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「本当に頭が良い人は素人にもわかるように教えられる」は本当か?

たまに「本当に頭の良い人は素人(自分)にわかるように教えられる」という定型句を目にする。
しかし、これは本当だろうか?
個人的には疑問というか反対の立場である。
それは何故か?

  1. 言語化しにくい専門分野がある。また、ある分野の天才が言語化に長けてるとは限らない。例えば数学を数式だけ見て理解出来る人間と出来ない人間がいる。数学が出来る人間には数式だけで説明が充分である。自閉症で天才性を持つ場合や芸術系で非言語的な要素を持つ分野において言語化は必須ではない。後付けで解説されるが、当事者に説明能力はない場合が多い。

  2. 天才ではない凡人にその分野の「本当」は判断つかない。それは説明されても同じ。理解せずに雰囲気で認識するだけで終わる場合もある。つまり素人に「本当」は無い。

  3. 成田悠輔が提示する、玄人と素人の間に立つ翻訳家のような立場が必要ではないか? この翻訳家こそが、素人が言う「本当に頭が良い人」である。

自分はこの定型句が大嫌いである。
どんな分野も素人に伝導は必要だ。
それは間違いない。
しかし、自身の無知と怠惰を棚上げして無理解を玄人のせいにする「本当に頭の良い人は…」定型句は本当に腹が立つ。
自分も、だから未知の分野においてこういう言い方はしないように気をつけてる。

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