FM音源は時代を越えて古典となった
FM音源って機械音なのに科学的でありながら根源的で原始的なのが不思議。
ファミコンからスーパーファミコンになり、FM音源からPCM音源に移り変わった時に、もはや時代遅れで廃れるだろうと思っていた。
実際に90年代後半から00年代前半辺りは廃れていた。
しかし、Shovel KnightやUndertaleなどのファミコン回帰的な作品が2015年前後に大ヒットして見事に復活を果たした。
FM音源の良いところは幾つかあって——
(1)音色の種類(楽器の種類)が狭いからこそ和音やリズムや旋律の工夫が必要で音楽理論的な地力やシンプルで本質をつく能力が鍛え上げられる。
(2)極めて理系的な分野でありながら操作は感覚的であり、理文両方の感覚を味わえる。
(3)基本的に理論も実践もシンプルな構造なので子供でも聞き取りやすくわかりやすい音楽が多い。
——こんな感じだろうか。
ファミコン世代からするとFM音源は時代を作った音楽だが、その少し前だと、当時の最新系だったからこそ、現実の楽器が表情も種類も溢れているのに機械的で狭くてむしろ馬鹿げた音楽だ——と保守的批判もあるにはあった気がする。
FM音源を能くわからない人はヤマハが紹介記事を挙げているので、それを読んでみるのもいいだろう。
https://jp.yamaha.com/products/contents/music_production/synth_50th/anecdotes/004.html
——とは言え、やはり実音を聞くのが1番だとは思う。
所謂ピコピコ音楽がFM音源。