![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107881482/rectangle_large_type_2_7570f2d34c7042b97aa1f197bb79a5b1.jpeg?width=1200)
最近読んだ本の感想「インドの正体」
「開かれたインド太平洋」という言葉とともに、インドが話題になることが多くなった。また、クアッド(Quad)首脳会合が東京で開催され、仲間のような扱いに思えていたものの、対露制裁決議は棄権したりと、対露制裁で格安になった原油を大量に輸入するようになった
インドってどういう国?
※クアッド(Quad)とは、「日米豪印戦略対話」と呼ばれているもので、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国で構成される多国間枠組み、 これは軍事同盟ではない。
自由民主主義の国を標榜してはいるが、ヒンズー教を優先する政策、マイノリティーへの人権弾圧など、西側国とは違うようです(公正な選挙はおこなわれている)。中国と国境問題でもめていることもあり、中国に脅威を感じていおりロシア制裁には消極的。
インドの人口は世界第三位。人口構成で若い人が多い。日本のGDPがインドの1/4になるという長期予測もある。日本の国力が下がっていくという予測は、寂しいかぎり。
じゃあ、インドとどう向き合えばいいのか?
「自立したインド」、「メイク・イン・インディア」をめざすインドは中国に依存しないサプライチェーンを構築しようとしている。
日本企業としても、インドを生産拠点の一つに加えることを検討するべき。
「世界最大の民主主義国」としての看板や歴史をみとめ賞賛し、企業としてもインドの必要とする分野にはいりこみ、製品や技術をインド側に欠かせないものをおもわせ、その強みを生かしてビジネスと人権が不可分であることを伝える必要がある。
そうでなければ、利益だけを追求してしまったら中国での失敗の二の舞になってしまう。インドを第二の中国にしてはならない。
うまく立ち回ってほしいものです。