水内の夏
家から歩いてすぐのところに流れる水内川。
翡翠色に輝く透明の水を覗くと、
綺麗な川にしかいない小魚たちがたくさん泳いでいる。
水内川には、鮎も山椒魚も暮らしている。
水内の子らの夏の遊び場は、
この美しく豊かな水内川だ。
ラジオ体操が終わった後に子どもたちが話す。
「今日なにする〜?」「川いこうや〜!」
近所の公園に行くノリで、
水内の子らは、川へ行く。
子どもらが川で大遊びしている間、
私は浅瀬に座るか浮かぶかして、
ずっと冷たい水に身を浸している。
もはや、風呂である。
子らの歓喜の声、水の流れ、鳥たちの声を聞きながら、
空や木々や水面を見つめていると、
茹だるような夏の暑さも
もやもやする心のしがらみも
どんよりする体の鈍さも
全てが水内の川に流れ出て、
文字通り身も心も浄化される。
なんとまぁ美しく豊かなんだろう。
この夏、最後の川遊びの日に改めて感謝を捧げよう。
水内川の神様、
素晴らしい夏の時間をありがとうございました。
もうそろそろ川で遊んでいると河童が出るそうですね。
なので、川遊びは来年まで待つことにします。