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なつよさんインタビュー

なつよさんの経歴

高専の情報工学科を卒業後、地元のIT企業に就職。
入社後、Javaの研修がありましたが学生時代に習っていたので楽勝でした。
そのまま開発の部署に配属されると思いきや、ネットワークの部署でした。
そこからはコードを書くことはなく、インフラエンジニア一筋です。
もう少し詳しいことは、この資料に書いてます。

なつよさんのインタビュー

――U30以下じゃないと視聴もできなかったので資料の共有嬉しいです。コーディングを習っていたわけですが、業務でも使う機会はなかったということでしょうか。

C言語とJavaの授業はありましたし、卒研でPHP書いてました。基本的な構文や概念(変数やif,for,while)、クラス、カプセル化とかはやりましたけど、今どきのプログラミングの概念とかは全然ですね。たとえば、pythonの辞書型とかJSのオブジェクトとか全然わからんです。
でも、bashやPerlで簡単なシェルスクリプトを書くことはありましたね。

――bashは運用構築において、インフラエンジニアにはなじみは深いですね。Perlは開発ではなくインフラですか?

はい。基本的にはシェルスクリプトと同じ用途でした。
メールサーバの保守を主にしていて、メール送信するスクリプトをPerlで書いたりしてました。Perlはそのへんのモジュールが充実してるのでシェルスクリプトよりも楽に書けるんです。

――なるほど。確かに私もbash経験の延長でPerlを少し書いたことがあるのでわかるような気がします。

あとは完全にお遊びですがGAS(Google Apps Script)でSlack bot作ったりしています。
GASはJSが基礎になってるから簡単!みたいな話もありますけど、そもそもJSで対して書いたことないので、20行ぐらいのコード書くのにめっちゃ時間かかりましたよ。あとSlackの権限周りで割と躓いた覚えがあります。

――わかります。僕も挫折しました。SlackはUI散らかってるしよく変わるし英語だし、結構大変ですよね。

「インフラ女子の日常」について

――初書籍の発売おめでとうございます。漫画はいつから書いてたんですか?

もともと小さいころから絵をかくのが好きで、学生時代はコピック(というマーカー)でイラスト描いたりしてたんですよ。でも社会人になって忙しすぎて描かなくなってたのを、数年ぶりにSAI(お絵かきソフト)引っ張り出して描いたんです。
でも、描くのは完全に趣味でしたね。描くのは好きだけどそれで生きていけるとも思ってませんでした。それで高専入学していますし。

――でも、実際に絵が仕事になったわけですよね。 それはやっぱり「インフラ女子の日常」のツイートがきっかけなんでしょうか。

これを投稿したのは2016年ですね。Twitterに漫画をアップしていたのをきっかけにTECH PLAYで連載の打診をいただきまして、そこからあれよあれよといううちに書籍化まで行きました。書籍化はC&R研究所さんから声をかけていただきました。
TECH PLAYで連載してたのがvol.13までで、書籍はvol.30まであります。つまり半分以上描き下ろしです。
ちなみに、web媒体から紙にする関係でvol.13までも描き直してます。

――今から読むのが楽しみです。それにしても、Twitterから次々と仕事の依頼に繋がってるのはすごいですね。

C&R研究所さんは作家を発掘するフットワーク軽いですよね。

――なつよさんだからですよ!!僕は自分から売り込みに行ってますから。

エンジニアと漫画のキャリアについて

――インフラエンジニアとしてコードを書かずに仕事をする一方で漫画を描くというもう一つのキャリアがありますよね。その辺りをもう少し伺いたいです。

どちらもやっていきたいです。漫画を描くにしても実践の経験あってこそです。イメージ的にはシス管系女子のPiroさんスタイルですかね。現役でもエンジニアしながら連載するっていう。
もうちょっと本音を言うと、執筆だけで食べていけるとは思えなくて。 週3エンジニア+週2漫画で食べていけたら理想的です。

――ちなみに、執筆って筆が進むときもそうでないときもあるじゃないですか。楽しいものと苦しいものが同時にあるというか。

実際その通りで、苦しさと楽しさが両方ありました。
特に妊娠してからはフルタイム勤務していたこともあり体力的にしんどかったです。納品した原稿を見て「この原稿最高~~~~」と自分で言い聞かせていました。

――自分で最高と思える原稿はすごくいいですね。さらに楽しみになりました。監修の九龍さんとはどういう流れでタッグを組んだんですか?

本のあとがきにも少し描いてるんですが、「漫画の監修をしてもらうんだから漫画の趣味が合う人がいいなぁ」という理由でした。あとがきを楽しみにしてください。

――本の発売が待ち遠しいです。

漫画ではオンプレやクラウドにこだわらない話をあえて入れるようにしてます。最近は仕事でクラウドをやってますが、自宅ではVMwareのESXi入れた家庭内サーバ建てたりしてますし、前職でISP(インターネットサービスプロバイダー)にいたおかげで、インターネットが24時間365日いつでもつながることが当たり前じゃないと思っています。

――確かになつよさんの漫画はデータセンターとかオンプレの話が多い印象ですが、前提となる知識がなくても楽しく読める良さがあります。「こだわらない」というのが、読者を選ばずに広く受け入れられてる理由になってると思います。

確かに、今後クラウドしか知らない人が増えるならなおさらオンプレの話はしていきたいです。でも読む側には気にせずに楽しんでもらえれば嬉しいです。

――最後に一言あればお願いします。

本買ってくれると嬉しいです!おむつ&ミルク代になります!

――2022年3月に出産予定で、4月に本が発売ですね。安産と爆売れを祈念します。

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