第113回看護師国家試験解説(一般午前85問目)
てんかんとは
大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる、けいれんを繰り返す疾患の総称のことである。
●症候性てんかん【脳腫瘍、脳血管障害、脳炎、認知症などの疾患が原因】
●特発性てんかん【原因が不明(遺伝的素因)】
がある。
5分以上のてんかんの持続を伴う場合はてんかん重積と診断される。
●特発性全般てんかんは小児から若年者に好発する
てんかん発作の種類
焦点(部分)発作
単純部分発作…意識は保たれている。手足のしびれ、吐き気、目がチカチカする、嫌なにおいがするなどの感覚発作や部分的な運動の発作などが起きる。
複雑部分発作…一時的に意識がなくなる。手足をもぞもぞさせるなど自動症がみられる。
二次性全般化発作…部分発作から全般発作に移行する。
全般発作
強直間代発作…1回の発作で強直期と間代期がある。
強直発作…意識障害、全身の強直がある。
間代発作…四肢が一定のリズムでがくがくと痙攣する。
欠神発作…意識障害や数秒の突然の動作停止が起こる。素早く回復する定型欠神発作と、意識障害に加えてほかの症状も現れる非定型欠神発作がある。
ミオクロニー発作…小児期~思春期のてんかんに多い。手足が一瞬びくっと痙攣する。起床時におきやすい。
脱力発作…全身の力が抜けて倒れる
答え
答えは②の症候性てんかん symptomatic epilepsy は脳内病変を伴う。と⑤の脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって起こる。になります。
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