ぼっち在宅介護 鼠径ヘルニアなり
本日、急遽、父往診となりました。
他にも、歯医者さんの虫歯治療があり、なかなか忙しい1日の爺さまです。
中途半端な田舎にいながら、在宅でいろいろ見ていただける環境はかなりありがたいです。
本日の往診は、少し前から気になっていた鼠蹊部の膨らみです。
大腸のはじまりだったので、便通かなぁと思っていましたが、ある日ぽこっと膨らんでぽこっと引っ込みまして…腹筋を使ったら膨らみ、腹筋を緩めたら引っ込んで。なんじゃこりゃ!と
看護師さんに相談しましたら、、、
「先生に往診お願いしてください。特別治療にはならないと思いますが、鼠径ヘルニアかもしれません。出っ放しになると血流が悪くなるとかあるので、見てもらってください」とのことでした。
で、お薬をもらいに行った際に、代理で問診を受けまして、
「今日、夕方、お伺いしてもいいですか?鼠径ヘルニアなら、僕、指入れたらすぐわかるので」
泌尿器科専門の内科の先生は、ほんまに強いです!父、持ってます。
たまたま午後休診で余裕のある日で、本日往診となりました。
診察の結果、鼠径ヘルニアでした。
老化あるあるのようですが。
誤嚥があり、吸引機を嫌がって、自身で咳をしています。腹筋を使い過ぎていて、腸がお腹の中で飛び出してしまったらしいです。
ただ、優しく上から押さえると、元の位置に戻るそうで、日常はそれで対応することに。
ただし、
出っ放しはよくないので12時間戻らない場合は、先生に即電話する。
抑えて痛みがある場合も、先生に即電話する。
と、指示をいただきました。
助かります。こういう端的な指示。
Aの場合は、こう。
Bの場合は、こう。
在宅なんで、変化にも早く気づけるんですけれど、高齢でいろいろ諦めて受け入れてる部分もありますから、
終末に向けての対応力が、スタッフさん皆連携が取れていて、我々2人(父娘)なんら不安がありません(笑)
少し離れた都会に住む仲良しな親戚にこの連携を話しますと、
「ありえないわ!そんな介護!街中だとそんな風に見ていただけないのよ!おっちゃん、ほんまにお幸せだわ。持ってるわねー!何より、あなたがそばにいて、組み合わせてくれてるからよ!すごいのよ、すごいことしてるのよ、あなた!」と激励をいただきました(笑)
近郊の街中では、医療業界に関わっていた方、介護業界に関わっていた方でも、高齢の方が増えてきて、なかなか思った介護ケアが受けられないそうです。関わってきた方が受けられないのは、気の毒です。
たまたまのたまたまのご縁、大事にしたいです。
今日は、時間に余裕があったのか、先生はゆっくり他の検診もしてくださりました。
相変わらずの血色と美肌に驚かれまして、
「あのスプレーだけ?」
「はい、先生からご紹介いただいたヘパリンの泡スプレーとワセリンのみです。看護師さんのお湯で清拭だけです。綺麗に管理していただいて…」
「すごいなぁ…」
多少、動きの悪い部分のカサつきを見ていただくと、
「それでこんだけ?はぁぁ!」
褥瘡も
「あー、もう何の心配もないね」
「筋力が落ちるので、マットレスの変更も悩みましたけど、褥瘡の痛みと筋力低下だと、褥瘡の方がつらいかなぁ?と判断しました」
「それがいいよ」
「最近、足指に傷ができて。人差し指の第一関節が一番飛び出てるんで、擦ってしまって治らないんですが、ヨードコートをガーゼで巻いてます」
「あー、擦れ傷はできちゃうし、治らないから、うん、いいね、この方法。いいと思うよ」
「それより、よくタバコやめれたよねー、顔色めちゃくちゃいい」
「あー(忘れてた)誤嚥で咳するので、それどころじゃなくなったんじゃないですかねー」
「素晴らしいな。長生きしてくださいよ」
いやいや、素晴らしいのは先生ですよ!
こう言うちまちまにも耳を貸してくださり、重篤な症状にも明快に答えをくださるからですぅぅぅ!!!
って思いながら、ウトウトする父と見送りました。
一個一個、老化は進みます。
取捨選択するときに、できるだけ手間のかからない方法を選択していきます。
私の負担が減ることこそ、父本人の負担が減ると思うんです。
毎日のことなんで、やれる範囲でやるには限りがあります。私の手に負えない治療やケアはいつか離脱しなければならなくなるので、はなからしない。
タイミングタイミングで、いろんなことを諦めていってます。
「諦める」と言うのは、
つまびらかにする。いろいろ観察をまとめて、真相をはっきりさせる。まこと
なんだそうです。
明らかにするということなんですね。
残念なイメージではなく、あくまで未来を見ているようなことと思うのです。
あれ?話がそれてしまった。
すみません。
長くなりました。
わたしも後期高齢者になったら、泌尿器科専門の主治医を持ちたいなぁと思います。
父は、鼠径ヘルニアになってしまいましたが、何もしないで、いつもの毎日でいこうと思う 今日の2人でした。