
好きなものを形にする
おはようございます。269(つむぐ)です。
これは、アラフィフ主婦の挑戦記。
専業主婦歴20年。その後、パートで数年しか働いたことのない私が、『障害者アートを広める』という活動に奮闘するまいにちを更新します。
やりたいことリスト
①職場に恩返し
私に働く喜びを取り戻させてくれた職場に感謝
②障害者アートをひろめたい
利用者が楽しんで描いた作品がもっと多く方にに評価され、手にしてもらうことで、利用者に喜びや、やりがいを感じてほしい
③地域の子供たちにプレゼントしたい
地域貢献をするとともに、小さな頃から障害者とふれあい、認知してもらいたい
④アート班職員の負担を減らしたい
ただでさえやることが多くて煩雑なのに、お金の心配までさせたくない
⑤自分の子供に影響力を持ちたい...
私が思っていることを実現していく過程を息子、娘にみせることで、「自由な発想で生きていいんだ。」と思ってもらいたい。
5年前、軽作業班からアート班に異動した私は、アート班の雰囲気に違和感がありました。
いや、悪いわけではないと思うんだけど、私にはなかなか馴染めない空間でした。
今日も、アート班にモヤモヤを感じていた5年前の私が、職場からやまなみ工房を見学させてもらったときのお話です。
好きなものを形にしたらこうなった
施設内のいろいろな工房を案内してもらった中に洋裁を主にされる方のアトリエがありました。
入り口にはいるとすぐに、笑顔で歌いながら、つぎつぎとボタンを紡いでいく女性がいました。
井村ももかさん。彼女の作品は、無数のボタンを縫い付けた生地を幾重にも重ねて作られます。
この作品の中には、またボタンを縫い付けた生地があり、その中にはまたその生地があり、その中にはまたその生地が.......ずっと縫い重ねられています。
この作品には、彼女の好きが詰まっています。
彼女が、このやまなみ工房へ来た経緯を職員の方が話してくださいました。
ここに来る以前は、他の就労の施設に通っておられました。
歌うことが大好きな女の子でした。
でも、その施設に通うようになってから、あまり歌わなくなったそうです。
彼女を施設まで迎えに行った母親が、
「今日は、お仕事どうだった?」とにこやかに彼女に質問すると、
ももかさんは、慌てたように
「シッ!」と人差し指を唇に押し当てて、次に、壁を指さします。
指さした先の壁には、「作業中は、静かに!」と書かれた貼り紙がしてあったそうな。
どんどん彼女らしさが奪われていく、そんな姿を見続けていた母親は、彼女の彼女らしさを取り戻すために、別の施設を探し、やまなみ工房にたどり着いたんだとか。
私の思うアートの本質
その工房に入るなり、優しい明るい雰囲気を感じ、生き生きとした笑顔で歌いながらボタンを紡いでいくももかさんや他の利用者さん。
それを優しいまなざしでただただ見守る職員。
その姿を見た瞬間、私は、「これこそが私の思うアートだ!」と思えました。
自分の職場でのアートの時間。
何をどう進めて良いのか分からない利用者さんは、幾度となく職員を呼びます。
「これ、どうしたらいいの?」
「終わったー」
「ちょっとー」
「あっちがいいー」
そのたびに「ごめんなさい、ちょっと待ってください。」とあちこちへ翻弄される職員。
時には、「はい!集中しましょう!」なんて声掛けも...
悪いとは言えない。
ただ、私は自分の職場のアートになんとも言えない違和感を感じていました。
それが、やまなみ工房で見学させてもらえたことで、私のすべきことが、見えたような気がしました。
それは、利用者さんに「アートをしてもらう」ことではなく、利用者さんの『好き』をみつけることなんだ。と。
『好き』をみつける
まだまだ、ひとりひとりの『好き』はみつけられていないし、ころころ変わる職員と思いを共有することも難しい。
だけど、私がこれから進めていく「障害者アートをひろめる」活動によって、もっと利用者さんに「やりがい」を感じてもらえるようになったらいいなぁと思いました。
描くことに、作ることに「やりがい」を感じ、楽しみを見出し、『好き』がみつけられたら、うれしいな。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
今日もあなたは、あなたらしさをありのままに(^^♪
269(つむぐ)でした。
ちなみに、井村ももかさんの作品。海外でひとつ15万円~20万円で売れているんだそうですよ(≧▽≦)
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