔軟性をもたせよう。
柔軟性がなければ、環境や状況が変わったときに対応できなくなり、選択肢が狭まってしまう。
例えば、健康を保つために「毎日、30分ランニングする」というルールを設けたとしよう。
だが当然、天気が悪かったりする日もある。その時にルールを守らなければ、ルールを徹底できなくなってしまう。その場合はルールを変更するか、ルールを追加する必要がある。
「悪天候の場合は除く」や「毎日、30分ランニングする」から「毎日、30分運動する」に変更するのも有効だ。
このような場合も想定し、ルールは練らなければならない。
注意してほしいのは、柔軟性とは、抽象的であることと同義ではない。
ここでの柔軟性とは、選択肢に幅を持たせること。
必要ない選択肢は減らさなければならないが、必要な選択には幅を持たせることが重要だ。
テクニック集①〜大切なことを見極める〜
ルールを作るときの鉄則は、わかっていただけたと思う。
ここからは、本書に書かれている有用なテクニックなるものを紹介していく。
イエスorノー「境界線ルール」
精神科医が鬱の疑いがある患者をカウンセリングするとき、鬱かどうかを判断するのは非常に曖昧なように思える。なにをもって鬱なのか。
しかし、鬱かどうか判断するのは、意外にもシンプルなルールのもとで判断される。
「この1週間、泣くことが多かったか」
「この1週間、自己嫌悪に陥ったか」
などである。
これら全てにYESと答えた患者は鬱の可能性が高いとされる。
鬱といった定義の曖昧なものに対しては、境界線を設けるのが有用である。
あなたの身の回りにも、境界線が曖昧なことは存在するだろう。
その中で、きちんと境界線を引けているだろうか?
自分の中で定義づけられているだろうか?それが周りの人と共有できているだろうか?
今一度、見直してみると視界がよりシンプルになるはずだ。
少ない資源を最大化する「優先順位ルール」
私たちには、与えられた時間がある。しかし、残念なことに時間には限りがある。
その限りある時間を何に使うかは、何かを成し遂げるために明確にしておく必要がある。
それは、仕事に限らず、勉強や健康、家族、様々だ。
もし、あなたが何かを成し遂げたいと思っているなら、明確にすべきなのは「優先順位」だ。
何に時間とお金をかけ、なにをあとまわしにするのか。
例えば、ビジネス始めたての場合、投下できる資金や労力は限定的だ。
「最も利益を生むのはなにか」
「最もすぐに利益を生むのはなにか」
など、優先順位を明確にするためのルールをつくっておく。
あなたが企業に務めているなら、一度考えてみるとおもしろい。
「この会社はどこから利益を生み出しているのか」
「なにに最も資本を投下しているのか」
そういう見方をしてみると、何を大切にしている企業なのかが見えてくる。
必ず引きどきを決める「停止ルール」
次は、引き時を決める「停止ルール」だ。
事業で成功する人に共通することは、「撤退できる」「損切りできる」「引き際がうまい」が挙げられることはよくある。
その背景には、この停止ルールが存在するのだ。
これを感覚的にできる経営者もいるが、それは例外だと考えたほうがいい。
多くの場合、感情に流され引くに引けずに失敗する。
株やトレードがわかりやすいだろう。
「○%の損失がでたら損切りする」
「業績がふるわなくなった会社の株は株価がどうであれ売却する」
など。
儲けることには真剣になる人は多いが、損しないということに目を向ける人は多くない。
正常な判断ができなくなるときこそ、ルールの威力が発揮されるのだ。
テクニック集②〜ルールを最小限まで絞るために〜
前章では、何かを決める時のルールを要約した。この章では、何かを実行する時のルールを見ていこう。
何をどのように「ハウツールール」
まず、1つ目がハウツールールである。このルールは重要かつ様々なことに用いることができるので、ぜひ取り入れてほしい。
結論から言うと、ハウツールールとは、「何を」「どのように」を決めるルールである。
グーグルが採用しているルールの一つが、本書に取り上げられていた。
「社内を大学のキャンパスのような空間にする」
である。グーグル社は、発想の豊かさを大事にしている。
そのためには、社内は窮屈な空間であってはならない。空間も人間関係もだ。
