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画像生成AIと著作権についての覚書

はじめに
某先生の画像生成AIによる被害(?)を見て、生成AIの著作権や学習と出力についてふんわりとした知識のままでクラウドファンディングすべきか?と考えて、法律知識がある方との会話や、自分なりに検索した上で覚書を残すためにまとめました。
この記事は2024年8月までの知識であることを留意して読んで頂ければと思います。

最初に言いますが、note主はAI推進ではないし反AIでもございません。そして某先生の敵でも味方でもない。あくまでフラットな立場
感情論無しで法律などを見ていくので、僕と同じく「生成AIってなんじゃらほい?著作権はどうなってんの~?理解出来ないから某先生にクラファンしていいか迷ってる!」という方向けです。
某先生を知らない方は自力で調べるか、生成AIと著作権周りだけ覚えて帰ってください。

生成AIや著作権が難しくて分からない方はnote主の考えの中にある「ざっくりまとめ」を読めばふんわり理解できると思います。あとは参考サイトAI問題の記事(ニュース・ブログ)辺りもざっと読むだけでも違うかも。
某先生のやっていることは大丈夫かどうか知りたいなら「某先生の問題についての見解」を読んで頂ければ。
僕も色々調べた上でふんわりしか理解していません。ざっくりまとめ某先生の問題についての見解だけ理解出来れば十分かなと思います。

【注意文】
反AIやAI推進いずれの過激派(感情論で手描きや生成AIをけなす方)某先生の過激勢ファンやアンチ日本語が読めない方は大人しくブラウザバックしましょう。
僕は面倒ごとが嫌いです。
一つ上の注意文を読んでも意味が分からない人は下の記事を読んでも分からないと思うので、帰ってください。
見ない、読まない、読むの禁止。おっけー?

文化庁など信頼できるサイトから引用して、最後に個人的な考えをまとめました。
人を介しているものの、僕の理解が間違っている可能性があるので、コメントで指摘して頂ければありがたいです。
今後気付いたことなどあれば追記するかもしれません
【追記】
この記事はもう追記しません。追記6で説明しています。
最新のものを見たい方は追記7の記事からアクセスしてください。



(追記)
読み直したら文化庁のスクリーンショット下のキャプションが見づらかったので、スクショが連続しないもの以外は消しておきました。
分かりづらそうな文章を少し分かりやすく加筆修正しました。
(追記2)
画像生成の動画やスクショを提供して頂きました。感謝。
(追記3)
一次著作権周りの誤読があったので修正しました。
(追記4)
享受目的について、おおよそ理解したのでそれ関連の回答を載せました。
某先生が支援サイトでQA追記したので、それを見た上での私見を追記しました。
(追記5)
二次創作ガイドラインや個人イラストレーターが出しているガイドライン、画像生成AI周りの問題を調べて加筆修正しました。
毎日何かしら調べているので、参考サイトも増えています。
参考サイト追加に関しては毎回追記しませんので悪しからず
(追記6)
10月21日から知識の更新として上位互換にあたる新たな記事を作成中です。
この記事の内容も合わせて今までの記事で話していた内容もまとめる予定です。
まだ著作権に関して学習中のものがあったりで時間はかかりますが、今年中には出せたらいいなの気持ちで頑張ってます。
記事が出来たらこの記事は非公開にしようと思いましたが、参考サイトとして引用されている可能性を考えてそのままにして、この下に記事を貼ることにします。
(追記7)
追記6で話していた通り、まとめたので貼っておきます。
本記事にアクセスした方はお手数ですが、以下の記事から読んで頂ければと思います。


目次を置いておくので、読みたいところからどうぞ。







・生成AIとは?

