44. 旅日記┊︎Köln 🇩🇪
Aachenの後はKölnへ。
Kölnを訪れるのは2度目。受験で初めてドイツに来た際に母と訪れた以来久しぶりの訪問。
今回はその時に訪れた思い出の場所を巡ることを目的にKölnに来ました。
ガラス張りの駅からは大聖堂が見えます。
駅から出るとすぐそこに大きな大聖堂がそびえ立っています。
いやぁ…でかい。何度見てもでかい。
建築の細かさも相まって何だかもう目の前にするとその大きさと迫力と荘厳さでねじ伏せられるような圧倒的な強さを感じます。(ケルン大聖堂は"大きい〜"じゃなくて"で、でかい。"って感じがするんですよ笑)
中は後程見に行くことにして、ひとまず閉店時間が迫っていた4711へ。
4711の香水はdmやROSSMAN等そこら中で目にするので最早特別感はなくなってしまったのですが、初めてドイツに来た時香水好きの私と母はここに来て大興奮したのを覚えています。
なぜもう一度訪れたかと言うと2階にある展示を受験の時に見忘れた(その時は存在を知らなくて後から知った)から。
階段を上がると歴代のパッケージやそれにまつわる品々が展示されています。
こういうの大好きなんですよね…
"ケルンの水(オーデコロン)"として今日商業的に成功を収めている4711ですが、実は発祥は別の店。4711は1792年に創業していますが、元祖とも言うべき香水はそれよりも80年も前、1709年にヨハン・マリア・ファリーナというイタリア人の調香師によって作られました。
そのお店がこちら!
赤いチューリップマークが特徴的なFarina。
はるか昔上流貴族の間で香水が流行ったのは体臭をカバーする為だったのですが、香りの強いムスク調の香水が主流であり、体臭の強さに加え香水の強さも相重なって貴族の舞踏会で人がバタバタと倒れていたとか。そんな時に現れたFarinaの軽やかで爽やかな柑橘系の香りは、当時の人々を驚かせたことでしょう…
その香水はオーデコロン(仏語でケルンの水)と名付けられ、あっという間に貴族の間で人気となりました。
オーデコロンのブランド(Farina)が広く認知されるようになり時が経つと、商標に関する大問題が勃発(ケルンでの商売規制が激ゆるだった)。次々とパクリバッタもんが誕生しFarinaの名前を取り戻すのに80年も裁判が続いたとか…残念ながらそのバッタもんに4711が含まれている訳です。
今もFarinaは一族のオーナー企業でオリジナルのレシピを300年変わらず受け継ぐ老舗。
万人受けの香りを作り上げ商業的に成功した4711も素晴らしいけれど、発祥店のプライドを感じるFarinaの香水を1度は体験してみることをオススメします…!!
店に入ると昔の顧客名簿があります。
その中にはベートーヴェンやモーツァルト、森鷗外、ゲーテ等名だたる面々が。
中でもナポレオンはFarinaの香水を一日に1-2本使っていたとか。
当時の1本の価格を現在の価格に還元すると1,400ドル(約15万円)だったとされ、当時の役人1年分の給与に値するとのこと…
この香りは富裕層にしか纏うことのできない特別な香りだったことが価格からもわかります。
私は香りも知っており香水も日本の実家にあるので今回は無料のポストカードだけ貰い店を後に…
そしてこの後向かったのは1年以上前ドッキドキしながら母と入ったカフェへ。
Café Reichard!
大聖堂の前にあるカフェで店内もとても可愛いです。
前に行った時は勝手に座るシステムや店員を呼んではいけない、今では当たり前となったドイツ式に慣れずキョドりながらいた場所に1人でズカズカ入ってお茶できたのだから少しは成長したように思います(1人でカフェしてる人は誰もいなかった)。笑
夕方でケーキの種類が少なかったので店員さんおすすめのPflaumeタルトにしました。
ここのケーキはフルーツが肉厚でフレッシュ!
ナッツも良いアクセントになっています。
ただコーヒーは…うーん好みの問題かもしれませんが…紅茶の方がいいかも…!
カフェを後にし再度大聖堂へ。
ここ最近様々な大聖堂や教会に足を運びましたがやっぱりケルン大聖堂は特別な何かを感じます。
正直たとえその建物が素晴らしくても人の多い観光地化した大聖堂に行くと何となく集中できなかったりなにか特別なものを感じることができなかったりするのですが、ケルン大聖堂は違います。
たしかに人も多いし観光地ではあるのですが、もうその大きさと壮大さと荘厳さと…入った瞬間にすん…と特別な世界に浸ることができる場所で何だかもう抗えません…となるのです。
大聖堂を出ると最近合法化されたマ〇ファ〇の香りがふわっと…現実に引き戻されながらHbfへと向かいました。
夜のKölnは少し治安悪め。早歩きで駅に行き友人の待つDüsseldolfへと向かいました。
つづく👋
おまけ