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企画メシ2024 第6回「なんとかしたい」 できる!公益通報の解決アワード

厄介で困難 → 名誉でやりがい。モチベーションを変えることで、日本の業界をもっと健康で元気にしたい!公益通報から解決に導いた事例を共有し、名誉となるような、新しいアワードの企画を考えてみました。

(はじめに)

トヨタの豊田章男会長は、偉大な経営者であり、米国バブソン大学出身の、日本を代表するイノベーターです。

豊田会長が、2023年の Japan Mobiliti Show (JMS) をお練り歩きになった、トヨタイムズの動画をぜひ!ご覧頂きたいです。

豊田会長の「いいね!」の一言で、何百万人という関係者やファンが湧きたち、次のイノベーションへの活力が生まれます。

豊田会長には、笑顔で Japan Mobiliti Show (JMS) を練り歩き頂きたい。
2023年のJMSで公開されたトヨタイムズの動画がとても印象的でしたので2024年のJMSで、豊田会長の広報が見受けられなかったのが残念でした。

「なんとかしたい」の企画。企画メシ2024で、このお題を頂いてはじめて、心のなかの "モヤっと" を、文字にすることができました。


前置き

日本の業界を「なんとかしたい」。

 自動車、鉄道、製薬。日本を代表する業界で、国の基準にそぐわない製造問題がニュースになっています。問題の発覚に伴い、自動車の製造停止や、貨物列車の運休薬不足など、市民生活に大きな影響を及ぼしています。

 こうしないと、品質確認、整備、製造といった場面で、市民生活が止まってしまう。現場が求められているミッションをこなすために、これらの事態に共通して、止む無くやらざるを得ない状況にあったように感じられます。特別なベネフィットを求めたわけでなく、必要悪、と捉えられていたかのような印象を受けました。
 もし、国の基準や規則が現実的でないならば、それを変えるよう、有識者会議やパブリックコメントなどを通して、必要となる法律や制度の改訂を迅速に進める必要があります。
 企業側の現場に不備があり、国の基準や規則を満たせないのなら、企業側が速やかに仕組みや設備を整える必要があります。

 大きな社会問題を、ひとくくりにするな!と叱られるかも知れません。要はですね、いずれも、個人の問題ではなく、変化の必要が組織にあると言いたいのです。

誰も変えられなかった。だけど、知っていた人はいた。

 2024年6月3日の記者会見で、トヨタの豊田章男会長が
「私も含め(認証に関わる業務の)全体像を把握している人は自動車業界に1人もいないと思う」と発言した、と報じられました。
 豊田会長でさえ、そう言うのであれば、
もう、日本社会はどうにもならないのでしょうか。

 これらの問題が悲しい理由は、
何百万人という人々が、真面目に働いた巨大な仕組みを、
「不正」と報じられるまで、
誰も変えられなかった、という無力感にあると思います。

現場の人は、知っていた

 国の基準や規則が現実的でない、企業側の現場に不備、といった、変化の必要が組織にある場合、ひとりの力で変えられることは極めて限られています。でも、一足飛びに変えることは難しくても、現場で実態を知っているならば、できることは何かないのでしょうか。

通報する仕組みは、既にいろいろ整備されてそう。

通報する仕組みは、公益通報保護法で定められいる。

 会社にとって大切なルールや決まりごとを守る手助けがしたい。もし会社の人が法律を破るようなことをしていたり、決められたルールを守っていなかったりしたとき、そのことを正しい方法で知らせる仕組みが、内部通報制度であり、公益通報保護法で定められています。

公益通報・内部告発にもいろいろあるなかで、ざっくり2つに分けると、

  1. 組織について

  2. 個人について

があります。以降は、前者、組織についての通報について考えてみます。

上の記事のように、通報された問題が日本の業界全体にかかわる場合、通報を受けた側は実際、どうしているのでしょうか。

日本の業界を横断する通報の場合、解決の仕組みづくりが難しいのかも知れない。

正直、その実態は知り得ないように思います。。。

(ぉゃ、誰か来たようだ、になる前に)