生成AI(または生成系AI)とは、「Generative AI:ジェネレーティブAI」とも呼ばれ、さまざまなコンテンツを生成できるAIのことです。
従来のAIが決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的としています。

生成AI 用語解説
引用サイト:野村総合研究所(NRI)

・AIとの違い

生成AI(Generative AI)の「Generative」という単語は、「生産または発生することができる」という意味です。
生成AIについての厳密な定義はありませんが、「さまざまなコンテンツを生成できるAI」または「さまざまなコンテンツを生成する学習能力があるAI」ということができます。

AIの1つの種類ではありますが、何かを生成できるだけではなく、生成するために学習することができるのが特徴です。
例えば、生成AIのアプリケーションとして有名なChatGPTであれば、条件に応じた文章を生成することができますし、新たなデータを入力して学習することができ、生成する文章の精度を高めることができます。

生成AIという言葉が注目されている理由としては、「従来のAI」(生成AIが出てくる前のAI)とはいくつかの違いがあることがあげられます。

従来のAIでも、データの整理・分類を学習し、その結果に基づいて予測を行い、結果を出力してきました。決められた行為の自動化が目的であり、出力されるものは、数値データや、テキストデータなど、構造化されたものが多く、新しい形で創造されたものではありませんでした。

生成AIの場合は、情報の特定や予測ではなく、創造することを目的に、データのパターンや関係を学習します。
学習に使うアルゴリズムは、両者ともニューラルネットワークですが、生成AIは、構造化されていないデータセットをもとに学習し、新しいコンテンツを生成します。

生成AI 用語解説
引用サイト:野村総合研究所(NRI)
生成AI 用語解説
引用サイト:野村総合研究所(NRI)

・AIでよく見るニューラルネットワークとは

ニューラルネットワークは、人間の脳の働きを模した方法でデータを処理するようにコンピュータに教える人工知能の一手法です。
これは、深層学習と呼ばれる一種の機械学習プロセスであり、人間の脳に似た層状構造で相互接続されたノードやニューロンを使用します。
そこから適応型システムが作成され、コンピュータはそれを使用して過ちから学び、継続的に改善することができます。
したがって、人工ニューラルネットワークは、ドキュメントの要約や顔の認識などの複雑な問題をより正確に解決しようとします。

ニューラルネットワークとは何ですか 人工ニューラルネットワークの説明
引用サイト:AWS



・著作権法の基本

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第1部「著作権制度の概要」 著作権法の基本的な考え方

・イラストの著作権が侵害される範囲

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第1部「著作権制度の概要」 著作権の権利とは

①著作物性(創作性)
侵害が問題となる創作物において、作成者の思想または感情が創作的に表現されていることが必要です。自由度の低すぎる表現やありふれた表現には、著作物性(創作性)が認められない可能性が高いです。

②依拠性
オリジナルの著作物に依拠して利用行為がなされたことが必要です。たまたまオリジナルと似ているにすぎない場合は、依拠性が認められないため著作権侵害は成立しません。

③同一性または類似性
オリジナルの著作物と完全に同一であるか、またはオリジナルの表現上の本質的な特徴を直接感得できる程度に似ていることが必要です。

④利用行為
著作権によって保護された行為(前述)を、著作権者に無断でしたことが必要です。

イラストの著作権はどのように保護されるのか|著作権法のポイントを解説
2-1. イラストの著作権に対する直接侵害の要件

引用サイト:刑事事件に強い元検事の弁護士へ相談 上原総合法律事務所
令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第1部「著作権制度の概要」 著作権侵害の要件

・AI開発・学習段階での著作物の利用

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第2部「AIと著作権」 AIと著作権の関係について:基本的な考え方

・文化庁のAI著作権についての見解

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第2部「AIと著作権」 生成・利用段階での著作物の利用

・AI利用者側の対応

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第2部「AIと著作権」 AI利用者側の対応

・AI生成物の著作物・著作者について

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課
第2部「AIと著作権」 AI生成物は「著作物」に当たるか・著作者は誰か



・note主の考え

・ざっくりまとめ

・生成AIって?
→情報を整理して予測するAIと違って、学習されたデータを用いて創造する
→簡単に見えるが仕組みはくっそ複雑でざっくり説明出来ない(note主は参考サイトを見ても全てを理解出来ませんでした
※理解出来る頭がある方は参考サイトからどうぞ

