JFL 2024 第16節 横河武蔵野FC vs ティアモ枚方 (Web観戦記)
アディショナルタイム
横河武蔵野FCが、流れから先制点をゲットし、追加点も取ってこれは勝ち点3をいただけるぞ!誰もそう思ったに違いない。そう、後半アディショナルタイムの目安5分が過ぎた時点では、間違いなく誰もが思っていた。
最後までチグハグなティアモ枚方だったが、たった1回を成功させて横河武蔵野FCは勝点を逃した。
あの瞬間、スコアは2−2だったが、横河武蔵野FCはまるで試合に負けたような空気に包まれ、ティアモ枚方は勝ったかのような空気を醸し出した。すぐさま主審のホイッスルが鳴り響き、競技場は微妙な空気へと変わっていったのがWeb中継でも感じられた。それくらい、引き分けなのに負けた感が漂った試合だった。
サッカーなんてこんなもんよ
今節のゲームに関して言えば、横河武蔵野FCは今季一番ドハマリなメンバー構成だったのかもしれない。ゲーム中も3バックを基準としながら、4や5へ変化しながら奪ったらすぐに前へ出すサッカーを展開。それが功を奏して、17分、小口選手の素晴らしいヘディングシュートで先制に成功する。枚方も調子が今ひとつな中、何度かビッグ・チャンスがあった。しかし決められず。前半を1−0で折り返す。後半に入り、武蔵野は枚方がクリアしたボールを小林大地が豪快に蹴り込み追加点を奪うことに成功。これで勝ち点3が大きく近づいたのだが…
最初の失点は試合も終盤に差し掛かる77分。ペナルティエリアへ突破を許した武蔵野は反則で止めるしかなくPKを献上。まああれは止めなくても失点だったと思うのでしかたなし。
そして最後、ロスタイムを凌げば勝ち点3だったのだが…
諦めていなかったのはティアモの石井選手がボールの前に入った鈴木裕選手を交わしてゴールネットを揺らすことに成功する。GK末次選手には猛然と走り込んでくる石井選手は間違いなく見えていただろうし、あのポジションなら叫ぶくらいしかやれることはない。ボールへ向かっていた鈴木選手は強く蹴り出す選択肢しかなかったと思うのだが…キーパーに処理させたかったのかどうかはわからないが、ものすごく中途半端なことをやってしまった感じである。
ボールは最後まで諦めなかったやつのところへ来る。
武蔵野は目の前にあった勝ち点3を失った。
今季、初めて石村監督に同情した試合だった。
ゲームの入りから先制、追加、選手交代と今季1番の試合運びだった気がする。それくらいハマっていたのだ。