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天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 栃木シティvs横河武蔵野FC(観戦記)
絶不調
JFLで眉をひそめるどころの騒ぎじゃない試合をした我らが武蔵野。あれは練習試合だったとか控えチームを出したんだとか現実逃避をしたくなるほどの内容だったのだが、結果は変わらない。たった6日程度で次戦の準備をしなければならないプロスポーツの厳しさ。どれくらいの修正ができるのか。酒飲みが集まるゴール裏が饒舌に軽口を叩けるような結果が見られるのか。私はLRTを乗りに栃木県宇都宮市へ向け、湘南新宿ラインに乗った。
困ったねぇ
負けが込んでくると、そのチームは何をどうすればいいかわからなくなってくる。サッカーをよく見ている人は何回かそういう感情を抱いたことがあるだろう。ジュビロ磐田、ジェフユナイテッド市原千葉、大宮アルディージャ…ジェフ千葉に至ってはJ2暮らしが板についてしまい、まさに「古豪」といった少し前のセリエA所属のジェノアのようになってしまった。
話が脱線した。いまの武蔵野はやっているサッカーが頭打ちになって来ていると思う。戦力は確実に去年より上なのに。監督でも強化担当でもないので偉そうなことは言えないが、JFLなんて昔はフィジカルでゴリ押しなところがあったけど、あれから20年以上経過して現代的なサッカーが随所に見られるようになってきた。周りのレベルが確実に上がってきているのだ。そりゃ幼少期からモダンフットボールを教え込まれ、狭きJリーグへの夢を抱いてサッカーを続けてきた人間がわんさかといる。Jリーグへ進めなかった人たちがJFLなどの下位リーグに賭けて入団してくるわけだし、Jリーグで活躍してた人たちがそのキャリアの終焉を下位リーグで迎えることもある。上位リーグから下位リーグまで、日本のサッカー全体のレベルが相当上っている。経営陣も指導者もスタッフも皆レベルアップしていないとあっという間に置いていかれてしまう時代になったと思う。
だもんで、試合の感想を書く
4−4−2の武蔵野に対して4−3−3の栃木シティ。システムからみりゃ互角のサッカーになりそうな感じ。前半は武蔵野が好機を何回か生み出すが、栃木シティの長身GK、相澤選手に阻まれる。相澤選手、どうだい?武蔵野で夢を叶えないか?
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今日は熟年の功というか、随所で目立ってた阿部拓馬選手。さすがJ経験者である。この試合ではちょっとだけ運がなかったかな。
横河武蔵野FCの弱点
これは意外とあっさり見つけられる。基本4−4−2なので、サイドからの攻撃が主体になるのは想像通りであり、さほどパスが上手いチームでもない。だからSH/SBが追いつき追い越せで駆け上がるわけだが、そうするとどうなるかって?「SBの後ろに大きなスペースが生まれます」で、いつもそこを狙われるのです。相手SHは確実に狙ってますので、運悪く長いパスが出たらさあ大変。もどれ〜あがれ〜!まあサッカーなんてこんなもんですよね。
前半はなんとか栃木シティの攻撃を凌いで終了。
後半の悪夢
サッカーでは前後半開始5分とATは要注意と言われる。え?言われない?じゃあ私が今言う。緊張が切れてしまい、再び集中を高めるのは中々難しい。一瞬の隙を突かれてマークを外されたりすることが起きやすいのだ。
期待通り(期待なんかしてないけどさ)に武蔵野はここでやられるわけです。球蹴り始まって2分ですよ。栃木シティが一瞬の隙をついてゴールネット揺らすことに成功する。あのエアポケットというか逢魔時というか、ふと空気が抜けるような瞬間。何回遭遇しても嫌なものである。
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武蔵野の猛攻は空振り
1点を取り返す策は何があるのか。ゴール後ろの自由席からぼんやり眺めていたけど、確かにアタックに関して厚みが出るようにシステムを変えてた気がするけど、それが良い効果を生み出してたとは言えず、時間が過ぎていく。
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リトリートというほど栃木シティは守備的でもなく、何度か武蔵野ゴールを襲って、最後まで点を取りに行く姿勢を見せた。1点リードとはいえ、リスクを背負って攻めに出ている姿勢は素晴らしかった。
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武蔵野は同点に追いつきたい執念は感じられた。しかし、負けているのに交代1枚残すというのは何か縛りプレイでもやっているのだろうか。後半、ペースが落ちて消えてる時間が多かった石原選手を変えるとか出来なかったのだろうか(確かに彼を下げにくいのはわかるが)なんとも不可解な采配である。監督自身が選んだカードは使い切って「これでターンエンドだ!」とか言ってほしい。終わっちゃダメかw
札幌行きは消える
このまま1−0で終了のホイッスルがピッチに鳴り響く。
武蔵野、JFLも合わせれば連敗となった。
客席から見てるからあーだこーだ言えるのはわかっている。
これ、チームは結構重症というかスランプな感じ。何をやっていいかわからなくなっていると思われる。なにか抜本的に変えるとかしないと、JFLでも負けが続く可能性がある。監督、休養ですよ!休養。あとは池上さんと依田さんがうまくやってくれますよ!
次節は奇しくもJFLで栃木シティ戦。今度はやり返してほしいものである。
スコア
前半0−0
後半1−0
栃木シティの勝ち!