「禁止農薬が『洗浄剤としてレバノンに密輸されている』と国会議員が主張」ARAB NEWS 2023/8/24
【記事の要約】
レバノンの国会議員は、ほとんどの国で禁止されている有害な農産物がレバノンの市場で自由に入手可能であると述べた。危険な農薬は主に組織犯罪グループを通じてシリア経由で密輸されており、洗浄剤に偽装された樽に入れられ、後で再梱包され農家に販売される。密輸業者は特に保健省による不正な承認や偽の送り状を使い、危険物質が倉庫や家庭用の洗浄製品であるかのように装っている。FAOは、レバノンは世界で最も肥料と農薬の使用率が高い国の1つであり、土地の39パーセントが深刻な劣化状態だと報告書で報告している。
【私の考え】
偽の申告内容を精査して密輸を食い止める力をつけることで、違法薬物から禁止農薬まで様々な有害物品を防ぐことができる。そのため、洗浄剤として密輸される農薬に全力で対応することで、他の違法な物品に対する対応力も付き、安全安心な社会の実現の一歩になると考える。また、偽の申告に気がつくには、申告内容だけを精査するよりも、市場の小さな変化から大きな異変に気がつくことができる立場にいる国会議員と取締機関、農家など、立場の違う人と協働する必要がある。今回の事例は取締機関外の指摘からも流通経路や偽装手口が明らかになり、密輸阻止が可能な良い事例である。