通報が届いたあと、適切に解決する仕組みとは、どういうものであり、実際どうしたら作れるものなのでしょうか。
消費者庁サイトにある、こちらの動画で、1時間みっちり勉強しました。

この動画によると、内部公益通報対応の流れというのは、

① 通報受付
② 調査
③ 是正措置・フィードバック
④ モニタリング・フォローアップ

【動画】内部通報担当者向け!1時間みっちり公益通報者保護法 | 消費者庁

というフローが基本だそうです。

サッカーに例えると、シーズンを通して優勝を決定するイメージ

サッカーに例えると、調査開始をキックオフとして、是正というゴールを繰り返し、さらに試合を重ねて、シーズンの優勝が決まります。

日本の業界全体にかかわる通報の場合も、解決まで、中長期の取り組みになります。その際に、パス回し、つまり、情報共有と外部との連携がポイントとなると思います。

解決する仕組みづくりは、きっとデジタル技術の仕事だと思う。

共有と連携。AIのサポートで迅速に分析を進めて、SaaSのワークフローで関係者が連携し、進捗を共有する。業界団体や有識者の意識合わせもオンラインでスピーディに行い、必要となる法律や制度の改訂を迅速に進める。

どのフェーズにおいても、スピーディに情報共有と外部との連携を進めるには、デジタル技術によるパス回しが欠かせないと感じます。

公益通報の解決のカギとなるのは、きっと、デジタル技術と、ご褒美の表彰

厄介で困難 → 名誉でやりがい モチベーションを変える

ここで気がかりなのは、公益通報の解決に取り組むモチベーションです。

思うに、公益通報の解決とは、厄介で困難であるにも関わらず、これまで、ご褒美がなかったため、やりたいと思われなかったのではないでしょうか。

公益通報の解決を社会をより良くするための優れた取り組みとして共有し、アワードのご褒美があれば、もっと、名誉でやりがいをもって取り組めるようになると思うのです。

そこで!ようやく本日の本題、企画のご説明に入りたいと思います。


本日の企画

課題 「なんとかしたい」の企画 
自分のことで、もしくは 身の回り(社会、世界を含め)のことで、
なんとかしたいと思うことはありますか?
「なんとかしたい」を起点に、それをどう変えていけるか企画を考え、
企画書にまとめてみましょう。

企画メシ2024 第6回(11/9土)に向けた宿題

この課題解決の仕組みを、企画メシらしく、→ で表すと

厄介で困難 → 名誉でやりがい

つまり、モチベーションを変えることになります。

日本の業界を、もっと健康で元気にしたい。
この思いでネガティブな話をポジティブなモチベーションで取り組めるよう
公益通報の解決アワードについて、企画を考えました。

公益通報で適切に解決すると、賞賛される仕組み

内部告発など、通報に適切に対応した場合、
その功績を評価し、賞賛する仕組みを作り

  • 外部評価機関との連携:経営の透明性と対応スピードの評価

  • アワードでの表彰:ベストプラクティスの共有、名誉と表彰

誠実に対応した努力が、より広く認識されたら
日本の業界は、もっと上手く、より良くなれると思うのです。

「どうにかしたい」の企画:公益通報の解決アワード(仮名)

厄介で困難だと、誰もが思う通報内容の解決に向けて、
敢然と立ち向かい成功に導く中長期的に重要な功績に対して、
「欧米か!」と言いたくなるほど、
名誉でやりがいある表彰を受ける場を設けることに
大きな意義があると考えています。

実際、企業は、連携と公開の流れにあると感じます。

日本の業界が、もっと健康で元気になりますように。




(第6回講義を受講して)

課題 「なんとかしたい」の企画 
自分のことで、もしくは 身の回り(社会、世界を含め)のことで、
なんとかしたいと思うことはありますか?
「なんとかしたい」を起点に、それをどう変えていけるか企画を考え、
企画書にまとめてみましょう。

