簡単解説!中小企業の後継者不足問題とその解決策
1.中小企業後継者不足の現状
中小企業って、日本の経済を支える大切な役割を担ってるんだけど、今、かなり困った問題が起きているんだ。それは「後継者不足」っていうやつ。2025年までに、70歳を超える中小企業の経営者が245万人になると予想されているんだけど、そのうち127万人は「次にバトンを渡す人がいない」状態なんだって。つまり、会社を続けられる人がいなくて、どうしようもなくなっているわけ。
2.黒字廃業の増加とその背景
じゃあ、これがどんな問題を引き起こしているかというと、利益を出しているのに会社を閉めなきゃいけない「黒字廃業」が増えていること。2022年に中小企業が廃業したケースの約55%が、実は儲かっているのに閉めるしかなかったんだって。原因の一つが後継者がいないこと。つまり、会社は順調でも、次に会社を引き継ぐ人がいないから閉じるしかなくなるの。
3.M&Aを通じた事業承継の現況
で、この問題を解決するために最近注目されているのが、M&A(合併・買収)を通じた事業承継だよ。これは、他の会社に自分の会社を買ってもらったり合併することで、会社を続けられるようにする方法。例えば、秋田市の高和製作所って会社は、後継者が見つからなかったけど、取引先の会社にM&Aで事業を譲渡して、技術を次世代に残すことができたんだ。
4.政府の対策と今後の展望
政府はこの問題を重く見て、M&Aを通じた事業承継を後押しするために、2023年度の補正予算案に120億円を計上して、中小企業に投資する民間ファンドを支援することにしたんだ。これで、後継者がいなくても会社が続けられるようになるかもしれない。そして、税理士や中小企業診断士を投資先の中小企業に派遣して、経営をサポートする計画もあるんだ。
こんな感じで、中小企業の後継者不足っていう大問題に、国が本気で取り組み始めているわけ。今後、どうなるかはまだ分からないけど、この動きが日本の中小企業を救う大きな一歩になるかもしれないね。