・AIはどこからどこまでAI?
AIの中に生成AIが含まれていて、ボーカロイドとかの合成ソフトはAIにあたらないらしい
 しかし最近は生成AIを使われたものが生まれている(例:ボーカロイドAI
→よく使われているであろうDeeplはAI搭載されている(生成AIを使った有料サービスもある
→最近はGoogleやYahoo!もAIを使った検索結果が使われているし、カメラ補正もAIが搭載されている
→おそらく、みんなも無意識にAIや生成AIに手を出していると思われる
 AIや生成AIを使わない生活は恐らく難しい
※note主が理解できる部分はこの辺まで、詳しくは参考サイトへ

・画像生成AIはどうやって作られる?
→ディープラーニング(深層学習)された学習用のデータセット(画像+画像についているタグ群を集めたもの)を使って学習してモデルデータを作る(このモデルデータはStable Diffusionなどのサイトで配布されているのでユーザーはそれを使う)
→学習に使われたスクレイピング(webサイトから情報を抽出する)は今のところ合法なので問題なし
→学習済みのデータセットをLoRA(追加学習)させてファインチューニング(微調整)することは出来る(絵柄を寄せることは可能だが、享受目的に触れる可能性がある
→モデルデータでプロンプト(魔法でいう呪文)を使って文章を入力する
→そこからノイズを固定しつつ、理想に近づくようにプロンプトを入力し直したり、理想に近づいた状態で生成ガチャしまくる
→スペックがいいパソコンでないと生成するのに時間がかかる(一般人が使うようなスペックのPCで1枚にかかる生成時間が1分だったとして、それより上位のハイスペックPCで生成すると半分の30秒だったり差が出るそう
→ただ生成するなら簡単だが、欲しいイラストを作るにはそれなりの試行錯誤が必要(反AIが誤解しがち
→モデルデータには画像そのものが億枚入っているわけではなく、データとして変換されているので10GBなど容量が少ない(反AIが誤解しがち
 実際億枚入っていたら容量えげつない上にそれを用意する記憶装置がないと死ぬ(画像1枚3MBとして10億枚は約3PB以上らしい
 仮に10億枚のデータが10GBに圧縮されていたとして、1枚10B(換算するとアルファベット10文字分)になって画像どころじゃない
 ※2,400万画素のデジタル一眼レフカメラで撮影した写真の容量は1枚あたり約10MBが目安(容量は1B→1KB→1MB→1GB→1TB→1PB)

・生成AIの著作権はどうなってる?

→イラストに限らず、テキストや音声なども著作権として保護されている(イラストだけ適用されるとかそういう問題ではない
→2018年に法第30条の4として法整備された
→享受目的は分かりやすく言えば「既存の著作物を同一、類似に寄せるために学習させる」とかに当たる
→生成AIが著作権法に適用される可能性があるのは「類似性」と「依拠性」の二つ
→テキスト→画像(text to image)の生成は著作権にあたらないけど、画像→画像(image to image)の生成でもしかしたら「同一性」に触れる可能性はある
→学習データセットの再配布は著作権違反になる可能性がある
→スクレイピングに使われているdanbooruという海外サイトはURL引用が明記されているため、日本の著作権的に問題なし(創作者が誤解しがち
 万が一、日本で著作権侵害だとしてもdanbooruは海外サイトでフェアユース(アメリカ合衆国の著作権法)に則っているため、合法にあたるので訴えることは難しい

・二次創作に関しては黙認の上、または公式の二次創作ガイドラインに則ってさえいればやることはどちらも変わらない
→二次著作物の著作権は外部委託者含む二次創作者全員にある
→ただし二次創作ガイドラインはあくまで公式の方針(お願い)なので、守らなくても公式が黙認しているうちはグレー扱いなのは全員変わらない
→なので公式が違法だと判断された場合、取り下げるべき
→生成AIに関するガイドラインの変更や、生成AIユーザーの学習云々など公式が負担になるような問い合わをした場合、最悪手描きも不利になる可能性がある(個別対応が大変なので二次創作自体を禁止したり
→個人イラストレーターが掲げているガイドラインも法律に関わらない内容はあくまでお願い以上の拘束力が無いことを留意しなければいけない(ガイドラインを守って欲しい場合、お互いの同意が必要になるため
→生成AI使用者も手描き勢もガイドラインを守ったり、常識的な範囲で楽しく創作しよう
→外部委託者に依頼した場合、外部委託者側に一次著作権として著作権と著作者人格権を持つ
 依頼側は外部委託者から著作権のみ譲渡などすることが可能(著作権の扱いは企業側の契約内容次第
 著作者人格権は著作権法第59条(著作者人格権は、著作者の一身に専属し、譲渡することができない)により基本譲渡など出来ないので、依頼側が「著作人格権を行使しない(著作者人格権の不行使条項)」などの契約を結ぶ必要がある(コンテンツの取り扱い的な意味で契約破棄をしないのが基本