企画メシ2024 第6回(11/9土)に向けた宿題

「なんとかしたい」の企画
このお題を頂かなければ、心のなかの "モヤっと" を、
文字にすることはなかったはずです。
どうもありがとうございます。

企画メシ2024 第6回(11月9日(土)13:00-15:00)は、はじめに阿部広太郎さんのインプットからはじまりました。そのあと「なんとかしたい」の宿題について阿部さんから全企画生へコメントが返されました。

続いて、企画生が3~4人づつzoomのブレークアウトに分かれてコメントし合う相互フィードバックを3周行いました。お互いの企画を読んで、3人にコメントし合う宿題もあったため、ほかにも伝えたかった人に質問や感想を伝えることができました。

阿部さんのコメント

22 名口 景子さん
公益通報で解決という企画を提示してくださっています。私自身も拝見して、なるほどな、すごいなと、勉強になるなと思いました。その中で、やはりこのステップを分けて、どこからどう着手をしていこうか、そしてこの場で、このなんとかしたい企画を読んでくれた読み手の人とどういったことを期待したいのか、この一緒に1歩踏み出していく上でどうしたいのかというところがものすごく重要になってくるだろうなと思いました。

企画メシ2024 第6回 阿部広太郎さんから頂いたコメント

提出された宿題は多種多様なジャンルで思い思いの内容が記載されていますが、阿部さんが、全員に対して、それぞれの企画に合った次の1歩に向けたアドバイスを的確に返してくださることに、尊敬の念を新たにしました。

広告・クリエイティブ業界のプレゼンテーションは「コト」の企画であるのに対し、私の内容は「モノ」にフォーカスが当たっていると思います。前置きに書いた通報解決のソリューションにせよ、本題に書いた公益通報の解決アワードにせよ、「モノ」の企画は、「コト」の企画とは概念が違うため、読みづらく、わかりにくかったと思います。そのあたりを、阿部さんは、やんわりとコメントの前段で吸収してくださっています。
そのうえで、後段では、読んでくれた企画生に向けて私は何をどう考えるのか、記述が足りなかった部分について考えてみるよう促してくださっています。

阿部さんのご指摘に従い、
A. ステップを分ける
B. どう着手をしていこうか
C. 読み手の人とどういったことを期待したいのか
D. 一緒に1歩を踏み出していく
を、考えてみたいと思います。


A. ステップを分ける

通報解決のソリューション(「前置き」に記載)は、①通報 と ②解決 の2ステップに分けられます。①通報 については既にあり、言ってしまえばGoogleフォームの長文回答欄が1つあれば出来ます。消費者庁のマニュアルには「通報者にフィードバック」とありますが、通報者は匿名でOKとし、誤報(フェイクニュースなど)を見分けることはAIでITシステムで判断していけると思います。
②解決 を社会全体でパス回しする仕組みづくりが、まだ世にないらしい、というのが今回の仮説です。クラウドのITシステムで、リーダー間でパス回しするワークフローを作るとともに、中長期で何がどこまで進んだのかざっくり(WBS1レベルで)進捗がわかる必要があります。企業の会長や元社長といった長老様に大岡裁きしていただく、というのが私のイメージ(もはや妄想)です。案件ごとにマイルストーンで意思決定を下していただきます。このITシステムのオーナーは、リーダーが名を連ねる経済団体、業界団体、有識者会議、といった場と考えます。

公益通報の解決アワード(「本日の企画」に記載)は、①評価 と ②表彰 と ③知見の共有、この3ステップにわけてみます。
評価は第三者、通報や解決を行っていない機関が行います。シンクタンクに新たに依頼、とまでいかなくても、公益通報・内部告発を例年チェックし発信している経済誌の特集記事から、在りもので始めることができるかも知れません。
②表彰はオーナー、通報解決ソリューションのITシステムを所有する団体が兼ねてもいいのかも知れません。審査員も、大岡裁き頂く長老様や経済紙の記者などに依頼します。スモールスタートでオンラインで発表したり、大規模イベントで1セッション借りたり、いろいろなやり方があると思います。企業名の公開は、表彰対象社にOKを確認してから行います。
③知見の共有は事例発表やパネルディスカッションをイメージしています。②表彰と同じタイミングで、審査員に審査を振り返り、今後の改善につなげる場とするなど考えられます。

