だから、私は今日も料理をしたのである
私の兄は白血病……の、一歩手前まで行った。
兄、と言っても、訳あって血の繋がりは完全ではない。ので、脊髄が適合するかどうかの検査は私はしなかった。(兄は所望したが、医者に99.99%合わないから無駄だよと言われたのだ。)
母はつきっきりで看病し、彼女がいられないときは私や、当時の彼女……今は奥さんとなった人が付き添った。割合としては8:1:1くらい。母は、支援してくれる親戚との板挟みともなっており、疲弊していた。
無菌室の中で苦しむ彼の姿を窓越しからずっと見ていた。吐い