見出し画像

ぼっち在宅介護 冬支度《mission2》天井を拭く、床できる

父が部屋を脱出した夜、部屋の中から父の家具を出してから、大事な仕事がありました。

コレ👇…

天井の🚬ヤニ汚れを拭く
夜な夜な、セスキソーダで拭いていく
割とタッパのある私
収穫用の脚立のてっぺんでは高すぎて…
夜な夜な脚立2段目で
首と腰が反っていった…


父の20年の歴史🚬ヤニ汚れ…

壁は、ちょっとずつ拭いてきたけれど…
天井は、事前にできませんでした。
セスキソーダを吹きスポンジで擦るとヤニ汁がボトボト垂れるのです。

この日の夕方まで、父はケアを受けていましたので、父にもケア用品にもヤニ汁をかけれませんでして。

床を汚してもいいこの夜だけが期限だったんです。


夜な夜な拭いていると、和室に移動した父は、咳き込んだりして呼び止めます。
こちらとしては、セスキソーダを被った作業着に手袋🧤雑巾な訳で、呼び止めないでほしいのだけれど…
父は父で慣れない「時代劇チャンネル」のない部屋で体は固まるし…夜中に掃除をやめない娘に不安を感じてしまうようでした。

「どうした?苦しい?横向く?」

頷く…

「えー、今私汚いからさー。嫌だなぁ。あーもういいか!死なないね。とりあえずやるか!あ、パット交換もしよう!」

パットの交換をし、体を動かして…

「じゃ、あと少しやってくるよ」

「もうそないに見えんから、そないにする必要はない」と、言い出した…面倒くさい…

「シミがあると変なの見えてきちゃうんじゃないの?」

「あ、もうあんまり怖い事なくなった」

へ?幻覚なくなったん?

多分だけれど…
父の性格上、理由がわかると気持ちの攻略法が見つかると言うことかもしれません。

現実は、幻覚が見えてるのではなく、緑内障のせいで、脳が補填作業して見えているという理解ができたことで…
怖いものがいるのではない!と言う事実を納得したようです。

まぁ、あとは、夜中に作業を続ける娘を心配+労り半分、かまってちゃん半分、そんなとこでしょうが、ハイハイと言って作業に戻りました。


やりました!
かなりあちこちにシミが…
アンティーク風と言うことで。


夜中2時半までかかりました。
首と腰をいわしながら、なぜムキになってこんな事をしてるんだ?と脚立の上で自問しながらやりました。

そりゃ、ケアのモチベーションでしょうが!

ケアされる人は、目が悪くて見えないからいいかもだれど…
ケアに来てくれる皆さんや私にしたら、いくらか明るい部屋の方が、ケアに対してのモチベーションが違う!と思いました。

キツイ…(首が、腰が、体がー!)

でも、ぜったい最後までやるんだ!
💪

やり続けました。
終わってシャワーを浴びて、布団に倒れ込んだら…


そっからがしんどかった…
眠れない父。
横の部屋で、痰が絡まり…
咳だのうめき声やら…
吸引、口腔ケアに起きて、なかなか寝かせてもらえませんでした。

「もう最後、私寝るよ!大工さん8時にくるからさー」

と、寝たのは4時で。
7時に起きて、父の食事とパット交換をし、大工さんが来る前に現場を確認しました。

死ぬ…この歳ですることじゃない…
(若かりし頃は、できたけどなー)



大工さんきました!

はやい…
あ、10時のお茶とお菓子忘れてた…
あるもので緊急対応
お昼🕛
はやい!
わかりにくいが、
ビミョー過ぎる段差とスキマ
バリアフリー、どうする?


お昼に、ここまできましたー!
早いです!
画像ではわかりませんが、ビミョーにレベルがあいません。
現場管理君👷‍♂️レベル調整する見積でしたが…「現場加工はちょっと難しい」と言いました…

大工さんは
「ドアの仕切りをとって木を加工してやろうか?」とな!ありがたい!

現場管理君に電話をし、大工さんにお願い🙏

綺麗にはつってくれました!
滑らかなスロープに…
はぁぁぁ😮‍💨素敵
大工さん、ありがとう‼️
旧廊下が汚い😆


15時のおやつの時間に、作業は終了しました。



では、お披露目会

before
なんと言う事でしょう!
床工事一日だけで、こうなりましたよー📣


さ!こっからまた大仕事。
父の移動です…(詳しくはまた次で。)


が、その前に家具、ベッド配置を決めねばなりません。


最近、父の首が左に傾いてきていまして、壁を見ている事が増えてました。
介護度が上がる可能性があるので360度ケア対応にもしたいです。
父から左方向にテレビを置きたい。。。

向きをかえることも考えましたが…
リハビリの先生のスペースが確保できない…

こうかなあ…ないな

でも、向きはそのままに、
今まで近かった壁から離して、メインケアを逆からするように配置しました。

ケアハウスぽい!


メインケアの方向が変わると…スタッフさんや私が慣れるまで大変ですが、首が右を向かなくなってきていたので、致し方ない判断です。


が、今まで死んでいた二つ目の引戸が使えるようになりました。

父、疲れて寝てしまいました…
beforeはこちら。
呪いの館じゃん!


壁を拭き、天井を拭いて、よかった…



余談
以前、父の見ていた天井

移動前日の天井
今はこうだ!

前日、父が面白いことをいいました。

「あの藁はどうするんや?」

「藁って何よ?」

「天井の」

「はぁ?藁色に見えてるん?ヤニ色です!あなたが長年かけて色付けしたヤニの色ですよー」


父は、ふーんって顔をしてごまかしてました。

藁葺き小屋にいたつもりでしょうか?😆
いやいや、そもそも壁全体この色だったからね!
壁をちょっとずつ拭いていたのは…不穏の原因になるかなぁ…と心配していましたが…
知らないうちに白い方に慣れていたんですねー。

環境が変わるのは、認知症、認知力の低下に良くないとは言われますが…
確かに、決行日までの数日の父のストレスは大変なモノのようでした。
不穏かな?せん妄かな?ただの睡眠不足かな?
いろいろありました。

が、意外にも、状況を理解しようとする部分も見え、またややこしくてわからないなーと言う部分もわかり、非常に良い体験、介護実験になりました。


次は、《mission1.5》
この一日の計画に伴う、父の移動時の様子を少し書いてみようと思います。


長くなりまして、スミマセン!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?