こういった自由な社風も、一つ一つルールを作り込んで生み出されている。
ルール無くして、自由はない。
英語をしゃべれるようになりたいなら
「英語を単語帳や問題集なしで話せるようになる」
YouTubeで収益を得たいなら
「顔出し、編集なしで収益を得る」
など、制約をもたすことで人とは違ったアプローチが可能になるかもしれない。
チームを統一する「コーディネーション・ルール」
ここでは、チームを統一するためのルールの紹介をする。
そういった立場にない人は飛ばしてもらって構わない。
集団を統一するためには、ルールが不可欠だ。
全員がバラバラの方向を向いていると、まるで集団でいる意味がない。
例えば、鳥。
驚くべきことに、鳥がなぜ一方向に群れをなし、飛べるのかはなかなか解明されなかったそうだ。
鳥にはリーダーが存在しない。
ゆえにどうやって統率をとっているかは謎であった。テレパシーで意思疎通しているとしか結論づけようがなかったそう。
それから50数年後に鳥の秘密が明らかにされた。
鳥が群れをなせるのは、ある一定のルールが有るからだと。
そのルールとは、
「隣の鳥に近づきすぎない」
「隣の鳥から離れすぎない」
「隣の鳥と動きを合わせる」
このルールに乗っ取り、コンピューターでシミュレーションすると本物の鳥の動きと一致したそうだ。
人間だけでなく、自然界にも生き延びるためにルールが構築されているのだ。
考えてみると、そうだ。生物は同じような行動を繰り返す。
鳥だけでなく、アリも魚もミツバチもルールに乗っ取り集団を形成する。
また、はじめに挙げたナポレオンの戦略もその一つだ。
「戦場では、砲台の音がなる方へ進め」
チームが同じ方向を向くと、一人よりの何倍の力を持つことができるのだ。
”いつ”を決める「タイミングルール」
トイ・ストーリーなどの数々の長編映画を生み出した、ピクサーという会社はご存知の方は多いはずだ。だが、この会社にも経営難に苦しんだ時期があった。そのタイミングで2つのタイミングルールを定めた。
「毎年、新作映画を公開する」(最低限ファンを獲得するため)
「新作を感謝祭に公開する」
当初は、人員不足もあり、守れなかったときもあったようだが、徐々に効果があらわれ始めた。
このタイミングルールは、顧客獲得のためである一方、会社組織にも良い影響をもたらす。
タイミングが会社で共有されているため、そこから逆算してチーム全体が動けるのだ。
会社のリズムがうまれる。また強制的に終わらされることで、変に引きずったりすることがなくなる。
また、タイミングをずらすのも有効な手段だ。
世界最大の財閥であるロスチャイルド家の祖先が残した、投資における名言がある。
「町のあちこちで通りが血に染まっているときこそ、買いの絶好のチャンスだ」
この冷酷なルールを実行し、莫大な利益を上げた。
その後に、
「たとえそれが自分の血であっても」
という言葉が続くという。
どんなものであれ「いつ」というのは非常に重要な要素になってくる。
このタイミングと決めておけば、そのタイミングが来るまで待ち構えておけばいい。
動物でも、獲物を狙うときは相手がスキをみせるまでじっと待ち構える。
そして、タイミングがきたら仕掛ける。
これだけで結果は劇的に変わることは言うまでもない。
まとめ
シンプルなルールは、あらゆるムダを排除し、成果を最大化することへの最短ルートを提供してくれる。
シンプルなルールを作る際に意識すべきなのは、「優先順位」「いつ」「何を」「どのように」。
チームの場合、「チームが同じ方向に向かうには?」を。
曖昧なことには境界線ルールを。
損する可能性がある時には、停止ルールを。
ありとあらゆる場面で、シンプルなルールを作ってみよう。
はじめは慣れないかもしれないが、どんどん修正することで、自分なりのシンプルなルールができてくる。
なんでもいい。
物を買う時のルール
食事のルール
運動のルール
スマホを触る時のルール
シンプルなルールの先に、真の答えがある。
スティーブ・ジョブズの言葉を借りる。
「美しくて簡潔明瞭で、みごとに機能する解決策」
これが本書の意味する、シンプルなルールなのだ。
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