sell (自) 売られている
HIRAGANA TIMES 1月号の記事から
There is a growing trend to sell essentially solid foods in beverage form , such as “ drinking cheesecake “ or “ drinking washoku ( “ Japanese cuisine .“ )
「飲むチーズケーキ」や「飲む和食」など、本来は固形の食品が飲み物の形態で販売されることが増えています。
和訳に違和感はありませんが、 sell が 販売することではなく「販売され
る」と受身の形で訳されています。 sell は他動詞ではと思いながら英和辞書を引きました。
ジーニアス英和辞典第5版には他動詞と自動詞の両方の説明が載っています。
自動詞の説明に〈商品gs〉[値段で]売れる、売られている
〈商品の〉売れ行きが・・・である とあります。
自動詞ですから「売れる」は納得できるのですが、「売られている」という表現が気になります。受身の形で説明されていることに、何か釈然としません。
sell の使い方を私が十分に理解できていないということですね。
次の例文が載せられていました。
Her book didn’t really sell much . 彼女の本はたいして売れなかった。
On a rainy day umbrellas sell well . 雨の日は傘の売れ行きが良い。
この訳、私だったら、「雨の日(に、/ は、)傘は(が)よく売れる。」とするかもしれません。
いずれにしても、他動詞か、自動詞か 、受身の形か、などといたずらに拘ることではないのかもしれません。
文の意味が誤解されずに伝わることの方が大事ですから。
動詞の範疇や機能、働きが日本語と他言語で全く一致するということはまずないでしょう。
違いがある、そしてどのように違うのかを意識、認識していることのほうが大切なのかもしれません。