中学受験に全落ちした私がそれでも子供に中学受験をさせた理由 (中編)

小学生の頃は近くの中堅進学塾に通ってましたが、中学では大手進学塾に変更しました。
ここには私のように中学受験に失敗し、高校受験に掛ける子達が沢山集まっていました。
御三家がターゲット圏内だった子、私が第一志望にしていた中学と同等のレベルに受かったのにそれでも更なる高みを目指して高校受験をする子、等々。
自分より遥か上のレベルで失敗した子達と肩を並べたことで、自分の中学受験の失敗がちっぽけなもののに思えてきたことを覚えています。
お陰で、中学受験失敗で一度切れてしまった糸を張り直すことができました。

そして高校受験に向けた中学での勉強か始まる。
そんな中、中学受験で研いた力が役立っていることを実感するようになりました。
図形の見方、長文読解力、応用問題の分解の仕方等々。
中学受験で身につけた力が自分の堅固な足場となり、高校受験で扱う応用問題を解く力となっていました。
特に嫌というほど問題を解き研いてきた図形のセンスは大学受験まで役に立ったと実感しています。

私は中学受験で得たアドバンテージを生かせたこともあって、高校受験では第一志望校に合格しました。
中学受験で第一志望としていた学校と遜色ないところです。
恐らく中学受験勉強をしていなければ、私が高校受験で第一志望校に受かることはなかったと思います。
高校受験での勉強範囲は中学受験とは比べ物にならないほど広いので、小学生時代のアドバンテージなしに上位校を狙うのは至難の業なのです。

こう書くと中学受験せずトップクラスの高校に合格する子もいるじゃないか、と反論される方もいるでしょう。
確かにその通りです。しかし、そのような子達の大半は中学受験をした我々よりも更に多くの努力を中学で重ねています。中学で習う新たな単元を学びつつ、更に私達が小学生時代に培った能力やスキルも中学校の3年間で身に着ける。
中学受験をしてきた子達には、これがどれだけ大変なことか説明しなくても想像つくと思います…

中学受験に向けてあなた達が培った力は間違いなく中学以降の勉強の助けになるし、高校受験をする上で大きな武器になります。

中学受験で思うような結果を出せなかった多くの子達が今もショックで前を向くことなど出来ない、絶望に打ち拉がれているかと思います。
「通った学校が縁のあった学校なんだよ」「高校受験でもっと上を目指せると神様がチャンスを与えたんだよ」……私もそんか風に慰められました…
その度に「"縁"なんて言葉で片付けるな!」、「そんな綺麗言で割り切れる程度の想いじゃない!」「高校受験でいい高校に受かるために、こんな努力をしてきたんじゃない!」
ずっとそう思っていました。
皆さんが今抱えてる悔しさは一生忘れられず、傷は塞ぎ切ることはないのかもしれません。
しかし、たとえそんなツラさを抱えていても、頑張り続ければ「未来の成功」は必ず手に入ります。
たがらあなた達が色々ものを犠牲にし積み重ねてきた努力を否定しないで欲しい。今抱えている悔しさやツラさも綺麗事で片付けてなくていい。

何度でも言います。これまで積み重ねてきた努力も悔しさも、すべて、これからもあなた達が頑張り続ける限り決して無駄にはなりません。大き過ぎる程の武器に変わります。
これは綺麗事などではない、中学受験に全敗した私の経験に基づき断言します!

だからこそ全落ちした時のツラさを知っていながら私は子供に中学受験をさせたのです。

そしてあなた達が通う地元の公立の中学校も、通ってみると案外悪くないと感じるかもしれませんよ。
なにより舐めたままで上に居続けられる程甘くもないのです。
次回、そのあたりのことを書いていこうと思います。

※今回で終わりにするつもりだったのですが、長すぎるので分けます。

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