父の申し送りと父からの宿題。
ずっと、介護と並行して書こうとしてきましたが…介護の方の作業が増え、まとまらずにきたものです。
一昨年春、まだ、父が「はい」「いいえ」が言えた頃、ウチの田んぼしてくれているイトコと私たち夫婦は、父に呼ばれて行きました。
我が実家。
ちょいと田舎で、都市計画法で言うところの特別指定区域というところにありまして…
農村の風景を保存すべく、土地の売買や建物の建築に制限があり、かつ集落内のしきたり的なものもガッツリあるところになります。
母が現金的資産をぐぐっと0近くまでしてしまった我が実家…
宅地がある!農地がある!
でも、こんな田舎簡単に高くは売れるわけない!くらいに考えていました。
集落のことを知り尽くしたイトコ。
そして、なんとなくコロナ禍に介護で馴染んできた我々夫婦。
父は、我々に伝えたいことがあり、招集したわけです。
父からの申し送りは下記でした。
「この家と家族はどうなっても構わない。が、集落だけには迷惑を絶対にかけるな!」
と言うものでした。
まだ、しゃべれたんかい!と驚きました。
意訳しますと…
「最終的に誰が相続してもいいけれど…集落に迷惑をかけるような奴には相続させるな」
「家は売れるなら売ってもいいが…集落に迷惑をかけない人へ…」
「農地に関しても、集落に迷惑をかける管理をする奴には渡すな」
的な意味合いとなります。
太陽光パネル空き地みたいにはすな!
ということと思います。
で…我々二人は、
「コイツらはあまり心配はないけれど…他の家族は田舎の勝手がわからないので、気をつけてやってほしい。この二人が迷うことがあれば、指導してやってほしい」的なことをイトコにお願いしていました。
イトコは、一回り以上年上のお兄さん(おじちゃん)になります。米づくりも長くされていますし、お孫ちゃんもいらっしゃる方なので、集落的にも信頼が厚い方になります。
で、イトコは
「叔父さん、わかりましたよ。」と優しく帰って行かれました。
さて、それでです。
私は父から宿題、司令を受けたのです。
「この家が売却できるかどうかを調べろ」と。
その時まで、「できない」と言う答えがあるとは思っておらず、???と言う感じだったのですが…
ま、離れて暮らす母の周りでお金が必要そうな空気を感じまして。
父がもしもがあれば、母にもしもがあれば、実行に移せるのか調べてほしいと言うものでした。
「え?できんじゃね?安いかもだけど…」
と、私はただ思っていたのです。
で、ま、こんな話をイトコまで招集してやると言うことは、それなりに強いなんらかのメッセージがあると思い、きょうだいAにも相談。
すると、「あー、そりゃ調べといてー。必要なら売るしかないでしょ」的な返事がきまして。
(おこぼれを期待してそー…)
で、
介護をしながら、役所とかにいろいろ聞いて調べる🕵️♀️と言う日々がはじまりました。
とりあえず、
エリアを調べると特別指定区域。
地縁者の住宅地域
と言うことがわかりました。
なんじゃそりゃ⁉️
などの制限が
家を建てると言うことに条件があることがわかりました…
10年以上住んだことがある人ならば家が建てられる…?
そうじゃないと建てられない?
じゃ、住むのはできるのか?
。。。わっかんねー!
私、ちょいと仕事で建築に関わる期間がありましたが、こんな条件のエリアにあたったことがなく、まさか、実家がそんなエリアとも思いもしなくて…
どっから調べていけばよいのかわからなくなりました。
私でそうなのですから、他の家族はもっと理解ができないはずです…
まず、市のホームページにある空き家バンクをのぞいてみました。
コロナ禍に介護から逃げ出したくなるといろいろな物件を物色して、未来の家をイメージしていた時に見ていました。
こんな条件がついているエリア…
簡単に売れるとは思えない…
売れるとすれば、土地勘があり、地域に慣れている方やご縁のある方…(ま、それが地縁者ということなんですけど…)
あとは、空き家バンクで気になっていたことがあったのです。
実は、ずっと売れずにある物件があって…
大きな大きな古民家で。田畑付き。リフォームは盛大に必要ですが、趣のある家で。素敵なんです。価格もお安い。
他にもいろいろ物件が載ってる中で、悪くない感じなんですが、全く動きません。
それが何を意味しているのか?気になっていたんです。
なので、役所に問い合わせてみることにしました。
「あの。◯◯市に実家があり、今親を介護しております。実家を後に売却ができるかを調べているのですが、売りたくなった場合に載せていただくことはできますか?」
🏢「はい、できますよ。ただし、民間さんのサイトに載せられたものは載せられません。あと、建築条件やローンや担保があるなし、全ての条件を書き記していただくことになりますね。」
「ローンが残っていても売却可能なんですか?」
🏢「可能なこともありますので、全て書いていただきます。市としては、このサイトに載せるところまでで、提携している不動産屋さんたちにその先の調整はお願いしております。ので、詳しくはご説明できないのですが、これまでの実績からしますと、そういうマイナス条件もきちんと書いていただきまして、ご購入にいたったものもありますので。全て書いていただくことにしております」
「なるほどです。あの…ずっと気になっている物件があるのですが…一瞬、売れちゃったかな?と思ったら、また載ってるんですけど…△△△の…」
🏢「あー、はい…」
「やっぱり売れずに戻ってきたということですか?」
🏢「あー、そこがどうとかはわかりかねますが。特殊な地域で、住み手を選ぶと言いますか…大きな改修や建て替えようとした時、できない条件があるエリアがあったりします。そう言った場合に、一旦契約しても、『建て替えできない!』の理由で契約が白紙に戻ったことはあります。なので、できる限りの条件を書き出していただき、話が出戻らないように心がけていただきたいと考えています。ちなみに、どちらですか?」
「◯◯町です」
🏢「あー💧ですねー。特別指定区域ですね。詳しい制限内容は、県の建築指導課に聞いていただく方がいいかと思いますが、なかなか厳しい条件を書いていただくことになるかもですね。」
「あー、なるほどです。」
🏢「また、何かありましたら、ご相談ください。」
やっぱりだ…
オヤジがわざわざ私に調べてほしいというからには、なんか制限があることを知っていて、攻略法がないかを調べといてくれ…という意味で。
ここのエリアの物件は、簡単に買い手がつかないかも?ということを私に知っておいてほしいということのようだった…
おいおい🫳
なんちゅう宿題を出してくるんだよ!
と言って、
背に腹は変えれなくなった他の家族が泣きついてきたとして、攻略法があるならあるで最短に、ないならないで早く伝えねば意味ない!ということを誰かが知っていなくては、困ると踏んだのだろう。そして、それを調べてわかるのは私だけだと思ったということ???
だからの司令か…
マジ、どこまで人を使う気だ…
と思ったけれど、謎が生まれたら調べたい私🕵️♀️
万が一の時のために、調査をはじめてみました。
つづく