・著作者の権利や学習行為に関しては手描きとほぼ変わらないという認識
→学習されるのに著作権の保護はなされない
→つまり画像生成AIが複数のイラストを学習に組み込まれたとして、作風や絵柄盗用にはならない(人間もやっていることが変わらないため
→学習段階での享受目的はAIの性質上、証明するのが難しい(AIは解析を目的にしているため
→出力されたものの著作権に関しては、法律として問題無ければOK(手描き勢と条件は同じ
→生成されたAIイラストを公開して「自作」と呼ぶことは違法ではない
 無断転載したり、模写や贋作、構図を丸パクリした上で「自作です」と宣言するのは違法になる可能性はある(手描き勢と条件は同じ
→生成されたイラストにも著作権はある
 創作的寄与がなされた場合は二次著作権として認められる、創作的な加工をされた場合も同様
→学習に使われたdanbooruは合法なのでそれで学習されたデータセットを使うのは問題なし
 無断転載や違法な画像を学習させたものは今のところ対策済み(そもそも組み込まれていたとしても、その通りに生成させることは難しい
→それ以上を語るならただの哲学になってAIどころではなくなる
 例:AIイラストを自作と呼べる範囲は?→人間が絵を描いたと言えるのはどこからという話になりませんか→生成も自作も創っていることは変わらないです

・手描きでも「学習」するターンと「出力」するターンは必ずある
→手段が違うだけでやっていることは変わらない
→ゆえにAIと手描きは区別することは出来ない
→なので学習を禁止させると美術・芸術界隈そのものが終わる可能性がある
→感情論で言えば「手間がかかっているかどうか」かもしれないが、上記の作り方を見れば分かる通り、生成AIも割と手間がかかっている
→手描きも慣れれば最適化していって作業時間が短くなったり、学ぶ手段なども増える(デジタルも手段の一つ

・生成AIを使っただけで訴えられるわけではない
→手描きとやっていることは変わらない
→生成AI使用者も法第30条の4に違反したり、誹謗中傷など法に触れるようなことをすれば訴えれる可能性はある
 二次創作に関しては企業から注意された時点でアウトだと思ってください
→著作権は手描きも生成AIも適用されるので、生成AI使用者の攻撃手段に使ってはいけない(場合によっては手描き勢もひっくるめて不利になる可能性がある
→そのため著作権違反と思い込んで裁判に持ち込もうとすると無罪になる可能性は高い

・権利者側は学習されないように工夫するのではなく、出力されたものが著作権に触れるかどうかで判断する
→イラストレーターや絵師が出す「学習禁止」はお願い以上の意味を持たないため記載する意味は無い
 「無断転載禁止(法第32条第1に反する)」と違い、学習することは法的に問題ないため、それを理由に訴えることは難しい
→よって法第30条の4に反しているかで判断する
 学習段階での享受目的は証明が難しい
 生成・利用段階の「類似性」と「依拠性」に反しているかチェックしよう



・画像生成AIのせいでイラストレーターの仕事がなくなる!
→状況的に見ても仕事はなくならないんじゃない?
→現状、機械、AIは人間より優れていないので人の手を入れないと難しい
→そもそもクリエイティブ(創造するもの)全般は全機械化されることによるメリットはあまりないと思う(作業が便利になるくらい
→せいぜい半分AIに頼って背景などの描写が難しいものや、色塗りなどを半分お任せする程度ではないか(最終的に人の手を加えないと人が思う理想とするイラストは出来ないんじゃないかと思う
→というより、クリエイターそのものよりそれを支える道具とかが先に消えると思う(アナログ主流からデジタル主流になって、絵の具などが使われなくなって絵の具そのものが無くなったりとか
→むしろ画像生成AIを無くすことで作業短縮化が難しくなり、利便性が下がるのでは?(特に作業量が膨大な漫画家が困りそう


