#0 サザンに出逢うまで
誰も話す人がいないので、自己満でサザンの思い出を書きまくってやろう!というこのブログ
僕がサザンオールスターズを初めて認識したのが、1992年 小学校3年の夏
まずはそこに至るまでの音楽体験を綴ります
渡辺宙明さん
僕の音楽体験のルーツ、と言いますと、はじめは幼稚園〜小学校低学年時代に大好きになった、仮面ライダーやゴレンジャーといった昭和特撮ヒーローソング
(ロックサウンドに乗せた哀愁漂う歌謡曲的メロディ)
この頃から、どういうわけか、リアルタイムで放映しているヒーロー番組よりも、再放送されている昭和感たっぷりの、一回り、二回りくらい前の世代のヒーローに魅力を感じました
後に知ったのは、僕の気に入った曲のほとんどが、ヒーローソングの世界にロックミュージックを積極的に持ち込んだ渡辺宙明さんという方の作品
「進め!ゴレンジャー」(1975)
「宇宙刑事ギャバン」(1981)
(何故かサムネがヒロインばかりに 笑)
今聴いてもめちゃカッコいい曲ばかりです
この方の存在なしには、サザン人生もなかったと思います
ビートルズ
もう一つのルーツが、母親の車の中で聴くカセットテープの曲たち
西城秀樹、円広志、そして、ビートルズ
「ギャランドゥ」(1983)
「夢想花」(1978)
「Please Please Me」(1963)
このラインナップ "歌謡ロック"を好きになる下地が完全に出来上がっているのがおわかりでしょうか
母親は1951年生まれ 少し若めのビートルズ直撃世代で、ポール派(理由は顔)
年齢的には桑田さんのお姉さん、ビートルズ狂のエリコさんの一つ上
生まれて初めて聴く英語の歌 ビートルズには最初は"??"マークが付きましたが、そこは流石のビートルズ
小学校低学年の耳にも、中毒性をもたらすのに時間は必要ありませんでした
ハマりました
母親はそれを見るや、ここぞとばかりに、子ども相手お構いなしに知識を放り込んできます
メンバーの名前、担当の楽器、バンド内でのそれぞれの立ち位置、当時どんな彼女がいて、その後誰と結婚したか、とかまで 笑
その時に僕は初めて、ロックバンドの形態や、楽器を知りました
中でも僕は、たまにしかボーカルをとらないジョージハリスンのことが気になり、ジョージ推しになりました
母親は、「ジョージは歌い方が特徴的で、"たちつてと"を"ツァツィツゥツェツォ"と発音して歌うのよ」と教えてくれました
そうです
桑田さんと同じなのです(ジョージの歌い方は、桑田さんの血肉として確実に組み込まれていると思います)
桑田さんの音楽性を、あくまでもビートルズだけに絞って考えると、精神はジョン、メロディはポール、歌い方はジョージ、というのが僕の自論です
さらに母親は、ビートルズに飽き足らず、ビートルズに影響を与えた音楽、として、1958年デビューのイギリス歌手、クリフリチャードまでも紹介し、ディープな世界へ誘います
「Summer Holiday」(1963)
これにもハマった
この時に僕は、どんなに古くたって、"イイものはイイ"ということを知りました
そして、音楽を何度も繰り返して聴くうちにハマっていく、という体験を初めてしました
J-POPの洗礼
小学校に通い始めた90年代初頭、三つ上の姉がテレビドラマを見始めたことにより、この頃に訪れた、いわゆる"月9"ブームに伴う、ドラマ主題歌のビッグヒットの洗礼を受けます
東京ラブストーリーの小田和正「ラブストーリーは突然に」は、切なすぎるメロディが小学生には理解できず、"なんかめっちゃストレス感じる曲"という印象でした
ハマったのは、"101回目"の方、
そう、チャゲアスの大名曲
「SAY YES」(1991)
美しいメロディとアレンジは、子どもの耳にも素晴らしく聴こえました
そしてASKA氏のネットリしたクセのある歌い方もハマった要素だと思います
何度も何度も聴き、当時街角にでき始めたカラオケボックスに家族で行くと、これを歌ってました
'92 夏
そんな音楽を聴いて育った僕
時は1992年、小学校3年の夏休み
家族で海外旅行(アジア地域)に出かけることになりました
行ってはみたものの、大人たちが観てまわる観光コースというのは、小学生にとってとても退屈なものでした
そんな最中、道中にあったCDショップに退屈しのぎにふらりと入ります
そこで、ビートルズコーナーを発見
あぁ 母親の言う通り、本当にビートルズは世界中のスタンダードなんだ! というのを目の当たりにしました
食い入るようにCDのジャケットを眺め、そして母親にねだり「A Hard Day's Night」を購入
(何故これをチョイスしたのかは、まったく記憶がありません 母親のフェイバリットソングが 「If I Fell」なんで、勧められたのかな?)
これが僕が"初めて買ったCD"です
初めて自分の意思で買った(買ってもらった)のがビートルズ、というのは、僕のささやかな自慢です 笑
そして時を同じくして、92年夏、僕の運命を変えるテレビドラマが放送されます
遂に、昭和58年生まれがサザンオールスターズを知る時がやってきます