第113回看護師国家試験解説（一般午後42問目）

厚生労働省

それぞれの選択肢について

アルブミン2.2g/dL

アルブミンの正常値は4.1-5.1g/dLである。
そのため、アルブミン2.2g/dLは低蛋白状態であるといえる。
低蛋白状態によるエネルギー不足は創傷治癒を遅延させる。

推算糸球体濾過量〈eGFR〉62mL/分/1.73m2

推算糸球体濾過量〈eGFR〉正常値は60mL/分/1.73㎡以上である。
推算糸球体濾過量（eGFR）62mL/分/1.73m2は軽度低下であり
創傷治癒遅延の因子とはいえない。

動脈血酸素分圧〈PaO2〉88Torr（room air）

動脈血酸素分圧〈PaO2〉の基準値は80～100Torrである。
動脈血酸素分圧（PaO2）88Torr（room air）は正常な値である。
よって、術後の創傷治癒遅延の因子とは言えない。

ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉5.5％

ヘモグロビンA1c（HbA1c）基準値は4.6〜6.2%である。
ヘモグロビンA1c（HbA1c）5.5％は正常な値である。
糖尿病の疑いはなく創傷治癒遅延の因子とは言えない。

答え

答えは①のアルブミン2.2g/dL　になります。