数年前のもがき(1)
死にたい、死にたいと呟いていても仕方がない。実際に死ぬ勇気はないし、眠剤一ヶ月分くらいじゃ死ねないw(経験談)死ぬことは最後でいい。とりあえず死にたい死にたいと言いながらもアホみたいに生きてりゃいい。というか私にはそれしかない。
そういえば、風邪薬のブロンってあるじゃない?アレには多量のカフェインが含まれていてさ、しかもコデインとかあとなんとかっていう成分(忘れたけど)とにかくアッパー系とダウナー系が入っててさ、その成分でハイになれるからブロン依存な人もこの世の中にはけっこういるらしい。
私は過去にただ単にハイになりたくて1瓶をまるまる飲んだ経験もあるが、ある時(もう数年前だけれど)そのカフェインの多さに気がついてカフェイン中毒で死ねないかと思ってまるまる2瓶飲んだことがあったなと思い出す。
まるまる2瓶と言っても一気にではなく時間差があった。なぜならブロンは1つの店舗でお客様1つしか買えない(たしかね)劇薬指定ではないけれど、店頭には空箱しかおいてなくて、空箱をレジに持っていってそこで中身が入ってるのと交換するシステムだった。たぶん今でもそうだろう。
私はまずブロン1瓶と滋養強壮剤(それにもカフェインが50ミリほど入ってる)を10本セットを買い込み、ブロンの錠剤を滋養強壮剤で流し込んで自宅を後にした。リュックに色々と詰め込んで、しばらく帰ってこないつもりで家を出た。
なんでこんなことをしたのか、と言えば状況に絶望してたのだと思う。
当時私は某老人ホームで働いていた、支援員みたいなことをしていたのだが、体を壊して鬱で休んでいた。当時は母親と同居していて、病気への理解を得ることができずに苦しんでいたのだ。
もうここにはいれないと思った私は自虐的な行為に出たというわけだ。
自虐的な行為と今は振り返って思えるが、当時はそういった自分を客観視する力はなかった。ひたすら自分の置かれている状況に対して、辛辣な気持ちでいた。
やはり母親と一緒に住んでいて、病気への理解が全くと行っていいほどない。あるいは通じないのだ。
母親は精神的な病というものがわからなくて、だ単にそれは気持ちの持ちようだと思っていたのだ。
体がきつくて、なかなか風呂に入れなかったりして、3日間とか入ることができなくても、それはそういうときもあるというふうに私に言うだけだ。私の抱える鬱々とした気持ち、抑うつ状態と医師から診断されていても、母親は意に介さない、それが、その態度が私には辛かった。
別に慰めてほしいわけではないが、精神病がまるで存在しないかのような言動や私に対する休養中の過ごし方についての要求が我慢できなかったのだ。それが「ここにはいられない」という考えに私を至らせたのだった。
話を戻そう。ブロンと滋養強壮剤を10本まるまる飲んでからだ。
私は自宅をあとにして、今の現在居住地である。小倉という街を彷徨った。とりあえずは駅前に行こうと決めていた。自宅からは歩くと20分くらいかかるが、私は曇り空の中を歩いた記憶がある。
たった4,5年前のことなのに、随分昔のことのような気がする。
歩いている途中に職場の施設長からなぜだか忘れたが、電話がかかってきた。私は電話に出るなり息遣いが荒くなり、しどろもどろに答えて電話を切った。内容は覚えていない。それから私はまたフラフラと駅前を目指した。そこにドラッグストアがあり、またブロンを買うつもりでいた。実際にドラッグストアに入り、ブロンを探し出して購入した。
ブロンを購入したはいいが、どこで飲むかだ。道端で飲んででお巡りさんに声をかけられても行けないから、近場のネットカフェにはいり、フリーのドリンクで流し込むことにした。
その時、なぜだかシリアスな映像が見たくなって何かの映画を見た気がする。タイトルも内容も思い出せないが、その時の自分には必要な要素だった。なんていうか、自分のシリアスと重ねたかったのだろう。
陳腐な演出だ。自分の不幸を演出する?今考えたらとってもナルシストなような気がするが、そういう事を当時はしたかったのだろう。まあ、冒頭に書いたが死にたかったわけだしね。
その後、ブロンをもう1瓶飲み干して、ネットカフェをあとにした。
それからはもう頭ぐるぐるだった。
ブロンと滋養強壮剤を飲んでカフェインで完璧にどうにかなってて、小倉の街を彷徨ってさまよって、その挙げ句に変なテンションのまま、隣町まで歩いた気がする。1時間くらい。途中更にどうしようかと、缶チューハイ買って飲んだら、二回目に飲んだブロンとか諸々を道の隅に吐いた覚えがある。でもカフェインの効き目でひたすらハイだったな。
もう、自宅には戻れないし、戻る気も無くて、隣町というか、電車で2本くらい先の戸畑という地まで歩いた。昔個人的にいろいろとあった地だ。そこの駅まで歩いて近所のコンビニで、病気休職中にいただいた最後の給料(10数万くらい)をいくらかおろして、電子マネーにチャージして、博多行きの特急に乗った。
行きの電車の中でもトイレで吐いたな。。
博多に着き、その日はそのままネットカフェに泊まった。だけどカフェインのおかげで全く眠れなった。
大量のカフェインのせいで、心臓が弱々しくなってて、思わず胸を擦っていた。死のうと思って飲んだはずなのに、心臓がどうにかなってしまいそうで、怖くてずっと擦ってた。。ネカフェの中で何かの映像を見た気がするが、覚えていない。。そうやって、1日目がふけていった。。
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