中学受験に全落ちした私がそれでも子供に中学受験をさせた理由 (後編)
敢えて恐いことを書きます。
前回(中編)でも述べたように、中学受験で得た力は大き過ぎる程のアドバンテージになります。それこそ受験していない人達と混ざると、最初の頃は周りのレベルが低く見えてしまうくらいに。
しかし、そこに胡座をかいて中学での努力を疎かにしていると中2の頃には簡単に追い抜かれているではずです。
周りはどんどんスピードを上げていく中で、自分は少しずつスピードを下げているのですから、いつか追いつかれ抜かれてしまう。当然ですよね。
事実、そうやって落ちていった友人も見てきました…
希望していた学校に通おうが、希望していない学校に通おうが、与えられた環境の中で頑張れなければ、すぐ落ちてしまいます。
あなた達が中学受験に向けて一生懸命頑張ってきたように、公立中学にも高校受験に向けて死物狂いで頑張っている子達が沢山います。
小学生時代は受験とは無縁で遊び呆けてた友人が、中学では人が変わったように勉強に励む。こんな話もよく聞きますし、私自身そのケースも見てきました。
小学生の楽しめる時間を犠牲にしてきたのに、小学生時代に遊んでいた子に抜かれる…そんなことにあったら理不尽に感じるかもしれません。それこそ中学受検で積み重ねた努力を無駄なものと考えてしまうかもしれません。
そうならないよう、そして、そんな風なことを誰にも言わせないようにして欲しい。
あなた達が小学生時代の楽しい時間を犠牲にしてまで積み重ねてきた多くの努力、それは誰にも否定もさせたくないし、無駄だったなどと思わせたくない。
だから敢えてこのようなことも書いておきました。
しばらくはピンとこないでしょうが、頭の片隅にこの事を置いておいて下さい。
本当は前編・後編の2回に分けて書く予定だったのですが、文章が長くなったので前編・中編・後編の3回に分けました。
最後に。
中学受験が納得いく結果に終わらなかった子も、楽しい中学生生活を送って、3年後・6年後に今年味わえなかった最高の春を迎えられることを切に願っています。
幸多き中学生生活になりますように。