佐々木康介
コードレスエンジニアとは、コーディングしないエンジニアのことです(造語)。彼らがどう活躍しているのかインタビューしたものを公開します
「合理的」という言葉に悪い意味はない。 しかし、どうも腑に落ちなくて納得できないことが多いのが、この合理的という言葉が絡んだときだった。最近その理由が紐解けたので書き残しておこうと思う。 国が作ったシステムとかに文句を言う声の中に、価格のことでケチをつける声がある。高いとか無駄遣いとか、不要なものを作ったとかそんなことだ。 ずっと違和感があって、モノづくりに無駄があるのは当たり前のことだと思っていた。できあがったものを見て、後から安く作れるというのは簡単である。完成品を見て
人事採用をするといくつもの深い闇を経験する。 ・自分が最高評価をつけて通過させた人物が落ちる ・内定後のオファー面談で「よろしくお願いします!」とまで言った人が来ない ・募集時と自社の状況が変わってしまい、普段なら通過したはずの人をさせられない ・意欲や志望動機が最高点なのに通せないことがあるのはつらい なんというか、選考する側もものすごく不確定要素が多いのが人事採用である。何が難しいかというと正解が一つもない。面接官がその日すごく忙しくて疲れてしまうと、それが面接に影響し
そういえば本の書き方についてnoteでちゃんと書いたことなかったかもしれないと思ったので書きます。 様々な流派があるので決まった手順はないです。僕の場合ということで。 何を書くのか決める圧倒的に最初は何を書くのか決めることから始めます。流派関係ない。ドモンカッシュも東方不敗も絶対意見一致する。書きたいという熱量を高められるテーマを見つけることが大事です。 台割を作る要は目次です。全体の目次を決めて概要を少し書いてみる。これがあれば出版社の人と会話できます。本を書く上で一番
CrowdStrikeがEDRというものでマルウェアからPCを守るらしいことは知られているが、まだまだEDRのことは理解されていない。 それどころか、セキュリティエンジニアの発信が非常に少ない。僕からすればEDRは情シスの担当範囲ではなくサイバーセキュリティ専門部署が扱うべき製品だ。しかし、そんなものは多くの日本企業にはない。それどころか、EDRすら一部の大企業のみ買える高級品だ。 これでは正しくサイバーセキュリティが理解される日が遠すぎる。 そう思って、浅く解説していこうと
面接に慣れている人なら、明らかにいい人に対して合格の判断をするのは5分あれば十分である。5分といえば自己紹介と少しの会話をした程度の時間である。希望者が殺到するコンサルティングファームならデフォルトが5分の面接ということもあるかもしれないが、一般的には20-30分くらいの時間が必要だ。面接官はわずかな時間で膨大な情報を読み取っている。僕は面接官としては駆け出しであるが、5分で何が起きているのかを書いていく。 まず、5分で通過する人は話す内容の解像度が抜群に高い。 話し方や説
最初にIT業界に来たときに、創立数年の4次請けの会社。役職がほしくて手を挙げた。平均年齢も20代のめちゃくちゃ若い会社だったので、若いままガンガン役職がもらえる。でも僕は役職試験に落ちた。そして仕事をやめた。この数行が僕の人生そのものである。誰かに認められることもなく、試験で受かることもなく、勝負所で負けるパッとしない感じ。 転職してインフラエンジニアになってからも、リーダーになりたかった。採用面接では二年後にリーダーを目指してくださいと向こうから言ってきたのだからその気に
あらすじ アンバランスに背伸びした中学生の恋愛。中学生の上村祐子と楢橋慎也が初めての恋をする物語。二人は付き合うことになるが、受験勉強や部活動の忙しさから、小さなすれ違いを重ねて疎遠になっていく。ある日、慎也が祐子に渡した誕生日プレゼント。その真意に気づかないまま祐子の心は離れていく。届かない気持ちと噛み合わない思いやり。この物語は、十代の恋愛ならではの複雑さや感情の微妙な変化を描いています。 ここは広大な空き地が広がっている。地面もでこぼこで、人の背丈ほどもある雑草も茂
大声でケンカした。震えながら強い主張をした。他部署とか自分より偉い人が相手とか、そういう発言が自分にとって何らかの悪影響を及ぼす可能性とかは考えなかった。 僕は、「問題が起きる前」に問題を回避することに全力を尽くす。今回はうちの新卒の尊厳が踏みにじられる可能性があった。 今回はこの顛末と、僕が目指すマネジメントの話を書く。また、愛する製品について譲れない事情もあった。 発端は新卒に作らせた勉強会用資料だった。 自社グループ内の勉強会用のもので、作成難易度は高いが業務資料に比
