
#2 サザン前夜('93〜'95)
もしもサザンのファンでこの文章を見てくださってる方がおられたら、ごめんなさい
サザンの話ではありません 泣
誰も話す人いないので、サザンの思い出書きまくってやろう!というこのブログ
92年「涙のキッス」でサザンを知った僕が、その後どんな音楽を聴いて、最終的にサザンに至ったか、の話しです
ビートルズ
小学校低学年頃から、母親の車の中で擦り込まれたビートルズ
小3の夏に「A Hard Day's Night」のCDを買ってもらってから、少しずつアルバムをねだって買い足して行きました
ファーストから概ね時代順に聴いていき、僕が最も気に入って愛聴したのが、これでした

人類音楽史上に残る大名盤(ビートルズは全部そうですが)
今でもビートルズの中で1番好きなアルバムはこれです
全曲ハマりましたが、このアルバムにハマった最大の理由は、1曲目「Drive My Car」の中毒性です
・Aメロのお経のような単調なメロディと、ポールのボーカル
・サビのピアノのオブリガード
・癖になるカウベルの響き
この辺りが中毒性のポイントでした
本当にこのアルバムはよく聴きました
しかし!!
次のアルバム「Revolver」でビートルズサウンドは小学生に理解できる範疇を超えます笑
ビートルズお好きな方ならよくわかると思います笑

このジャケットも不気味で怖く、楽曲の難解さも相まって、小学生ここで脱落
「Let It Be」という、"めっちゃいい曲"がクライマックスに控えていることは、子どもでも知っていましたし、そこまで辿り着けなかったことに若干の心残りはありましたが、ビートルズを巡る旅はここで一旦終わりました
TKサウンド
昭和58年、1983年生まれは、"ガッツリ"のTK世代です
自発的に音楽にのめり込み始める小学5年(94年)〜感度MAXの中学1年(96年)
そうです、この期間、完全に世はTKでした
僕ももれなくどハマりしました
僕が好きになったのは、そうです、この方々です
「CRAZY GONNA CRAZY」(1995)
trfはとにかく新しかった
歌い手、ダンサー、DJ、という見たこともないようなメンバー構成
小学生にしてみれば、"DJ"というもの自体知りませんでしたし、ダンスミュージックは未知の音楽でした
その"初めて聴く音"に乗せたキャッチーなメロディ、ショートカットが印象的な美人ボーカル、子どもの目には日本人なのかすらよくわからない"ブラック"感漂う他のメンバー、そして初めて見るダンスのカッコ良さ

すべての要素が斬新でした
1番聴いたのはこのアルバム、カセットテープが痛むまで聴きまくりました

このアルバムをクラスの女子たちに「聴け、聴け」としつこく布教活動をする程の熱の入れようでした 笑
"イロモノ"バンド
trfを聴き始めて少し経ったころ、J-popシーンに僕の好み"ドンピシャ"のバンドが現れます
僕が初めてファンになった日本のバンド
それがこの方々

シャ乱Qです
95年初頭辺りから、あっという間に人気になり、メディアへの露出もすごかった
大衆性のあるメロディ、やたらと派手な衣装、芸人さんのような親しみやすいキャラクター
元々お笑い好きだった僕は、彼らのバラエティ感、"三枚目"感にすぐに心奪われました
シャ乱Qと同期世代で、近い時期に人気が出たバンドというと、ミスチルやスピッツといった面々ですが、彼らの"正統派感"に対して、シャ乱Qの醸し出す"イロモノ"感
しかし曲はイロモノどころかロックっぽい曲も、バラードも超一級品
このキャラと曲とのギャップに僕はシビれました
ズルい女(1995)
始めはレンタルで満足しておりましたが、熱の高まりとともにいよいよレンタルでは飽き足らず、遂に自分のお小遣いでCDを買い始めます
初めて(自分の小遣いで)買ったシングルCD

初めて(自分の小遣いで)買ったCDアルバム

毎日飽きもせず、歌詞カードを食い入るように見つめながら、聴きまくりました
シャ乱Qの"イロモノ"感と下ネタ好き、そのくせやたらと高いポップセンスと絶品のバラード
僕がいずれサザンに行き着くのは、必然でした
さておき、
"推し"のCDは買い始めたものの、やはり90年代の音楽好き少年にとって、1番好きな場所はレンタルCD屋でした
暇さえあれば入り浸り、ランキングに変動はないかチェックし、いろんなミュージシャンの旧譜も時折眺めつつ、今聴いているカセットを聴き込んだら、この次はどれを借りようかと目星をつける
そして最終的に(大体1本のカセットに録音できるギリギリ)10曲に絞り込み、レンタルしてダビングしてまた聴き込む
その繰り返しがめちゃくちゃ楽しかった
しかも時はミリオンセラー連発のJpop黄金期
音楽好き少年がワクワクするようなキャッチーな音楽が溢れかえっていました
trfとシャ乱Qを軸に、様々なヒット曲を浴びるように聴きまくり、Jpop黄金期を謳歌しまくった1995年
そんな95年も終わりに差し掛かった年末、レンタルCD屋のランキングコーナー上位に、突如見なれないジャケットが並びます

僕(なんやこれ?? メガネ?? 変なジャケット)
サザン前夜 後編へ続く