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【吉野・奥千本】西行庵
金峯神社などがある奥千本口からさらに奥、大峯山に向かう道からちょっと逸れた谷間にぽつんと佇むのが西行庵。
23歳の若さで出家して、山伏修行に来ていた西行が3年間、滞在していたといわれる場所です。周辺には山桜が植えられていて、春は一面の桜が咲き誇ります。秋は色とりどりの紅葉を眺めることができます。
あたりは静寂で吉野の山々の景観も眺めることができます。
近くにある苔清水は西行が「とくとくと落つる岩間の苔清水汲みほすまでもなき住居かな」と詠んだ湧水。江戸時代には西行に惹かれた松尾芭蕉がこの地を訪れて、「野ざらし紀行」の中でその時の様子について記述しています。また芭蕉は「笈の小文」の中で「春雨の木下につたふ清水かな」という句を詠んでいます。
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西行庵までの道は舗装もされてなく、足元も決していいとはいえません。トレッキングシューズとまではいかなくても、ローカットのハイキングシューズあたりがおすすめです。西行庵に辿り着くまでの道も神秘的で厳かな雰囲気。ぜひ足を延ばして、吉野の奥深い魅力を感じてみてはいかがでしょうか。