「他人は変えられません。変えられるのは自分です」 はるか昔から唯一不変の定石であるかのように、こういったことは常に誰かが言っている。僕はこの言葉が大嫌いだ。他人の可能性を諦めているような気がして腑に落ちない。 発言者に「それはあなたに影響力がないだけじゃないんですか」とでも言いたくなるが、こうしてnoteに書いて留飲を下げることにする。 他人を変えられない説を推す人だって、何かに影響を受けて生きていたりしないだろうか。大好きなアイドルだったり、好きな音楽だったり、誰かの言
微妙なセキュリティインシデントがちょいちょい起こるOkta。企業としては立派だしセキュリティインシデントが起きてしまうこと自体は別になんとも思わないけど、だいぶ引っかかる点があるので自分用の備忘録も兼ねて文字に残しておく。 まずは直近のインシデントの一次情報から紹介する。9/20のブログである。 ここからは「Oktaのサポートケース管理システム」に侵入されたことがわかる。サポート問い合わせのためにHARファイルをアップロードしていた場合は顧客のcookieやセッショントー
佐野さんと宮原さんと登壇した後に、一緒に飲みに行きたいという話になった。登壇したときに佐野さんは「お金に困ったことはない」と言っていたので、どうやったらお金に困らない生き方ができるのか聞いてみようと思った。そしてそれを聞いてしまった男の末路の書いていく。 二人の巨大な神佐野さんはインフラエンジニアにとって神のような存在であるが、インフラエンジニア以外もここを読むことがあるかもしれないので少し何者か紹介する。佐野さんはインフラエンジニアの教科書というベストセラー本の著者である
2017年。34歳。僕は生きていくお金に不自由して日雇いのバイトをした。当時の収入は400万ちょっと。生きるだけならどうにかなるが、無理して買ったマンションのローンを払いながら家族の病気などをケアするにはお金が全く足りなかった。 その当時のことを書こうと思う。 会社はどうしたのか僕は仕事では絶好調だった。技術を身につけて顧客からの評価も高く、インフラエンジニアとして確かな手ごたえを感じていた。自社でも人脈は広く、人間関係も順調だったし期待もされていたし、仕事は順調だった。
エンジニアにとってアウトプットは大事である。自分のためにも他者のためにも有益な情報はどんどん外に出していった方がいい。情報を出す者には情報が集まるし、よい人間関係やよい評価をもらうこともできる。 が、労力をかけてアウトプットしたものも、段々周りの反応は薄くなる。社内でせっせと技術発信しても社内ブログに技術記事を寄稿しても、ほとんど無反応になる。Twitterでの発信も同じだ。タイムラインは代謝していくのでアクティブな友人は減っていくし、毎度発信に反応してくれる人も減っていく
境界型セキュリティの神話が崩壊したのちも、NWセキュリティは進化を続けている。その完成形の一つらしいものがSASEである。CASBとかが少し流行った時代もあったが、最終形はSASEなのだ。しかし、このSASEは何を読んでもいまひとつ理解できない。僕がNWに明るくないせいもあるが(得意分野がサーバのため)、概念が大きすぎるのである。ゼロトラストがそれを構成する技術範囲が膨大で一言で説明できないのと似ていて、SASEも実現の道のりは遠く険しい。 あとどうしてセキュリティ用語の理解
最近注文住宅についての記事を読む機会が多く、僕も自分の欲望を書いてみたくなった。 なんせ、みんな機能要件ばかり。使いやすいだのオシャレだの便利だの、Web系のキラキラエンジニアかよ!非機能要件はどこに行ったんだよ!という謎の叫びが心の奥底からふつふつと湧いてきたのである。 非機能要件はメンテナンスのしやすさや、住宅性能などのことである。たとえば壊れやすいものやクレームになりやすい部品は使わずに安全に長持ちする住宅を目指す。 たとえば以下のような窓は注意が必要である。 シン
こんばんは。一日に6つくらい会議に招集されるマンです。 会議には色がありまして、ワールドカップ見ました?って雑談のジャブを打つべき会議もあれば、全員忙しくて「見る時間なんかない」と一蹴される会議もあります。 どんな会議でも効率よく超絶コスパでやり切るためのポイントがあります。それは「目的を達成する」ことを意識すればもう半分ゴールしたようなものです。詳しく書いてみましょう。 進捗確認の打ち合わせの場合このゴールはオンスケなのか課題があるのか、今向かってる方向は正しいのかなどを