・某先生の問題についての見解

某先生の件を見て思ったのは「クラファンしてまで何をしたいんだろう?」「(元の話題を知った上で)著作権侵害になるのか?」「そもそも何を争点とされているのか」の三つ。

最初「同一性保持権の侵害にあたるだろう」ということから訴訟したらしく、現在は「生成AIでの権利侵害行為」になっているのでしょうか。
同一性保持権が含まれている著作者人格権は某先生が持っているものの、行使出来ない可能性が高いので、同一性保持権だけでは争点にならないそう。
コンテンツやグッズの管理などで著作者人格権を行使しない契約をした場合、著作者の権利を理由に生成AIを使った作者を訴えるのは難しい(僕を含む第三者は二次著作物の著作権から見て、違法と見られる証拠を比較出来ないが、それは某先生も同条件ではないかという見方
精神的苦痛を理由にしたとして、示談の時点で提示している可能性が高い(そうなったら生成AIとは関係ない判決になってしまうけど
示談決裂している現状、裁判に持ち込んでも敗訴する可能性が高い。

逆に言えば、権利保持者である某社から権利侵害、生成AIを使った作者から誹謗中傷などで訴えられる可能性があるくらい?

現行法での適切な司法判断を引き出したいって意味で判例だけでも欲しいなら、生成AI使用者以外の某先生と同じ立場であるクリエイターはクラウドファンディングしづらいだろうなぁ……。下手に権利者側が不利になる判例欲しくないでしょうから。
著作権法と法整備された法第30条の4がある以上、生成AIに詳しい弁護士がほとんどいないというのは誤りで、きっと「負け戦確定だけど判例だけ欲しいなら一緒に戦いましょう」って感じの弁護士しか捕まらないと思う。
でも某先生はそれじゃ納得いかなそうなんだよなぁ。クリエイターの権利を勝ち取れるようにって言ってるし、弁護士もころころ変えちゃってるので勝とうとするのは難しいんだなって。
今回の件は関係ないけど、裁判費用を集めるための専用クラウドファンディングサイトもあるらしい、探そうと思えば色々あるね。

正直、何をしたいかよく分かっていない人は多いと思う。
また弁護士をころころ変えて、集めた金が溶けて完遂出来ない(裁判まで行けない)可能性もあり、何をしたいかはっきりしないうちは支援せず静観した方がよさそう。リターンしないみたいだし(訴訟内容や進捗を弁護士監修でまとめたのを無料コードで配布出来ればとは言ってるけど未定
(追記)
支援サイトでQAが追記されましたが、代理弁護士から公開しないよう指示されているらしく、これ以上裁判に関わる情報は出てこないと思われるので僕は支援するに値しないと判断。
期限までに何を争点にするかは公開しないでしょう。
(追記2)
某先生のクラウドファンディング、100%行ったらしいです。
ところでリターン無しはCi-enの利用規約に反しているそうです
Ci-enの仕組みを知らなかったけど、指摘する人がちらほら出ているみたいですね。

第9条 プラン契約
当該クリエイターは当該ユーザーに対して、直接、会員限定コンテンツ及び会員特典を提供する義務を有し、ユーザーは、プラン契約期間中にクリエイターが提供した会員限定コンテンツおよび会員特典を、その料金プランに応じて当該クリエイターから直接提供を受けることができます。

第16条 クラウドファンディング
ユーザーがリターンを購入した場合、当該クリエイターは当該ユーザーに対して、直接、リターンに定めた特典を提供する義務を有し、ユーザーは、クリエイターが提供するリターンを、提供時期内に、購入リターンに応じて当該クリエイターから直接提供を受けることができます。

利用規約 - Ci-en(シエン)

※現在、集まった支援額に関係なく、売上金の振り込みと特典の提供義務が発生する方式(「All-In方式」)のみ実施できます。

【クリエイターガイド】Ci-enの便利機能~後編~

規約はきちんと読もう(自戒
(追記3)
運営から「某先生のクラウドファンディングは規約違反していない」との回答を頂いたポストが流れてきました。
クラウドファンディング自体は大丈夫らしいです、良かった。


