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【随想】寝ても覚めてもクーデンホーフ=カレルギー!?

クーデンホーフ=カレルギー、クーデンホーフ=カレルギー、クーデンホーフ=カレルギー……。なんだか思わず舌を噛みそうですが、これは何かの呪文? いや、これはですね、近代ヨーロッパ史では知る人ぞ知る、「欧州連合(EU)の父」とも呼ばれる人物の苗字です。ちなみに貴族出身。だからフルネームはもっと長い……(詳しくは下の記事へ!)

もともと仕事の企画の一つとして、お知り合いの大先輩ライターさんが教えてくださった、国際結婚では先駆け的存在の「クーデンホーフ光子」。それがまさか、こんなに壮大な思想をテーマにして書くことになるとは……まさにひょうたんから駒!?

もっともこの記事では、光子の次男・リヒャルトにスポットを当てています。語学の天才で博学だった外交官の父と、日本人の母を持ち、時代と国家に翻弄されながらEUという平和共存の在り方を希求した、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーの半生を描きます。

それはさておき、光子は比較的裕福な商家の娘だったとはいえ、東京のオーストリア=ハンガリー帝国の大使公邸で小間使い=メイドさんを務めています。そこで当時、代理公使だった若き伯爵ハインリッヒに見初められて……。

ああ、どこかで聞いたことのあるストーリーですね……そうです、森薫の『エマ』です!! 光子はエマのような貧しい労働者階級出身ではなかったし、爵位を持たないジェントリのウィリアムと違って、ハインリッヒはリアル貴族でしたが、まあ細かいことは気にしない。言わば、メイドさんと貴族のカップルを地で行く二人なのでした。

この史実に、メイド好きの私が萌えない&燃えないはずがない! 興味の炎にどんどん油を注がれて、次第に「クーデンホーフ=カレルギー」の人々にのめり込んでいったのでした。そしてとうとう、趣味丸出しの記事を作ってしまった! もちろん、お仕事は真面目にしましたよ。はい、とても真面目でした。でも楽しい。

お気に入りは、光子とハインリッヒの結婚式の写真♪ 見目麗しいお二人の姿を、どうぞご堪能あれ。

これはまだ第1弾で、次号に続きます。クーデンホーフ=カレルギーのシリーズ。お楽しみに。

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