わが家の日本語教育方針について
さて、お子さんの日本語教育を進めていくにあたってやはり重要となってくるのが家族内での方針をどうしていくかきちんとすり合わせをしておくことです。この時点で赤ちゃんである子どもに決定権はないので、夫婦での話し合いとなります。
我が家の場合、子供たちの父親である主人は日本語は使えないので私と主人のコミュニケーションはイタリア語でなされていました。私は当初から子どもにはしっかりと日本語を教えたい、日本のジジババとある程度の会話ができればいいくらいのレベルではなく、読み書きも含め年齢相当の日本語で思考し発信できる能力くらい身につけさせたいと思っていました。
それに対して主人は特に反論することもなく、かといって日本語に関しては彼が積極的にできることは何もないので私の好きにしたらいいよというスタンス。恐らく、彼も前回の記事に記したように「母親が日本人ならバイリンガルに育つだろう」くらい簡単に考えていたのだと想像します。
そして最初にそう意思表示したとおり、長男が生まれて日本に引っ越してくるまで、主人は一貫してびっくりするくらい日本語のことに関しては本当に何もしませんでした。でもこの何もしない、というのはなかなか重要なポイントで、何も手伝ってくれなかったけど何の邪魔もしなかった。これは我が家の日本語教育が成功の部類に入っている大きな要因であると私は思っています。
両親の方向性があまりに違っていると小さい子どもは混乱するし、長い年月をかけて進めていくことなので夫婦間での合意はあった方がいいのかなと考えています。