・感想という名の後書きのようなもの

この機会に生成AIと著作権について学べたのは良かった。AI関係と著作権について説明してくださった方ありがとうございます。
おまけに反AIがよくする誤解も大まかに教えてくれたので「僕より理解出来ない人いるんだ」と驚きも。
僕も法律みたいに難しい話は分かる人に噛み砕いて貰わないと理解出来ない部分はあるので、そういう人が身近にいるのは恵まれているなと思った次第。


絵を描くのに手描きは手作業、生成AIは機械化でしかないことは分かりました。
生成AIを使って自分のイラストを学習されてイラストを量産していくのは心情的に気分は良くないものの、違法でないなら感情として切り分けるべきだなぁと考えさせられました。
2018年に法第30条の4として出しているみたいなので、それに違反しないならば学習されても仕方ないかなという感じ。どっちみち絵柄や画風は誰にでも学習されるものだから。
人間やAIに限らず学習されること自体は心情的に気分が良くないのは恐らく絵師、イラストレーター誰しもが思うことではないか?表立って言わないだけで。
クリエイター側(絵描き、字書き両方やってます)の僕も画像生成AIによるAIイラストが流行り始めた頃は気分良くなかったし、知識がないうちは色々思い込んでいたけど、ある程度の知識がある今、そこまで気にならなくなりました。かといってモヤモヤは全て晴れたわけではない。
モヤモヤを上手く言語化出来ないけど、画像生成AI問題は感情論で訴えても意味が無いということだけは分かった。

はじめに書いた通り、僕はフラットな立場です。
生成AIについて今は嫌悪感はないし、反AIを見てると「またやってるよ……」と呆れる側です。かといってAI推進側でもない。
でもpixivとかで生成されたAIがずらっと並んであったら「邪魔だな……」という気持ちにはなる。
同じ作者の性癖を見たいならホームに飛んでやるから、生成AI者はせめて1枚ずつではなくまとめて下さい。生成AIでも性癖に刺さりそうなら見るので。あまりにも数が膨大すぎて煩わしくなったので非表示にしてますけど
初手でやらかすと非表示など対策しにくるから、結果見てもらえなくなる。連続投稿は手描きでもマジで邪魔です。ユーザーごと非表示にします。
Twitter(※note主は頑なにXと言いません)で1ポストとして流れる分は気にしません。手描き関係なく刺さればリポストします。

アナログからデジタルの移行でも、そういう反デジタルみたいなのはあったと思います(その時代を知ってる人はあったと話している)
「イラストはアナログで時間をかけて描くことが尊いとされるべき」などの因習的な思い込みもあるよね。
新しいものが生まれるたびにそういう反感はあって当たり前なのかもしれないね。
僕もデジタルや生成AIが出たばかりの頃は「新しいの出てるじゃん、学ぶ時間ないな……」とげんなりしたし、デジタルの方が便利だと分かっていても最終的にアナログが手っ取り早いなと感じる時はある、落描きとか。
クリエイター目線で見れば生成AIも使いこなせれば便利だなとは思うし、それによって作業時間が短縮するのであれば使われても気にしない。
しかし自分は生成AIのことをよく分かっていないので、積極的に使いたいという気持ちはない。一から学ぶのも道具を揃えるのも面倒くさいし。デジタルに積極的じゃないアナログ絵師と似たようなもん。

