看護学生の実習中のポイント
この記事を読んでくださる方は
タイトルにある通り
看護師を目指す看護学生と思います。
私は看護師として約8年救急病院で勤務しましたが
その間に実習生指導をしていた事もあります。
そこで、自分の失敗体験と看護師になってから感じたことを記事にします。
🔸看護学生時代の失敗体験🔸
看護学生時代に思っていたことは
ぶっちゃけ実習面倒!記録いやだ!
とにかく指導者怖い😱
ということです。
他の実習グループとも協力して自分が次に行く実習病棟のスタッフについて聞いたりしていました…
私の失敗はとにかく1日1日が早くすぎないかなーと
その場しのぎで実習をしていたことです。
私の看護学生時代の記録は個別制もなく、日々できることを書いているという内容でした。
例えるなら
ある実習では、とりあえず学生としてできるのは清拭などの清潔に関することくらいだからと思い込み、それを目標にしていました。
今考えると、これでは指導者等に注意されても仕方ないんです。
🔸何を目的とした実習なのかを考える🔸
実習に行く前に、各領域の目標があると思います。
『基礎看護』『老年』『成人』『小児』等の大きな括りの中に、各学校で目標が書いてあると思います。
まずはそこを確認することです。
そこからズレていると実習中ずっと指摘されてしんどくなりますし、評価者も評価が難しくなります。
そしてその目標を確認し、個別性のある看護を行うためには何より情報収集が基本です
🔸効率的に情報収集を行う方法🔸
看護学生にカルテを見せる時間というのはかなり限られています。
特に電子カルテの病院であればパソコンの争奪戦になります。
なのでまず、実習前に聞きたい項目のテンプレートを作成しておきます。
例えば、基本情報の項目を作り事前に
名前:A氏 性別: 年齢: 歳代
家族情報:
というように、各項目別にサッと書き込める用紙を一枚準備しておきます。
その際に、採血データなどを書き込む項目をつけておくと便利です。
(例えば栄養の項目であればTPやALBなど)
このテンプレートを一枚作っておき、印刷できるようにすれば
情報収集の際にどの実習領域でも使用できます!
そして
カルテからの情報収集の際には、項目の順番に情報を収集していくのではなく、採血データやレントゲン結果、医師記録、看護記録などのカルテからしか得られないものを中心に取ることがポイントです。
なぜなら、患者基本情報などは患者自身から聞くことができるからです。
(おそらく殆どの実習で学生が受け持つ患者は会話が可能と思われます。会話が不可能な場合、家族やカルテから情報を得ます)
患者から情報を得る癖をつけることで
ベッドサイドで患者と何話せばいいのかという問題を解決できます。
情報収集は看護師となってからもとても重要です。学生時代に癖をつけておきましょう。
あとは担当看護師がベッドサイドで何を聞いているかも重要です。
なぜならそれが患者管理にとって必要なことだからです。
そこもヒントとして押さえておきましょう!
🔸得た情報から何を目標とするか🔸
情報を元に整理し、関連図等の展開を行うと思いますが学生の悩みで1番多いのは日々の目標が決まらないということです。
学生のときはどうすればいいかわからなかったですが、今考えるととても単純なことなんです。
それは
もし、貴方が患者さんと同じ病気で入院したらどうしてほしいと思いますか?
ということです。
例えば整形の患者さんで
手を使う仕事なのに手の骨折をしてしまったとします。
貴方がその立場ならどう思うでしょう?
どのくらい手を使っていいのか
いつから使っていいのか気になりませんか?
手を使えないことで
◉日々の清潔動作はどうすればいいだろう
◉運転はどうしよう
◉仕事はどうしよう
◉安静期間はいつまでだろう
など思うと思います。
看護師なるとさまざまな項目に対し指導を行う事になります。
学生のうちからその人に合わせた指導などを組み込む事で結果的に個別性が生まれます。
しかし、指導に関しては教科書的な問題だけではなく、医師や看護師の方針も確認する必要があります。
なので指導担当看護師にその点を確認しましょう。
そんないきなり指導なんて!
と読んで思った方!
患者との日々の関わりの中で
ニーズを聞き出してみるのはどうでしょう?
例えば呼吸苦があり清拭のみで過ごしている患者さんが『頭が痒い』と言ったとします。
基礎看護の実習であればこのような場合、洗髪を組み込んでみるのもいいのではないのでしょうか?
注意点としては、患者の状態によっては洗髪ができない可能性があります。
その点を理解するためには全身状態の把握やリハビリの状況等の情報も必要です。
とにかく情報を得る事でその後の実習をどのような目標にするか選択肢が増えます。
🔸患者情報を得る際に予定されている検査がある場合は事前学習をしっかりと🔸
患者のカルテを見ると事前に検査が入ることがあります(緊急時を除く)
検査によっては学生が見学可能な場合があります。
しかし事前学習をしていないと
何をしているかわかりません。
そして検査の見学をできたときは看護師の動きをよく見ておきましょう。
検査結果も大切ですが、例えば医師の介助についている看護師はどんな動きをしているのかな?
と注意深く見ることでその後の学習につながります。
🔸最後に🔸
長々となりましたが実習を頑張っている学生のみなさん本当にお疲れ様です。
この記事で少しでもきつい実習の助けになることを願っています。
また、疑問点等あれば答えさせていただきます。
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