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ぼっち在宅介護 「帰りたい」せん妄現る
おはようございます。
せん妄が現れて、ちょっとバタバタしておりました。
先週末の小さなせん妄で、非常にいろいろ順調にこなせて、ちょっと怪しいなぁ…とは思っていたんです。
例えば、
朝から自分の力だけで排便ができていたり。
訪看で、足浴や座って着替えができたり。
嚥下リハも眠らずに受けれたり。
食事もガッツリ気味に。
いゃ〜、出来過ぎだなぁ…と思っていたら、
週末に、眠れない日があって…
しまいには、私に「畑に行ってはダメ」という…
よくよく聞けば、近い畑はいいけれど、少し離れたミツバチのいる畑はダメなんだそうで…
自分の調子が悪いのがわかっているので、あまり離れたところへ行かれたくない様子です。
夢中になって、帰りが遅くなることが嫌なのかなぁと推測します。
確かに、しんどそうではあるのですが、それは、眠れなくて睡眠不足…からの高血圧。からの嚥下下手くそ。からの水分不足…
まぁ、昼夜逆転になるタイミングかなぁ…いつものパターンかなぁ…夢見が悪かったかなぁと、なだめなだめていたのですが。
昨日は、非常に顔が険しく、ちょいちょい気難しさが強く見えはじめていました。最近では珍しく強めせん妄です。
睡眠不足から、食べてる途中で傾眠しかけ、咽せるを繰り返し、頼みの綱の経口補水液ゼリーも吹き出してしまいます。
「もういい!帰りたい」
と言いつつ、ご飯は食べたいし、喉に詰まるし、結局食べれないし、眠いし(24時間ほどうたた寝を挟みながらおきていました)で、イライラしてはりました。
月曜日は訪看と口腔ケアでして…
ちょっとずつ食事をとりながら聞いてみると、不機嫌なりに、どちらも受け入れてくれる話でした。
口腔ケアの1時間前に、「オッケー」をもらい、父も私も疲れ果てて30分の昼寝をいれたのです。
すると、口腔ケアの先生がいらしたら、途端にご機嫌斜めに変わってしまっていました。
(あー、これならキャンセルしとけばよかったー…というかんじ)
何をしても気に入りません、
入れ歯を外す私の指を噛みます。
あまりないレベルのご機嫌の悪さです…
虫歯治療やケアをしようとするいつもの歯医者さんを手で払いのけようとします。
前掛けタオルも嫌でたまりません。
まいったなぁ…
「もう!いい!帰る!」
「何をしよんや!」
こちらも疲労がピークに来ていて、だんだん余力がなくなってきます。
歯医者さんも、宥めたり褒めたりしながらですが、なかなか前に進みません。
「帰りたい!いいよるやろが!」
「そやなー、帰りたいなぁ。でも、帰りたいところは家やからここなんやけどなー。どこに帰ろうかなぁ…とにかく帰りたいなぁ」
と返すと、同意されたからか荒れた雰囲気が少し落ち着き、ちょっとしたケアから受けてくれました。首まわりを固定したいのもあり、後ろから私が首のマッサージをしますと、痛がり荒れます。「痛いのかぁ」で、摩るようにしてると、黙って口を開けてくれたりしました。
歯医者さんは
「ありがとう、上手ぅ。あと少しやからねー」
と、最低限ケアをしてくれて終了しました。
久々の荒れっぷりに、歯医者さんもびっくりされて、でも、最終的には口を開けてくれた父に「嫌やったね、でもありがとう、すごいわ、Fさん」と声をかけてくれました。
が、返事が「うるさい!帰る!」だったので…
大変、お疲れやったんではないかと思います。
他の患者さんが同様になると、やっぱりケアを受けてけれないことや手足が出る場合もあるそうで、「Fさんは、全然できましたよ」とのことでした。非常に助かります。
いやはや、
そのあとも、眠い、帰りたい、食べたい、食べれない…
のぐるぐるに、血圧は215まで上がり…
とうとうベッド柵を持って体を起こしたりがはじまりました…
ふーん、重い目じゃなぁ…
さりげに、ベッド柵を軽く紐で縛り、柵抜けや落ちて怪我や転落しないようにし、ベッド高を最低にしておきました。
「帰りたい」
「帰りたいねえ。どこへ帰ろうか?」
(最近は、帰りたいと言われてもショックを受けなくなりました。家が嫌とか直接的な意味ではないのがわかったので)
「マッチはあるか?」
「あるよ。タバコもちゃんとある」
「あるだけじゃ意味がない」
「吸わないと意味がないの?」
「ないねぇ、ただあっても意味がない。」
「吸えるようになるといいねぇ。今はご飯もドリンクもうまく飲み込めないから。タバコどころじゃないからね。まず、食べたり飲んだりだね。歳をとるのは大変じゃのぉ。こないに食べたり飲んだりができなくなるとは思わんかったね。困ったねぇ」
「うん…」
「帰りたい?」
「帰りたい」
「帰りたいと言っても…オヤジの帰る場所は家だから、ここオヤジの家だからねぇ…どこへ帰ろうか。もっと若い頃に帰りたいんじゃない?なんでも自分でできるような。そんな時に帰りたいねぇ。」
「…帰りたい」
喋りながら、ウトウトはじめました。
気持ちを聞いて欲しかったのかもしれません。し、草刈りや種まき、ハチの世話、畑に行ってもらわねばならないことも理解しています。
が、父自身にできないことが増えれば増えるほど、手間を増やしてることも理解しているのか、できない自分が悲しいし、しんどくなってわがままになる自分も悲しいし。
タバコのくだりなんかは、タバコを自分のように思ったのではないかと感じます。あるだけじゃダメだ。使えなきゃダメだ。役に立たないなら必要ない…けど、置いときたい、置いといてほしいような…
これは、オレを病院や施設にいれてしまえ!というような気持ちや…
「山の畑はダメだ」は、
もうしんどい、もういつ何があるかもわからないから、あまり遠くに行かないでほしいという気持ちや…
そんないろんな気持ちの狭間で、夢を見たり、昼夜のバランスが変わろうとしているんだと思いました。
(ほんとかどうかはわかりませんけど、笑)
それからも何度も、
うたた寝から起きては私を確認するまで柵をガタガタさせて…
を繰り返し、ようやく眠りに着きました。
1.5日ぶりくらいでしょうか…
しんどかったぁ。
父も私も。
たぶん、昼夜逆転するかと思うのですが。
まずは、眠ってもらって。
前回の逆転から半月くらいです。
前回は満月の頃でした。🌕
今回は上弦の月の頃でした。🌓
なんか関係あるのかなぁ?
と、主人にいうと
「ないやろ」といいました。
そうなんかなぁ?と思うので、次は、せん妄になるタイミングと月の形も気にしてみようと思います。
歳を重ねて、できなくなることが増えるのは、本当は本人が一番辛いのだろうけど。
まぁ、世話する側もまぁまぁしんどいです。
それを理解して、また本人がつらいから不機嫌になる。それが介護です。はぁ。
何より、こちらも不眠になりがちになります。
ストレスで、腹立ちやすくなります。
が、まー、一番よいのは、
話を聞けそうなら、同意をしながらとにかく思いを打ち明けてもらって。
まったく取り憑く島がない時は、器具とかいろいろを安全な状態にしてから、その場を離れて、思い切り機嫌を悪く過ごしてもらい、一旦距離を取る。
と言ったところでしょうか。
一番、最短で、眠りとかについてくれる感じはします。
ハイ、今日はこの辺で。
あら、意外と長くなっちゃった…スミマセン
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