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「米国、クラックとパウダーコカインの量刑格差解消へ」BBC 2022/12/17

【記事の要約】
1986年、クラック(結晶状のコカイン)の量刑をパウダーコカインの量刑の100倍にする反麻薬乱用法が施行された。現在、量刑の格差は、18対1まで縮小した。しかし、依然として不当な人種間格差を助長しているとして、薬理学的な差異がない場合には、パウダーコカインとクラックの犯罪の間の量刑格差をなくす法改正の動きが進められている。

【私の考え】
比較的裕福な人が多い白人は高級なパウダーコカインを使い、黒人は廉価なクラックを使用するため、クラックの量刑を重くするとコカインを使う黒人の量刑も重くなるという背景がある。なぜこのような法律が存在するかを調べると、「War on Drugs」活動の一環として、ニクソン大統領が麻薬ギャングの支配が広がっている地域の対策を進めたからである。優生保護法のように一時は支持を集めても、時代と供に変化を迫られる法律がある。このような法律を是正する動きが盛んなことに、将来の明るさを感じた。


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