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19歳の夜に出会う。〜優生保護法〜🔹精神病院の隅に立っていた"生物"🔹 1984年.

私たち、多くの精神障害者と 「優生保護法」という生き物との 出会いは、各自 遠い昔のことであろう。或いは、今日も明日も。
もしかすると、この国では、永遠につづく「ホラー」なのか?

精神病院の隅には、必ず 座っている さみしげな "生物" がいる。

消灯後の、暗く深い闇の中で、細長い奥の廊下の隅に  しゃがみ込んでいる  『生き物』に   多くの人が、
なぜか、 声を かけてしまう。

だが、 その 生き物は、

何も語らない。

彼(?)は、決して 名のらない。

しだいに、暗闇の中へと  いつの間にか  消えていってしまうのだ。

退院する 多くの人は、その出来事を忘れてしまうのか?

その生き物の、何か言いたげな  あの眼差しを 忘れることなど できるだろうか?

そして、、彼女(?)を、まさか、いつまでも 追いかける者など  いるだろうか?
 『あなたは、 だれ?』
 『どうして?   あんな所に いたの?』

または、、
その生き物を、一生  憎み続ける者も  きっといるはずだ!
『お前のせいで! 、 お前のせいで!!』と。

しかし、誰ひとりとして、彼の名前を知る者はいない。

「優生保護法」 という名を、

「人権を踏み  つぶす法律」という名前を。

悪を回転させることにより、一部の国民が潤う 「マジック」ーーー
日本国憲法とは、サカサマの  「法律」である。

日本国憲法が 絶対に許さない 「法律」の名称なのだ!

あれは、「真っ黒な法律」   なんだ!!

私 には、ずっと、
   謎だったのだ!

あの日 、

19の夜に、、

あの室の隅に、、いたんだ!!

何者か が  !!

息を押し殺し、ずっと  しゃがみ込んでいる、

あの、闇の奥、。

私たちは、みんな、感じたのだ。
みんな    みんな、出会っているんだ!!

【  何かが、

   何かが、 絶対、おかしい!】

たぶん、、これは、、
絶対に  許されない【何か】だ。

誰 だ?
  誰なんだ?

(  ここに居るみんなに、助けは  来るのか?
   助けが、来ないはずはないぞ!)

ー ー

ーーー あなたは、 だれ?

ーーー いつから?、ここにいるの?

ーーー なぜ、 誰も  教えてくれないんだ?

今夜も
同じ質問は つづく、

そして、
今夜も
静寂が、  眼差しだけを  残して

その姿を 覆い隠すと、

黒い空へと 飛び立つ



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