テキスト生成AIに対しては画像生成AIと比べて何も思っていなかったことも、今回話してみて感じました。
絵描きと字書き両方やっていて、画像生成AIに嫌悪感を持っていたのに、何故テキスト生成AIには嫌悪感がないのか?
個人的に「日常的に日本語を使うから大変と感じない、そして日本語を学ぶ時間よりイラストを学んだ時間の方が大変だった記憶を持っている」のもあるけど、一番大きいのは「そもそもテキスト生成AIによる問題が画像生成AI問題より可視化されていない」だと思う。
画像生成AI問題であちこち反感を買っていたのもあり、目につきやすくて同調圧力されていた部分もあったのかもしれない。他の生成AI問題はあまり目に入ってこないし、多分みんなも関心ないんじゃないかな。
まぁそれがなくても「こちらが頑張って時間を費やして練習したことを楽に出力することで蔑ろにしている」とは思っていたけれど。だって僕の思ってた使い方と違うもん……。
背景描きたいけど、資料として写真撮りに行く時間がな〜あっ、せや!画像生成AIでそれらしい背景を出力してもらお!よっしゃこれを参考に描くで!とかそんな感じだと思ってた。
蓋を開けてみたら絵が描けない、挫折した人らがあたかも手描き勢が描いたようなイラストをたくさん出力して、自分で描きました〜!ってポンポン出されたら誰でもビックリしますわ。最初のうちは感情が追いつかないのは仕方ないです。
実際話題になった頃からしばらくして、画像生成AIを使った人の「プロンプト入力しても上手く出力されない」とか「出力するのに時間かかる」などの感想を聞いて「なんだ、こっちもこっちで試行錯誤してるんだ」と思って気にならなくなりましたが。


反AIのやっていることは「AIによるディストピア化だ!(意訳)」なのでバカバカしいとは思います。陰謀論者と変わんないです。
AI推進派は合法だからといってやりすぎて合法なのに対策されまくるので、もう少し落ち着いてくれないかと。技術的に見てもやっていることは凄いのに、人間がしゃりしゃり出てくるから評価されないんだよぉ。
古のオタクがやりすぎて公式がガイドライン作ってぶん殴ってきたのと変わらないです。心情的に嫌なのは分かるけど、そろそろ歴史から学んでお互い楽しくやろうよ、妥協案とか出してさ。自作宣言関係なく#手描き #AIで区別して仲良く暮らせばいいと思います。
それで儲けようとするのは自由。手描きだってそれで生活しているし、イラストに限らずそういうサービスで金を取ってるのあるじゃない。何故AIイラストだけ許されないの?AI作品と表記しないから?それは手描きだって同じじゃない?手描き作品ですって表記して売ってよ!
変にAI判定するような言いがかりも最近あったけど、去年夏のAI疑惑で動画を公開する作者の件を見てるとクリエイターとしては迷惑でしかない。絵を描く時間を奪ってるだけですよ。
アナログ絵師、デジタル絵師って言葉あるんだからAI絵師もあっていいじゃない。そもそも絵師という言葉の成り立ちを見ればもはや言葉遊びでしかない。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ。ただ刺さるイラストを見たいだけなのに……。
手段関係なくイラストを趣味にしてる時点でみんな仲間です。法律を守らないやつは手描きだろうが生成AI使用者だろうが悪!!~終~

あと大事なのは分からないことを分かった気になって人を殴りにいかないこと。分かっている人から見るとただの滑稽にしか見えないので、分からないなら分かる人に話を聞きに行くか静観しましょう。
正直クリエイター側でも著作権もふんわりとしか理解していない方はいます。僕もややこしいことは分かりません!でも分かったつもりで動きたくない、自戒。

弁護士もピンキリで、何があった時に探し始めて悪い弁護士に引っかかると大変なことになるので、冷静な時に信頼出来る弁護士を作っておこう。これ、今回の件を見て一番大事だと思いました。
そんで信頼出来る弁護士の言うことを聞いて、勝手に動かない!



・どうやって画像生成されている?

使用ソフト:Stable Diffusion t2i、Stable Diffusion i2i
動画、画像提供者:ざれさん

・t2i(txt2img)→テキスト→画像(text to image)

プロンプト入力のスクリーンショット

上がプロンプト(出力したいものを入れる)
下はネガティブプロンプト(除外ワードのようなもの)

パラメーター設定のスクリーンショット


・i2i(img2img)→画像→画像(image to image)

画像生成中のスクリーンショット

生成された画像の下はプロンプトとその他パラメータが出力されている



・引用、参考サイト

・スクリーンショット引用元

令和5年度 著作権セミナー「AIと著作権」 文化庁著作権課

PDF:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf

YouTube:https://youtu.be/eYkwTKfxyGY


・AI関連の参考サイト


・著作権関連の参考サイト


・AI問題の記事(ニュース、ブログ)


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