B. どう着手をしていこうか

まずは、このnoteから。

C. 読み手の人とどういったことを期待したいのか

企画メシ2024で本件を私が「なんとかしたい」と考えた理由には、やはり、クリエイティブ業界の関係者が多く、表彰の場の演出について経験が多数あり、そのセンスや手腕を尊敬している、というのが大きいと思います。

D. 一緒に1歩を踏み出していく

この企画を彫って掘って明確にし、伝えてみて、賛同してくれる人を見つけて、伝え続けていく、ということですね。
企画メシ2024を通して、阿部さんが伝えようとしてくれたことを、実践してみる、という実感がわいてきました。



(あとがき)

最後に、ここまで書いて確信したことをお伝えします。
2024年時点の日本では、

決して、通報してはならない。

ということだと思います。

公益通報・内部告発にもいろいろあるなかで、ざっくり2つに分けると、

  1. 組織について

  2. 個人について

があります。ここでは前者、組織についての通報について考えてみました。

今年、○○県知事のパワハラや、○○県警の秘密漏えいなど、公益通報というキーワードを含む報道がありました。いずれも、通報者は不幸な状況に陥っています。それらの通報は、個人についての通報で、本件とは性質が異なります。ですが、個人についての通報であっても、通報を解決する仕組みは、現時点の日本には存在していないのではないでしょうか。

公益通報・内部告発の仕組みは、公益通報保護法で定められているから、単に組織や企業の義務として、通報だけ存在し、解決の仕組みは存在しないという現状にある、と考えました。

ランドセルの防犯ブザーで例えてみます

いわば、防犯ブザーを鳴らせたら、鳴らせた子を叱るのが、
もっと言ってしまえば、防犯ブザーを鳴らせた事実を消し去るのが、
2024年現在の、日本社会の姿なのではないでしょうか。

防犯ブザー

防犯ブザーは、なんのために子に持たせているのでしょうか。
子が身の危険を感じたときに、大人を呼ぶためです。
実際に、身の危険を感じて、勇気を出して防犯ブザーを鳴らせた子が、
身の危険のほうは、大人に取り合ってもらないどころか、
防犯ブザーを鳴らせたことを叱られ、なかったことにされたら、
どう思うでしょうか。
防犯ブザーを、二度と鳴らすまいと思うとともに、
なぜ持つ必要があるのか、防犯ブザーの意味がわからなくなるでしょう。
そして、次に、身の危険を感じる事態に陥ったとき
その子は、どう考え、どのように身を守ることになるのでしょう?

最初に、子が防犯ブザーを鳴らせたときに、
子が感じた身の危険から、子を守ることこそ、大人の役割です。
大人が役割を果たすためには、防犯ブザーが鳴ったとき、
子に身の危険を感じさせた状況を解決する仕組みや能力が必要です。

冒頭の記事を再掲します。

これらに関連した公益通報・内部告発の有無は知り得ないですが、
通報に注目するのではなく、解決に向けて共有し連携する
通報をきっかけに、業界団体や有識者間で共有し、現在の決まりが現実的でないなら、必要となる法律や制度の改訂連携することで迅速に進める。

通報があった場合に、適切に解決する仕組みを社会実装することが

日本の業界を持続可能にする

ために、極めて大切なのではないでしょうか。


冒頭の動画を再掲します。
トヨタの豊田章男会長は、偉大な経営者であり、バブソン大学出身の日本を代表するイノベーターです。


豊田会長の「いいね!」の一言で、何百万人という関係者やファンが湧きたち、次のイノベーションへの活力が生まれます。

豊田会長には、笑顔で Japan Mobiliti Show (JMS) を練り歩き頂きたい。
2023年のJMSで公開されたトヨタイムズの動画がとても印象的でしたので

2024年の JMS で、豊田会長の広報が見受けられなかったのが残念でした。

2025年の JMS では、豊田会長の笑顔が掲載されますように!

JAPAN MOBILITY SHOW 2025 開催概要
会期:2025年10月30日(木)~11月9日(日)
会場:東京ビッグサイト

Japan Mobility Show 2025


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