ルーティーンの英語
英語が全く話せなかった当初を振り返ると、「俺はどうせ英語は話せない。頑張っても無駄だ。やめやめー。」と完璧なストッパーを自ら設け、そのストッパーがなにか?或いは、英語とはなにか?という大前提の部分についても考えることはしなかった。
とにかく「英語=難しいもの」という先入観と、「英会話=英語を流暢に話す」というルールで自らをがんじがらめにしていたのだ。
今でも英語は難しいと常々思っているが、当時より冷静にその難しさを捉えている。
どういうことかというと、目標やレベルによって英語は難しいものになり得るが、こと英会話に関しては、ビジネスや特別なシチュエーションでなければ難しいものではないと考えるようになった。
それはなぜか?
それは、日常会話にはいわゆるルーティーンが多いからだ。
例えば、
朝起きて→歯を磨いて→朝食を食べて→新聞を読んで・・・
日々、人はリズムを作りながら生活を送っている。もちろん、毎回同じではないだろうが、ある一定のリズムがそれぞれに存在するのは事実だ。そのリズムに合わせて会話が盛り込まれ、生活は営まれている。
言ってしまえば、毎回おきまりの会話が存在していて、その流れやリズムがわかれば、ベースとなる日常会話はできてしまうのだ。
先にも言った通り、ルーティーンだというところがポイントで、ルーティーンは毎日のように使うので「反復」する。毎日のように反復することで、自ずと記憶し、発音できるようになり、使っているうちにバリエーションが生まれる。
これは、海外での生活や、日本にいる場合は外国人との接点が多い人ならではの事例ではあるが、考え方をすこし変えると、自分ルーティーンを理解し、それらを英語に置き換え、自分の中で反復することで日常会話は習得できてしまうと言えるのだ。
そんな簡単じゃないよ。
と思わずに、簡単だと思うことから始めることが大切だ。
日々の生活をうまく活用することで、英会話への抵抗は少し和らぐのではないだろうか。