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超常現象研究会 活動記録 コックリさん伍
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not Aflac 作
伍.
悟が風呂から上がるとスマートフォンの画面が明るく光っていた。画面は弘からの着信を示していた。電話に出るといつもとは違う弘の声が電話越しに聞こえてきた。
「悟、俺何か大切なことを忘れている気がするんだよ。でも、何を忘れてしまったのかがわからないんだ。コックリさんをした次の日、お前何か変なこと言ってたよな。」
捲し立てるように、弘がする話を聞きながら悟はここ数日の不思議な現象の根源が4人で行ったコックリさんにあることを確証はないものの確信していた。
あのコックリさんで瞳の存在はこの世界から消えてしまっている。けれど、瞳の影はあちらこちらにちりばめられているように思える。足音と視線の正体、掲示板の書き込みを踏まえて考えればそれは瞳の存在が消えてしまったというよりも、こちらの世界から瞳への干渉ができなくなっていると考えるほうがしっくりくる。
「悟、俺の話、聞いてるのか? 」
と悟の返答を催促するが、返答がない。たまにある悟の癖である。何か考え始めると周りが見えなくなってしまったり、音や話し声さえもシャットアウトされる。またかと弘は思いながらどこかフラストレーションをためたまま弘からの電話は切られた。
弘との通話が終わったことにも気づかない悟はぶつぶつと独り言を口ずさみながらワンルームを延々と回り始める。ふと足が止まる。どこからか視線を感じた悟はその方向へ目線を動かした。
暗いワンルームに佇む黒い影。先日現れた狐の面ではあるはずなのにどこか異色の雰囲気を醸し出している。
「瞳、ではない。みたいだね。君は誰だ? 」
先日とは違いどこか威圧感のようなものがあり、どこか男性のような雰囲気があるのだが見た目は女性的である。
「管理者。」
ぽつりと、一単語だけが部屋にこだまする。
コックリさんをしたときに出た単語は観察者。
今回は管理者。コックリさんで現れた存在とはまた別の存在。だが、あの時とどこか空気が似たものであることを悟は感じ取っていた。
「もう一度、コックリさんを行いなさい。四人で。」
その言葉を残し部屋の暗がりへとその存在は消えていった。
もう一度コックリさんを行えと管理者を名乗る存在は言っていたが、悟たちが認識することのできない瞳をどうやってコックリさんに参加させればいいのか悟はまた考えに耽るのであった。