#宇宙SF カウボーイビバップ
SFと言えばどんな作品を思い浮かべるだろうか?
不断からSFを見たり読んだりしていなければ、恐らく宇宙船が派手に飛び回りレーザー光線を撃ち合い悪の宇宙人をやっつける——所謂スペースオペラを思い浮かべるんじゃなかろうか。
そもをもSFは科学が発達した産業革命以降のジャンルなので、まだまだ若い。
初期作品には——『フランケンシュタイン』(1818年、メアリー・シェリー)人間が科学によって生命を創造するというテーマが描かれている——『月世界旅行』(1865年、ジュール・ヴェルヌ): 月への旅行を描いたこの小説は、科学的な考察と冒険が融合した作品で、SF文学の金字塔——『宇宙戦争』(1898年、H.G.ウェルズ): 地球に侵略してくる火星人との戦いを描いたこの作品は、SFの中でも特に影響力のある作品の一つ——などがあり、どれも社会問題というか常識からの脱却が含まれる。
SFの定義自体が実は曖昧で、絶対的な定義は無い。
しかし、主にこんな事が言える——科学的要素: 実際の科学や技術の進歩を基にした物語で価値観の基準を試す——未来的な設定: 未来の社会や技術を描写し、そこから生じる問題や可能性を考察——想像力の探究: 科学的な知識を基にした想像力を駆使して、現実には存在しない状況や世界を描くことが特徴。
個人的に好きなSF、映像作品は——攻殻機動隊、メッセージ、宇宙人ワンさんとの遭遇、ランゴリアーズ——などがある。
しかし、1番の作品はやはりこれだろう——カウボーイビバップ。
宇宙を股にかけた賞金稼ぎの物語。
しかし、宇宙船はぼろく、銃は光線銃じゃなく実際の拳銃、賞金首を殺すと賞金が貰えないから銃より格闘技が重要、音楽がクラシックじゃなくジャズが中心、出てくる登場人物や設定がスタイリッシュなのに泥臭い。
SFの常識を塗り替えた、というような作品ではないが、SFをここまで一般的に落とし込んで馴染ませてSF門外漢をここまで惹きつけた作品を自分は知らない。
そもそも監督:渡辺信一郎がアニメよりも古いドラマや映画や音楽を好きで、SF専門でもなければアニメ屋でもない境遇から産まれた作品であり、故に古臭いのに新鮮さを持って制作に当たれたというのが大きいだろう。
海外人気も高く、今年で26周年の作品だが、今でも色褪せずに新規ファンを生み出し取り込んでる名作。
脚本と音楽が信本敬子と菅野よう子の2人で女だからか、実に男臭い作品でありながら、女が見て苛つく女が少なくて、老若男女が安心して見られる。
古臭いのに古くない名作なので是非見てくれ。