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ぼっち在宅介護 久々のせん妄ぽいの②
今日も父のせん妄ぽい、いや、ちょっとせん妄になった話について書きます。
眠れたー!とつぶやいたそばから、覚醒しまして、結局のところ48時間起きっぱになりました。私がわからなくなったり、今いるベッドが家なのか病院なのかわからなくなりもしまして、かなり本気のせん妄が起こってしまいました。
せん妄が長いと脳へのダメージもあると聞いてましたし、できるだけ早くテンションを鎮火させたかったんですが、、、やはり難しかったです。
ウチの父のせん妄は、きっかけは何かの不安やストレス、睡眠の質の低下によるところと思われます。
せん妄中に、覚醒するスイッチは、ほぼ、お下関係です。便意や尿意が引き金になります。それきっかけにせん妄がエスカレートして継続してしまう感じです。
だから、事前に対処できたり、すぐに対応できれば、せん妄も深く重くならずに済むこともあるのですが。
便意や尿意は、気持ちなんで、目に見えないしで、せん妄中は、なかなか事前に気づいてあげれません。
「交換しようか?」と何度も聞きすぎてもアウト。本来、気づかれたくない事なんで、余計にストレスがかかりせん妄につながってしまう事もあって…恥ずかしい気持ちをおもんばかる難しさをいつも感じます。
平常時は、
恥ずかしさを堪えて、
私とのパットやオムツ交換
ヘルパーさんと私との交換
看護師さんとの摘便や清拭や交換
を頑張って受け入れてくれています。
協力姿勢も常に取ってくれています。
なかなかいいヤツなんです。
こうなれたのには、きっかけがあります。
訪看さんやヘルパーさんの新人さんを受け入れることにしたからなんです。
父は人材育成も仕事としていた人でした。
一見気難しい感じの人ですけども…
体調は低めですが非常に安定しているし、
ぶっきらぼうですがメンタルも波が少ないし、
老老介護ではなく親子介護で、
イレギュラーなことがあっても娘がいる
こういう現場は研修にはもってこいとのことで。ケアマネさんに相談されまして、そのまま父に相談しますと、一つ返事で了解しました。
お下のケアなど恥ずかしいけれど、
自分が体を差し出すことで
新しい人材が生まれるという事実は、
寝たきりになった父が社会に対して唯一役立てる事だったんだと思います。
きっと気持ちの拠り所なんです。
でも、本来は、自分で自分のことをしたい人なわけで。お下のことなんか、一番話題にもされたくないことと思います。
ちょっと何かで不安になり、
せん妄ぽくなりはじめで…
脳の回路が不安定になってくると、
お下の不安が最前線にやってきてしまうのです。
「体をおこしてくれ、あっちあっちに」
あー、おトイレに行きたいんだなぁと感じます。以前は2人で通いましたから。
「布団はかけんでいい。畳んで持って帰るから」
はいはい。帰りたくなったかー。昔の自分に。
怒ったり、睨んだり、ブツブツいったり、沈んだり…
こういう辛い心の声が、火山の噴火みたいにドバドバ出てくる時(せん妄時)、介護する側の対処といってもねー。もうどうにもしてあげられませんよ。本来は。
こちら都合で「落ち着いて、大丈夫、大丈夫」と言われてもねぇ…それで落ち着けるんなら、すでに落ち着いてるわって話で。
ぁぁぁぁこりゃ引き戻せないな、と感じたら…
本人に疲れ果ててもらうよりないので、
私は撤退します。
せん妄はそこからが長丁場になるので(ウチの場合)こちらが先に倒れるわけにはいきません。だから、まず、私が休憩。
「オヤジ、私は寝るよ。夜中の12時だからね。オヤジは起きとくの?布団はどうする?きないなら、寒くなったら自分でかけてね」
ハイテンションになってる父は、なんやかんや言いますけど…
ベッドを一番低くセッティング。
できるだけ危なくない環境にして、暖房や湿度を確認して撤収しました。
とにかく、1時間でも30分でも私自身が睡眠をとります。今回は、だいぶ寝ちゃいましたが…
睡眠不足と水分不足は、冷静な判断ができないし、優しくもできないので。
翌朝、起きていくと、布団や枕はとっ散らかっていて、まぁまぁな状況でした…(笑)
でも、生きてて、呼吸してくれてました。
「あー、めっちゃしんどかったねぇ。そっかそっか。しんどかった、1人で頑張ったねー。ありがとうねー」
私自身が眠れてないとこのセリフは言えんです。着替えさせて、濡れたパジャマやシーツをちゃっちゃか洗えないス(笑)
結論からいうと、まだ、緩いせん妄の中にいます。48時間起き続けて、24時間眠り続けました。でも、まだ不安定。
今回のせん妄で、脳の回路の一部はつながりにくいようで、、、
部屋のドアを入るごとに、私がわかったり、わからなかったり。
すごいスッキリした顔をしていたり、苦虫噛んだ顔だったりしています。
また、死んだように寝ていたり。
次のフェーズに入ったかもしれないなと感じています。このまま戻らないかもしれません。
看護師さんたちはターミナルっぽいイメージのようです。
ですが、食べてるし、心臓がめちゃ強いので、肺炎にならない限り、なかなか死にそうには見えません。
前から、実家のネット回線がブツブツ切れるんです。昨夜も不調になりまして。
主人と話しました。
「ネットでさえブツブツ切れるんだから、歳とった人間だって回線切れるわなー」
「ほんまやで、しゃーないわ」と大笑い。
この先が、長くても短くてもいいんです。
認知力がもっと下がって、ずっと違う世界にいるようになるかもしれません。
回線が古くなってるんでね、しゃーないです。
ちょいちょい繋がるときもあるかもですから。
それを楽しみにします。
在宅なんでね。
ぼちぼちいきます。
在宅の醍醐味です。
そんな気分で今日はおります。
明日はわかりません。
でも、今晩は、プリンを食べて眠りはじめてくれたので、ラッキーです。
また長くなりました。
すみません。