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私たちの車が狙われる!?トヨタや日立が取り組むサイバー攻撃対策の裏側


1. コネクテッドカーとは何か?

近年、車はただの移動手段ではなく、インターネットに接続する「コネクテッドカー」として進化しています。例えば、車の運転支援機能がインターネットを通じて自動でアップデートされるようになり、より安全で便利なドライブが可能になっています。しかし、この便利さの裏には、予期せぬリスクが潜んでいます。

2. サイバー攻撃の脅威と私たちの生活

「サイバー攻撃」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これはインターネットを通じてコンピューターやネットワークに侵入し、悪意のある行動を行うことを指します。コネクテッドカーも例外ではなく、車のソフトウェアに脆弱性(弱点)があると、遠隔操作でエンジンを止められたり、ドアのロックが解除されるといった危険があるのです。

例えば、買い物に出かけたときに、駐車場に停めた自分の車がハッキングされて、エンジンがかからなくなったり、ドアが勝手に開いてしまったりしたらどうでしょう?これはまさに現実的なリスクであり、私たちの生活に直接影響を与える可能性があります。

3. 日本の自動車業界が連携する理由

こうしたサイバー攻撃のリスクを減らすために、トヨタや日立製作所などの大手企業が連携して対策を講じています。特に、日本の自動車業界は2025年までに、ソフトウェアの脆弱性に迅速に対応できるように情報管理を統一することを目指しています。

さらに、米国の自動車業界団体とも協力し、国際的なルール作りを進めています。これは、日本だけでなく、世界中の自動車がサイバー攻撃から守られるための重要な一歩となります。

4. エスボム(SBOM)って何?

さて、ここで登場するのが「エスボム(SBOM)」という聞き慣れない言葉です。これは、ソフトウェアを構成するプログラムの名前や提供元などの情報を一覧にまとめたものです。エスボムを使うことで、どの車にどのソフトウェアが使われているかを簡単に把握することができ、脆弱性が見つかった場合には、迅速に対応が可能となります。

日本の自動車業界では、このエスボムを統一することで、サイバー攻撃のリスクをさらに減らそうとしています。これにより、脆弱性が見つかった際に、どの車が影響を受けるかを素早く判断できるようになります。

5. 私たちの車が守られる未来

これからの車は、ますますインターネットとつながり、便利な機能が増えていく一方で、サイバー攻撃のリスクも高まります。しかし、トヨタや日立が取り組むエスボムの統一ルールや、国際的なルール作りによって、私たちの車がこれまで以上に安全に守られる未来が期待できます。

具体的な例として、車のソフトウェアがリモートで更新されることで、ディーラーに行かずにセキュリティ対策が施されることが可能になります。これにより、私たちは安心して車を使い続けることができるのです。

トヨタや日立の取り組みは、私たちの生活をより安全で快適にするための重要な一歩です。これからも、自動車業界の動向に注目しながら、自分の車が最新の安全対策を備えているかを確認することが大切です。

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