部員にヴァンパイアがいた話。
高校生男子ハンドボール部、今年の一年生は6名。私はその1人。不作の代と呼ばれる見た目の弱そうな6人だった。そんな時現れたのが茶髪、高身長、左利きの好青年。(ハンドボールでは左利きは重宝される部分がある)。グラウンドではこの登場を待っていた。いつもお前は遅いんだよ!という奴もいた。そんな好青年、彼には裏の一面がある。ヴァンパイア。
私は知ってしまいました。とある日の練習試合、私たち一年生は試合の見学、あまり目標なんてものはまだなかった。しかし彼は今日の目標があるらしい。''妹の血を吸わないといけない''
とりあえず相談に乗った。熱もなかった。通常運転だった。話を聞くとどうやら、妹はマネージャーのことを指し、マネージャーの血を舐める契約を交わしていたらしい。結局の真実は分からないが、練習試合が全て終わり月が姿を見せる頃には彼の姿はなかった。
そして1ヶ月後に彼は退部しました。
日光が苦手だったかも。