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アクセライズ/卒業生インタビュー(Mさん)~外資系製薬企業CRA~ vol.3

CRA派遣事業を展開するアクセライズでは、派遣で就業している製薬企業への転籍(転職)を積極的に応援しています。実際に、派遣CRAを経て、製薬企業に転籍(転職)した方をご紹介します。


■ メーカーへ直接転職ではなく、あえて派遣を選択した理由とは?


アクセライズ卒業生 Mさん

<Mさんの経歴>
外資系製薬企業(MR)5年→内資系CRO(CRA)3年→アクセライズ(CRA)1年3か月→外資系製薬企業(CRA)

(Mさん)文系卒のMR出身ということもあり、メーカーのCRAポジションに応募する際、履歴書上での魅力を打ち出せないと思い、それよりも実際に就業することで実力を判断してもらったうえで採用してもらいたいと思っていました。CRA派遣の企業に絞って、転職活動を行っていたところ、たまたま、アクセライズに知人が在籍しており、その方から紹介を受けたのですが、他のCRA派遣の会社にはない、メーカー転職を純粋に応援してくれるという点に魅力を感じ、最終的にアクセライズに入社を決めました。

■ 1年3か月という比較的早く転籍が実現した理由とは?

(Mさん)もともとは、そこまで早く転籍をしようと思ってはおらず、2~3年後をタイミングと考えていました。まずはきちんと会社の戦力となって仕事をしていこうと思っていた中で、ちょうどポジションがOPENになり、上長から推薦を受けたことがきっかけです。ただ、自分は元々、MRだったということもあり、誰が採用の決定権を持っているキーパーソンなのか、元々意識していた面はありました。キーパーソンの方と接点を持ち、自分のことを知ってもらい、良い印象を持ってもらうように心がけていて、例えば、その方が参加される飲み会には必ず参加して、顔を覚えてもらうようにしていました(笑)もちろん、前提として、自分の担当試験で、目に見える形で、社員よりも高いパフォーマンスを発揮する、ということは常に努力していました。 

■ 転籍時の選考フローは通常の選考フローと違うのか?

(Mさん)通常の選考の場合、書類選考、面接2回(英語面接含む)というフローでしたが、自分の場合は、上長からの推薦の後、面接は1回のみで、人事と部長と1on1の延長みたいなフランクな面接でした。 一応、英語面接もあるかと思い準備していたのですが、とてもホッとしました。

■ 派遣から転籍したメリット、デメリット

(Mさん)メリットは、オペレーションがわかっていて、人間関係ができているので、何の障壁もなく転籍はとてもスムーズでした。人間関係に問題なければ転籍は非常に良いと思います。
デメリットは、転籍のため、そのまま業務が続くということもあり、退職にあたっての有給消化ができなかったことです。また、転籍の場合、1社のみで選考を進めていることから、給与条件の交渉が難しいかもしれません。 例えば、通常の転職活動で複数社同時に検討していれば、他社のオファー額と比較して給与交渉をするケースがありますが、1社のみだと比較ができないので、どこまで強気で言っていいのかが判断しにくいと思います。

■ メーカー正社員と派遣CRAとの違い

(Mさん)今まで派遣で免除されていた社内的な業務(モニタリング業務以外のもの)が追加になりました。ただ、業務がとても多くなったという印象は感じなかったです。元々、派遣の時も多くのプロジェクト(試験数、施設数)を担当していたこともあり、あまり気にならなかったです。

■ 受託CROとメーカーの違い

(Mさん)メーカーではより多くの試験数・施設数をこなさなくてはならないため、あまり細かいクオリティの部分よりも、スピード感をもって効率よく業務を回すことが求められています。元々、受託CROにいた時から、モニタリング業務に対してオーバークオリティと感じていましたが、今よりも受託にいた時の方が残業は多かったです。特に依頼者に対する工数が多く(依頼者に提出する資料の承認を得るためのレビュー等)、本当に必要なのかと思う業務が多かったです。メーカーのやり方は、より施設や試験に対してベクトルが向くので、自分には合っていると思いました。逆に、この程度のレベルややり方でもいいのかというカルチャーショックもあったので、自分なりに客観的に説明がつくように記録を残すということは心がけています。

■ 転籍してから率直な感想

(Mさん)派遣型のCROだと実際にメーカーで働くことができて、入ってからの自分の姿が想像できるので、違和感なく転職できてよかったです。メーカー側からみても、自分という人間を分かってもらって、ある程度、信頼関係ができていたので、ミスマッチがなかったと思います。
今回、たまたま1社目の派遣先が非常にマッチしていてよかったのですが、自分に合わなかった場合は、派遣先変更をして他のメーカー就業を試せるという働き方はとてもよかったと思います。受託CROでの就業と比較すると、質を追い求める姿勢に違和感がある方にはメーカー就業は非常にマッチすると思います。また、メーカーに転職すると、モニタリング以外でもMSLや薬事等、キャリアの幅が広がると思います。

■ 今後のキャリアについて

(Mさん)年齢的に30代半ばでCRA歴も6年目になるため、リーダー経験を早く積まなければならないと思っています。今働いているメーカーの良いところは、CRAをしながらオペレーションのスタディリーダーとしても仕事をできるので、それが自分としてはとても合っています。英語ができないとキャリアが頭打ちになるため、日々勉強が求められます。社内の英語トレーニングや、スピーキングのテスト・TOEICの費用補助も活用できますが、結局はやる気次第です(笑) 個人的には、英語のトレーニングももちろん重要ですが、それよりは、global会議など英語を話さなければならない環境に身を置き、実践を重ねる方がレベルが向上すると思っているので、積極的にそのような機会に飛び込んでいます。
もともと新卒でメーカーでMRをしていたこともあり、製品に対して想いをもって働きたかったので、現在は臨床開発部門で上市を目標に業務にあたっていますが、上市までが仕事ではなく、発売されて売り上げを立てていくというところまで見ながら、仕事をしていきたいと思っています。最終的には、営業と開発の経験を生かして、薬剤のポテンシャルを最大化させるような仕事をしたいと考えています。マーケティングや開発の経験を持ったMRとして再度セールスに戻るのも良いなと思っているため、そのようにキャリアに選択肢があるのは製薬企業の良いところだと思います。

あとがき

(採用担当)アクセライズに入社する段階からメーカーでのキャリアを目標にされていたMさん。派遣CRAの方のサポートを担当している当社のメンターもメーカーへの転籍を実現すべく、日々相談に乗っていました。一見、遠回りに見えるメーカー派遣就業も、実際は、確実にキャリアを上げるためには近道だったりします。Mさんから派遣の良いところを伺った際に「良い意味で後戻りができる」という話を伺い、まさにそうだなと思いました。「メーカーに転籍しても良し」、受託CROに再度戻りたいのであれば「派遣で受託CROに戻るも良し」、選択肢を広げることができるのは今後のキャリアにとって、とてもプラスになると思いました。


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