忘れた頃の日記【2020/9/10 thu.】
日記は後から書かれるものなので、9/10木曜の日記を私は翌9/11金曜に書いているのだけれど、すでに記憶に曖昧な部分が多い。そうならないためには9/11木曜の就寝前などに書くのが適切なのだろうが、それはそれで書いている自分と日記の中の自分の距離が近すぎて、客観性がないように思う。
なぜ客観性がないといけないのかというと、書き手の私と書かれる対象としての私の間に一定の距離がないと事実ばかりが勝り、そこに曖昧さやはぐらかし、虚偽といったスパイスが入り込む余地が少なくなってしまうからだ。曖昧さやはぐらかし、虚偽といったスパイスのない文章は、読んでいても面白くない。客観性は娯楽性につながるのである。
これはあくまで私の考えなので異論反論は大いに認めるが、私の考えが正しいかどうかが重要なのではなく、重要なのは、それを気にしているということは、私にはこの日記を公開したい気持ちがどこかにあるということだ。
だが、9/11金曜15:42時点ではこの日記は公開されておらず、私以外の誰の目にもふれていない。
起床。
午前中は、□□□ん家(Bar)で今晩行われるトークイベント『□□□ん家 第4回推し漫画ナイト~スポーツ漫画編~』のオープニングトーク用資料を作成。
昼食は昨晩仕込んだ焼き鯖寿司。味が染みてとてもおいしい。
昼過ぎから腹痛。あんなにおいしかった鯖のせいとは思いたくないので、原因を考えずに無心でトイレを往復。
推し漫画ナイトでのプレゼン作品『アガペイズ』を急いで読み直す。
18:30頃、□□□ん家へ。シルバさん(イベント出演者)に「オープニングトーク資料の仕事が早くて笑った!」と褒められ嬉しい。
イベントは楽しく進行、その後、推し漫画メンバーや□□□ん家のお客さんたちと飲む。
〈第4回『推し漫画ナイト~スポーツ漫画編~』アーカイブ動画〉
途中からもぐらさん(ライブハウスnano店長)、清水君(ダイエット中)が来店し、映画の話など。「映画や漫画、アニメ、音楽のほかにこれ以上好きなコンテンツが増えると手に負えないので、海外ドラマには手を出さないと決めている」という話をすると、2人から『ストレンジャーシングス』だけは観た方が良い、3シーズンですぐに観れるから!とプレゼンを受ける。観ようかな、簡単に心が揺らぐ。
もぐらさんが帰った後、その場に残った4人(店員除く)の内3人が元書店員と判明。書店あるあるなどでひとしきり盛り上がる。
2:00頃帰宅。風呂に入らず寝る。
〈公開時追記〉
私は2020/10/21(水)よりnoteにて過去の日記を公開し、本稿2020/9/10(木)の日記は2020/11/9(月)に公開された。
私の2020/9/10(木)は1日後に日記として記録され、さらにそこから59日後に公開されたことになる。本当に私の2020/9/10(木)がこのような一日だったかは、私自身もはや日記を信じる以外に術をもたない。私が虚偽の日記を書いていたとしても、未来の自分はそれを本当に起こったことだと信じてしまうのかもしれない。